iPhoneの知らないと損する便利機能30選|設定しておきたいおすすめ機能

毎日手にするiPhoneですが、実は設定を見直すだけで劇的に使いやすくなる機能が数多く隠されています。
操作に手間取って時間を無駄にしていたり、バッテリーの消耗が早くて不便を感じていたりする方は少なくありません。
この記事では、「iPhoneの知らないと損する便利機能30選|設定しておきたいおすすめ機能」として、初心者から中級者まで役立つ具体的な設定方法と活用術を詳しく解説します。

最新のiOSに搭載された便利な操作方法から、プライバシーを守るための必須設定、いざという時に命を救う緊急機能まで、日常のあらゆる場面で役立つ情報を網羅しました。
この記事を上から順番に読み進めながらお手元のiPhoneを設定していただくだけで、日々のストレスが減り、驚くほど快適に使いこなせるようになります。
まずは、毎日使うからこそ影響が大きい「基本設定」の見直しから始めていきましょう。

最初に設定しておきたいiPhoneの基本便利機能

iPhoneを購入した直後や、iOSをアップデートした際に真っ先に確認しておきたいのが基本設定です。
特にバッテリーの寿命や画面の見やすさは、日々の快適さに直結します。
ここでは、放置していると損をしてしまう代表的な基本機能とその設定方法を紹介します。

バッテリー寿命を延ばすバッテリー充電の最適化

iPhoneのバッテリー劣化を防ぐために、必ず設定しておきたいのが「バッテリー充電の最適化」です。
この機能をオンにすると、日々の充電パターンをiPhoneが学習し、満充電の時間を減らしてバッテリーへの負担を最小限に抑えられます。
リチウムイオンバッテリーは、100%の状態で長時間放置されると劣化が早まる特性を持っているため、この設定は非常に重要です。

たとえば就寝中に充電する場合、80%まで急速に充電し、使用開始時間の直前に残りの20%を充電するよう自動で調整してくれます。
これにより、長期間iPhoneを使用してもバッテリーの最大容量が減りにくくなります。

設定手順は非常にシンプルです。
「設定」アプリを開き、「バッテリー」を選択します。
次に「バッテリーの状態と充電」をタップし、「バッテリー充電の最適化」をオンにするだけです。
新しい機種であれば、「上限80%」というさらに厳格な保護設定を選ぶことも可能になっています。

この機能の注意点として、毎日不規則な時間に起床する人の場合は、学習がうまく機能しないことがあります。
その場合は、手動で充電のタイミングを管理するか、機能自体をオフにする方が使い勝手が良くなるケースもあります。
ご自身の生活リズムに合わせて設定を見直してみてください。

目への負担を軽減するNight ShiftとTrue Tone

長時間のスマートフォン操作による目の疲れを軽減するために、「NightShift」と「TrueTone」は非常に有効な機能です。
ブルーライトを抑えたり、周囲の光に合わせて画面の色合いを自然に調整したりすることで、目への負担を和らげます。
特に夜寝る前に暗い部屋でiPhoneを操作する習慣がある方には、欠かせない設定です。

NightShiftは、設定した時間になると画面の色温度を暖色系に自動で切り替える機能です。
「設定」アプリの「画面表示と明るさ」から「NightShift」を選び、時間指定をオンにすることで有効になります。
「日の入りから日の出まで」という設定を選んでおけば、季節による日照時間の変化に合わせて自動で切り替わるため手間がかかりません。

一方のTrueToneは、環境光センサーを利用してディスプレイの色合いを周囲の光に合わせる機能です。
蛍光灯の下や太陽光の下など、どのような環境でも紙の本を読んでいるかのような自然な見え方を保ちます。
こちらも「画面表示と明るさ」のメニューからワンタップでオンにすることができます。

ただし、写真の現像やイラストの制作など、正確な色味を確認する必要がある作業を行う際は注意が必要です。
これらの機能がオンになっていると、実際の色とは異なって見えてしまうため、作業中だけは一時的にオフにすることをおすすめします。

ダークモードの自動切り替えで省電力化

画面の背景を黒を基調としたデザインに変更する「ダークモード」は、目への優しさと省電力化を両立する優れた機能です。
有機ELディスプレイを搭載したiPhoneの場合、黒い部分はピクセル自体が発光しないため、バッテリーの消費を大幅に抑えることができます。
常にダークモードにするだけでなく、時間帯によって自動的に切り替わる設定も可能です。

自動切り替えを利用すれば、日中の明るい場所では視認性の高いライトモードを使い、夜間は眩しさを抑えたダークモードにするという使い分けができます。
「設定」アプリの「画面表示と明るさ」を開き、「自動」のスイッチをオンにするだけで設定は完了します。

ダークモードに対応しているのは、iPhoneの基本画面だけではありません。
多くのサードパーティ製アプリも、iOSのダークモード設定に連動して自動でデザインが切り替わります。
夜間に突然真っ白な画面が開いて目を細めるというストレスから解放されるため、ぜひ活用してください。

注意点として、一部の古いアプリやデザインが固定されているウェブサイトでは、ダークモードが適用されない場合があります。
その場合は一時的に画面が明るく感じることがあるため、画面の明るさ自動調節機能と併用するとより快適に使用できます。

アプリのバックグラウンド更新を見直して通信量節約

知らず知らずのうちにデータ通信量やバッテリーを消費してしまう原因の一つが、アプリの「バックグラウンド更新」です。
この機能は、アプリを開いていない間も裏側で新しいコンテンツをダウンロードし、起動時に最新の状態を保つためのものです。
便利な機能ですが、すべてのアプリでオンにしておくと、見えないところで通信と電力が消費され続けます。

特に利用頻度の低いアプリや、リアルタイムの情報を必要としないアプリは、バックグラウンド更新をオフにしておくべきです。
「設定」アプリから「一般」を開き、「Appのバックグラウンド更新」をタップすると、インストールされているアプリの一覧が表示されます。

ここから、必要なアプリだけをオンに残し、それ以外は個別にオフに切り替えていきます。
また、一番上の項目から「Wi-Fi」のみ許可する設定に変更すれば、外出時のモバイルデータ通信量を大幅に節約することが可能です。

地図アプリやメッセージアプリなど、常に最新の位置情報や通知が必要なものはオンのままにしておきましょう。
一方で、単なるゲームや辞書アプリなどはオフにしても実用上の問題はほとんど生じません。
月に一度は設定を見直し、不要な通信を防ぐ習慣をつけることが大切です。

コントロールセンターのカスタマイズで即座にアクセス

画面の右上隅から下に向かってスワイプすると現れる「コントロールセンター」は、よく使う機能に一瞬でアクセスできるショートカットの集合体です。
初期設定のまま使っている方も多いですが、自分好みにカスタマイズすることでiPhoneの操作効率は劇的に向上します。

「設定」アプリの「コントロールセンター」を開くと、追加できる機能のリストが表示されます。
ここから、電卓、アラーム、画面収録、省電力モードなど、日常的によく使う機能のプラスボタンをタップして追加します。
追加した機能は、右端の三本線アイコンをドラッグすることで配置順を自由に入れ替えることも可能です。

例えば、スーパーでの買い物中にすぐ計算機を使いたい時や、暗い夜道で瞬時に懐中電灯を点灯させたい時に、ロックを解除せずに操作できるのは大きなメリットです。
QRコードの読み取り機能も追加しておくと、カメラアプリを起動するよりも早く読み取り画面に移行できます。

詰め込みすぎるとアイコンが小さくなり、目的の機能を探すのに時間がかかってしまうのが難点です。
本当に頻繁に使用する機能だけを厳選し、最大でも10個程度に収めておくと、直感的に操作しやすくなります。

文字入力と操作を劇的に速くする時短機能

iPhoneの操作時間の大半を占めるのが、文字の入力と画面の移動です。
ここを効率化できるかどうかで、日々の生産性には大きな差が生まれます。
知っているだけで作業時間が半分になるような、実用的な時短機能を詳しく解説します。

キーボードの空白長押しでカーソルを自由自在に移動

文章を作成している途中で、特定の文字の間にカーソルを移動させたい時に、画面を直接タップしてもうまく狙った場所に合わないことがあります。
そんなイライラを解消してくれるのが、キーボードの「空白」キー(日本語入力の場合は「空白」または「スペース」)を使ったカーソル移動機能です。

キーボードの空白キーを長押しすると、キーボード上の文字が消えてトラックパッドのような状態に変化します。
その状態のまま指を画面から離さずに上下左右に滑らせると、カーソルが指の動きに合わせてスムーズに移動します。
パソコンのマウスのように直感的にカーソルを操作できるため、誤字の修正や文字の挿入が驚くほど簡単になります。

この機能は、標準のキーボードであれば日本語入力でも英語入力でも同じように使用できます。
長い文章を作成する際や、メールの宛先を少しだけ修正したい時などに非常に重宝します。

慣れるまでは指を離すタイミングが難しく感じるかもしれませんが、数回練習すればすぐに使いこなせるようになります。
iPhoneを片手で操作している時でも、親指ひとつで素早くカーソルを合わせられるため、入力のストレスが大きく軽減されます。

よく使う言葉をユーザー辞書に登録して入力の手間を省く

メールアドレスや自分の住所、会社名など、頻繁に入力する長い文字列は「ユーザー辞書」に登録しておくのがおすすめです。
数文字の短い読みを入力するだけで、長い単語や定型文を変換候補として呼び出すことができるようになります。

設定方法は、「設定」アプリから「一般」へ進み、「キーボード」の中にある「ユーザー辞書」を選択します。
右上のプラスボタンをタップし、「単語」に表示させたい文字列を、「よみ」にその呼び出し用の短いひらがなを入力して保存します。

具体例
単語:東京都渋谷区〇〇1-2-3〇〇マンション101
よみ:じゅうしょ

単語:toshokangakari@example.com
よみ:めあど

このように登録しておけば、「めあど」と入力するだけで複雑なメールアドレスを一瞬で入力できます。
入力ミスを防ぐ効果もあるため、ビジネスの場面でも非常に役立ちます。

注意点として、短すぎる読みや日常的に頻繁に使う単語を読みに設定してしまうと、通常の文字入力の邪魔になることがあります。
「おつ」で「お疲れ様です。」と出すような、普段の会話と混同しにくい独自のルールを作って登録するのが失敗しないコツです。

振るだけで取り消しできるシェイクで取り消し

間違えて文章をすべて消してしまったり、不要な文字を貼り付けてしまったりした時に、元に戻すボタンを探して焦った経験はないでしょうか。
iPhoneには、本体を軽く振るだけで直前の操作を取り消すことができる「シェイクで取り消し」という機能が備わっています。

文字を入力中や削除した直後に、iPhone本体を左右に軽く数回振ってみてください。
画面の中央に「取り消す」というポップアップメニューが表示され、それをタップすると直前の状態に復元されます。
パソコンの「Ctrl+Z」と同じ役割を、直感的な動作で行えるのが特徴です。

もし間違えて振ってしまった場合でも、「キャンセル」を選べば元のまま操作を続けられます。
この機能は「設定」アプリの「アクセシビリティ」から「タッチ」へ進み、「シェイクで取り消し」の項目でオンオフを切り替えることができます。

歩きながらの操作や、電車などの揺れる場所で頻繁に誤作動してしまう場合は、この機能をオフにしておいた方が快適です。
その代わり、画面を3本指で左にスワイプすることでも同じように操作の取り消しができるため、状況に合わせて使い分けてみてください。

背面タップでよく使う機能を一瞬で呼び出す

iPhoneの背面を指でトントンと叩くだけで、あらかじめ設定した機能を実行できる「背面タップ」は、知る人ぞ知る非常に便利なショートカット機能です。
画面上のボタンを押す必要がないため、片手しか使えない状況でも素早く操作を行えます。

「設定」アプリの「アクセシビリティ」から「タッチ」を選び、一番下にある「背面タップ」を選択します。
ここでは「ダブルタップ(2回叩く)」と「トリプルタップ(3回叩く)」のそれぞれに、別々の機能を割り当てることができます。
スクリーンショットの撮影、コントロールセンターの呼び出し、カメラの起動など、選択できる機能は多岐にわたります。

よくある活用例として、ダブルタップに「スクリーンショット」を割り当てる設定が人気です。
通常は電源ボタンと音量ボタンを同時に押す必要がありますが、背面タップなら片手で画面を保持したまま簡単に撮影が完了します。
分厚いケースをつけていると反応が鈍くなることがあるため、ケース越しでもしっかり反応するかどうか、強さを調整して確認しておきましょう。

また、机に置いた時の衝撃で誤作動してしまうケースも報告されています。
意図しないタイミングで機能が動いてしまうのが気になる方は、トリプルタップにのみ機能を割り当てておくと誤作動を大幅に減らすことができます。

画面の最上部へ一瞬で戻るステータスバータップ

長いウェブサイトの記事やSNSのタイムラインを下の方までスクロールした後、一番上まで戻るために何度も画面を上にスワイプしている方は多いはずです。
実はiPhoneには、一瞬で画面の最上部へ戻るための隠れた操作方法が存在します。

画面の一番上、時刻やバッテリー残量が表示されている領域(ステータスバー)を軽く1回タップしてみてください。
たったそれだけで、現在見ているページの最上部まで自動的に高速スクロールして戻ることができます。
Safariだけでなく、X(旧Twitter)やInstagram、メールアプリなど、縦に長い画面を持つほとんどのアプリで共通して使えるテクニックです。

この操作を知っているだけで、指の疲労を大きく軽減し、情報の確認スピードを飛躍的に高めることができます。
特に調べ物をしている時や、大量のメールを遡って確認した後に最新のメールに戻る際に重宝します。

ダイナミックアイランドを搭載している最新機種の場合でも、その周辺のステータスバー部分をタップすれば同様に機能します。
ただし、一部のゲームアプリや特殊なレイアウトを持つアプリでは機能しないことがあるため、普段使うアプリで動作を確認しておくことをおすすめします。

3本指タップでのコピーとペースト操作

テキストのコピーとペースト(貼り付け)を行う際、文字を選択して表示される小さなメニューから「コピー」を選ぶのが一般的です。
しかし、複数のテキストを連続して処理したい時には、このメニューを待つ時間がもどかしく感じることがあります。
そこで活用したいのが、3本指を使ったジェスチャー操作です。

テキストを選択した状態で、画面の上で3本指をピンチイン(指をつまむような動作)すると、即座にコピーが完了します。
画面上部に「コピー」という通知が一瞬表示されるため、正しく操作できたかがすぐに分かります。
反対に、貼り付けたい場所をタップしてから3本指でピンチアウト(指を開く動作)をすると、コピーしたテキストが瞬時にペーストされます。

このジェスチャーはiPad向けに導入された機能ですが、iPhoneでも同様に使用可能です。
文字だけでなく、写真アプリ内の画像や、ファイルアプリ内のドキュメントをコピーする際にも応用できます。

画面の小さなiPhoneでは3本指での操作が窮屈に感じる場合もありますが、慣れればメニューを探す視線の移動が省けるため非常にスピーディです。
両手が使える状況であれば、左手でiPhoneを持ち、右手の中指、人差し指、親指を使ってサッとつまむように操作するのがコツです。

プライバシーとセキュリティを強固にする設定

iPhoneには個人情報やクレジットカード情報、大切な写真など、外部に漏れてはならないデータが大量に保存されています。
初期設定のままではセキュリティが不十分なケースもあるため、万が一の紛失や盗難に備えた設定が必要です。
ここでは、日常の利便性を損なわずに安全性を高めるための必須設定を解説します。

パスコードの桁数を増やして安全性を高める

iPhoneのロックを解除するためのパスコードは、初期状態では6桁の数字に設定されていることがほとんどです。
しかし、セキュリティをさらに強固にするために、任意の桁数の数字や、英数字を組み合わせた複雑なパスワードに変更することが可能です。

「設定」アプリから「FaceIDとパスコード」を開き、現在のパスコードを入力して設定画面に入ります。
「パスコードを変更」を選択し、新しいパスコードを入力する画面で「パスコードオプション」という青い文字をタップしてください。
ここで「カスタム英数字コード」または「カスタムの数字コード」を選ぶと、自由な長さのパスコードを設定できるようになります。

英数字を組み合わせたパスワードにすれば、万が一画面の指の跡から数字を推測されたり、背後から覗き見されたりしても、簡単にロックを解除されるリスクを劇的に下げることができます。
特に仕事用のデータが入っている場合や、金融系のアプリを多く入れている場合は、強固なパスコードへの変更を強くおすすめします。

FaceIDやTouchIDをメインで使用していれば、複雑なパスコードを手入力する機会は再起動時などに限られます。
日常の利便性を落とさずにセキュリティだけを高められるため、面倒に感じることなく安全な環境を維持できるのが大きなメリットです。

アプリからのトラッキング要求を許可をオフにして情報を守る

ウェブサイトを閲覧している際や、新しいアプリをインストールした際に、「他社のAppやWebサイトを横断してあなたをトラッキングすることを許可しますか?」という通知を見たことがあるはずです。
これは、ユーザーの行動履歴や興味関心のデータを収集し、ターゲット広告などに利用してよいかどうかの確認です。

無闇に情報を収集されるのを防ぐためには、このトラッキング要求自体を最初から遮断してしまう設定が有効です。
「設定」アプリの「プライバシーとセキュリティ」から「トラッキング」を選択します。
一番上にある「Appからのトラッキング要求を許可」というスイッチをオフに切り替えてください。

この設定をオフにすることで、今後新しいアプリをインストールしてもトラッキングの許可を求めるポップアップが表示されなくなり、自動的に「許可しない」として処理されます。
プライバシーを守りながら、煩わしい通知を減らすことができる一石二鳥の設定です。

トラッキングを拒否したからといって、アプリの基本機能が使えなくなることは基本的にありません。
表示される広告が自分向けにパーソナライズされなくなるだけであり、むしろ不要な広告への誘導を減らす効果も期待できます。

ロック画面からのアクセス制限で盗み見を防ぐ

iPhoneを机の上に置いたまま席を外した時、ロックがかかっていても通知の内容やコントロールセンターの機能にはアクセスできる状態になっていることがあります。
これでは、届いたメッセージのプレビューを読まれたり、勝手に機内モードにされて「探す」機能が使えなくなったりする危険性があります。

安全のために、ロック画面からアクセスできる機能を制限しておきましょう。
「設定」アプリの「FaceIDとパスコード」を開き、画面を下の方へスクロールすると「ロック中にアクセスを許可」という項目が並んでいます。
ここから、「通知センター」や「コントロールセンター」、「Siri」などのスイッチを必要に応じてオフにします。

特にコントロールセンターへのアクセスをオフにしておくことは、盗難対策として非常に重要です。
悪意のある第三者がiPhoneを拾った際、真っ先に機内モードにして通信を遮断しようとしますが、この設定をしておけばロックを解除しない限りコントロールセンターを開けなくなります。

一方で、「ウォレット」や「ホームコントロール」など、ロック解除なしですぐに使いたい機能までオフにしてしまうと不便になります。
ご自身の使い方とセキュリティのバランスを考えながら、許可する項目を細かくカスタマイズしてみてください。

探すネットワークを有効にして紛失時に備える

iPhoneをどこかに置き忘れたり、盗難に遭ったりした時に最も頼りになるのが「探す」アプリです。
この機能を最大限に活用するためには、オフライン状態でも端末の位置を特定できる「探すネットワーク」を有効にしておく必要があります。

「探すネットワーク」とは、世界中にある数億台のAppleデバイスが協力して、紛失した端末のBluetooth信号を検知し、暗号化された状態で位置情報を持ち主に届ける仕組みです。
つまり、自分のiPhoneがWi-Fiやモバイル通信に繋がっていなくても、近くを誰かのiPhoneが通りかかるだけで位置が特定できるのです。

設定は、「設定」アプリの一番上にある自分の名前をタップし、「探す」を選択します。
次に「iPhoneを探す」をタップし、「iPhoneを探す」と「”探す”ネットワーク」の両方がオンになっていることを確認してください。
さらに「最後の位置情報を送信」もオンにしておくと、バッテリーが切れる直前の場所を自動でAppleに送信してくれるため発見率が高まります。

このネットワークは完全に匿名かつ暗号化されて運用されるため、自分の位置情報が他人に知られる心配はありません。
いざという時の生命線となる機能ですので、購入後すぐに確認し、絶対にオフにしないよう心がけましょう。

Safariのプライベートブラウズモードのロック機能

検索履歴や閲覧履歴を残したくない時に便利なのが、Safariの「プライベートブラウズ」機能です。
しかし、以前のiOSでは、プライベートタブを開いたままSafariを閉じると、次に別の人がSafariを開いた時にその画面が丸見えになってしまうという弱点がありました。

最新のiOSでは、このプライベートブラウズにFaceIDやTouchIDによる生体認証ロックをかける機能が追加されています。
これにより、自分以外の人間がiPhoneを操作してSafariを開いても、認証を通過しない限りプライベートタブの内容を見ることはできなくなりました。

設定方法は、「設定」アプリから「Safari」を選択し、画面を下にスクロールします。
「プライバシーとセキュリティ」の項目にある「プライベートブラウズをロック解除するにはFaceID(またはTouchID)を使用」をオンにするだけです。
これで、サプライズのプレゼントを調べている時や、個人的な悩み事を検索している時でも安心してタブを残しておけます。

注意点として、通常のブラウズタブにはロックがかからないため、見られたくないページは必ずプライベートブラウズ内で開く習慣をつける必要があります。
また、生体認証がうまく機能しない場合はパスコードの入力が求められるため、パスコードの管理もあわせて厳重に行うことが大切です。

カメラと写真をもっと使いこなす便利機能

iPhoneのカメラは世界で最も使われているカメラの一つですが、設定を少し変えるだけで写真のクオリティや使い勝手は大きく向上します。
撮影した後の写真整理や加工の手間を省く機能も充実しているため、これらを活用して思い出をより綺麗に、賢く残しましょう。

カメラの設定を保持で毎回設定する手間を省く

カメラアプリを開くたびに、フラッシュが自動に戻っていたり、写真モードではなくビデオモードで起動してシャッターチャンスを逃したりした経験はないでしょうか。
これは、カメラアプリを閉じると設定が初期状態にリセットされる仕様になっているためです。

自分がよく使う撮影モードや設定を維持したい場合は、「設定を保持」という機能を活用します。
「設定」アプリから「カメラ」へ進み、「設定を保持」をタップします。
ここでは、カメラモード(ビデオやポートレートなどの状態)、クリエイティビティコントロール(フィルタやアスペクト比)、露出調整、LivePhotosのオンオフ状態を個別に保持するかどうかを選択できます。

例えば、普段から動画をよく撮影する人は「カメラモード」をオンにしておけば、前回ビデオモードで閉じた場合は次もビデオモードで起動します。
LivePhotosの独特な動きが不要で常にオフにしておきたい場合も、ここの設定を保持しておけば毎回オフにする手間が省けます。

ただし、露出調整などを極端に変更したまま保持してしまうと、次に急いで撮影した時に真っ暗な写真になってしまうなどの失敗が起こり得ます。
基本的には「カメラモード」と「LivePhotos」の保持を中心に設定し、他の項目は必要に応じて利用するのが安全な使い方です。

Live Photosを活用した長時間露光撮影

滝の水の流れを絹のように滑らかに表現したり、夜の車のライトを光の軌跡として撮影したりする「長時間露光撮影」は、かつては一眼レフカメラと三脚が必要な高度なテクニックでした。
しかしiPhoneなら、標準機能のLivePhotosを応用するだけで、誰でも簡単にこの幻想的な写真を撮影できます。

まずは通常通り、カメラアプリの上部にあるLivePhotosのアイコン(三重丸のマーク)をオンにして写真を撮影します。
撮影中はiPhoneをなるべく動かさないようにしっかりと両手で保持するか、安定した場所に立てかけるのが綺麗に撮るコツです。

撮影後、「写真」アプリでその画像を開き、画面左上にある「Live」という文字をタップします。
表示されるメニューの中から「長時間露光」を選択すると、数秒間の動きが合成され、見事な長時間露光写真が完成します。
川のせせらぎや噴水の水しぶきで試してみると、その劇的な変化に驚くはずです。

もし仕上がりが気に入らなくても、同じメニューから「Live」に戻せば元の写真にすぐ復元できます。
特別なアプリをインストールすることなく、SNSで目を引くようなプロ並みの写真が作れるため、旅行先などでぜひ試していただきたい機能です。

写真の被写体を長押しして背景を切り抜く

写真の中から人物やペット、お気に入りのアイテムだけを切り抜いて、別の背景に合成したりスタンプとして使ったりしたい時に役立つ機能です。
複雑な画像編集ソフトを使わなくても、iPhoneの標準機能だけで驚くほど正確な切り抜きが一瞬で完了します。

「写真」アプリで対象となる画像を開き、切り抜きたい被写体を指で長押しします。
被写体の輪郭に沿って一瞬白い光が走り、「コピー」や「共有」といったメニューが表示されれば切り抜きの準備は完了です。
この状態で「コピー」を選び、メッセージアプリやメモ帳に貼り付けるだけで、背景が透明になった画像として送信・保存できます。

さらに便利な使い方として、長押ししたまま指を離さずに、もう片方の手で別のアプリ(例えばLINEやメール)を開き、そのままドロップして貼り付けるという操作も可能です。
髪の毛の細かい部分や、輪郭が複雑な動物の毛並みなどもAIが自動的に判別し、かなり高い精度で切り取ってくれます。

ただし、背景と被写体の色が似すぎている場合や、ピントが合っていない写真では、うまく輪郭を認識できないことがあります。
明暗の差がはっきりしている写真を選ぶと、より美しい切り抜き画像を作成できます。

写真内のテキストを認識してコピーするテキスト認識表示

書類や名刺、看板などに書かれた文字をiPhoneで撮影し、その画像の中にある文字をテキストデータとしてコピーできる機能が「テキスト認識表示」です。
手で入力し直す手間が省けるため、仕事や勉強の効率化に絶大な威力を発揮します。

この機能を使うには、まず「設定」アプリの「一般」から「言語と地域」へ進み、一番下にある「テキスト認識表示」がオンになっていることを確認してください。
設定が完了したら、「写真」アプリで文字が写っている画像を開きます。
画面の右下に小さなテキストアイコンが現れるので、それをタップすると画像内のすべての文字がハイライトされます。

あとは通常のテキストと同じように、コピーしたい部分を指でなぞって選択し、「コピー」を選ぶだけです。
日本語や英語だけでなく、中国語や韓国語など複数の言語に自動で対応しており、翻訳機能と組み合わせて使うことも可能です。
レストランの外国語メニューを撮影してその場で翻訳する、といった使い方も日常的に役立ちます。

カメラアプリを起動して被写体にレンズを向けている状態でも、リアルタイムでテキストを認識してコピーすることが可能です。
手書きの文字でも、ある程度丁寧な字であれば正確に読み取ってくれるため、会議のホワイトボードのメモ書きなどをデータ化する際にも非常に重宝します。

重複した写真を統合してストレージ容量を節約

同じようなアングルで何枚も撮影した写真や、SNSから何度も保存してしまった画像が積み重なると、iPhoneのストレージ容量を大きく圧迫します。
容量不足の警告を解消するために、重複している写真を自動で探し出して整理してくれる機能を利用しましょう。

「写真」アプリを開き、画面下部の「アルバム」タブを選択します。
画面を一番下までスクロールすると、「その他」というセクションの中に「重複項目」というメニューがあります。
ここをタップすると、iPhoneが自動的に判断した全く同じ写真や、非常に似ている写真のグループが一覧で表示されます。

各グループの横にある「結合」ボタンをタップすると、最も画質の良い写真やメタデータ(位置情報など)が豊富な1枚だけが保存され、残りの写真は自動的に「最近削除した項目」へ移動します。
右上の「選択」を押してから「すべてを選択」を選べば、何百枚もの重複写真をワンタップで一気に結合することも可能です。

結合された不要な写真は即座に完全に消えるわけではなく、30日間は復元可能な状態で保持されます。
万が一間違えて消してしまった場合でも取り返しがつくため、ストレージの空き容量を増やしたい時は安心してこの機能を実行してください。

日常生活のストレスを減らす通知と電話の設定

iPhoneは常に世界と繋がっている便利なツールですが、絶え間なく届く通知や迷惑電話は、集中力を奪いストレスの原因にもなります。
自分のペースで情報を受け取るための設定を行い、iPhoneに使われるのではなく、iPhoneを使いこなす環境を整えましょう。

集中モードを活用して不要な通知をシャットアウト

仕事中や勉強中、あるいはリラックスしたい休日に、関係のないアプリからの通知で気が散ってしまうのを防ぐのが「集中モード」です。
従来の「おやすみモード」をさらに進化させた機能で、状況に合わせて通知を許可するアプリや人物を細かくカスタマイズできます。

「設定」アプリから「集中モード」を開くと、「おやすみモード」「仕事」「パーソナル」「睡眠」といった複数のプロファイルが用意されています。
例えば「仕事」モードを設定する場合、仕事関係の連絡が来るチャットアプリや、家族からの緊急の電話のみを「通知を許可」に設定します。
それ以外のSNSやゲームアプリからの通知は、モードがオンになっている間は一切画面に表示されなくなります。

集中モードのオンオフは、コントロールセンターから簡単に行えます。
また、「スマートアクティベーション」機能を使えば、「会社に到着したらオンにする」「午前9時から午後5時まではオンにする」といった自動切り替えも可能です。
場所や時間に合わせてiPhoneの振る舞いを自動化できるため、毎日の切り替え操作を忘れる心配がありません。

注意点として、重要な連絡を許可し忘れると、緊急事態に気づくのが遅れる可能性があります。
特に「よく使う項目」に登録している連絡先からの着信や、同じ人から短時間に連続してかかってきた電話は例外として許可する設定にしておくことを強く推奨します。

不明な発信者を消音して迷惑電話を防ぐ

連絡先に登録されていない知らない番号からの着信や、執拗な営業電話に悩まされている方には、「不明な発信者を消音」する設定が非常に効果的です。
この機能をオンにすると、登録外の番号からの電話は着信音を鳴らさずに、自動的に留守番電話へと転送されます。

設定方法は、「設定」アプリから「電話」へ進み、画面を下の方へスクロールして「不明な発信者を消音」をタップし、スイッチをオンにするだけです。
着信履歴にはしっかりと不在着信として残るため、後から番号を確認して必要な相手であれば折り返すことができます。
また、最近自分が発信した番号や、Siriがメールなどから提案した番号からの着信は、例外として通常通り鳴るように設計されています。

この設定の最大のメリットは、作業中に突然電話が鳴って集中を途切らせられる事態をゼロにできる点です。
詐欺電話に出るリスクも大幅に減らせるため、高齢の家族のiPhoneを設定してあげる際にもおすすめの機能です。

ただし、宅配便の配達員からの電話や、病院からの緊急の連絡など、登録していない重要な電話もすべて消音されてしまうという欠点があります。
重要な電話を待っている日や、引っ越しなどで知らない番号から連絡が来る可能性が高い期間は、一時的にオフに戻しておくなどの配慮が必要です。

通知の要約機能で気が散るのを防ぐ

すべてのアプリからの通知をリアルタイムで受け取る必要はありません。
ニュースアプリの号外や、ショッピングアプリのセール情報などは、1日の終わりにまとめて確認できれば十分というケースが多いはずです。
そんな時に役立つのが「通知の要約」機能です。

この機能を使うと、緊急性の低いアプリの通知を指定した時間にまとめて一括で配信してくれます。
「設定」アプリの「通知」から「時間指定要約」を選択し、スイッチをオンにします。
次に、要約に含めたいアプリを選択し、通知を受け取る時間を設定します。
朝の通勤時間帯と、夜のリラックスタイムの2回などに設定するのが一般的です。

要約された通知は、ロック画面に一つのまとまりとして表示されるため、画面が通知だらけになるのを防ぐことができます。
メッセージアプリやカレンダーの予定など、すぐに知るべき情報は要約から外し、通常通り即時通知させるように分けて設定するのが賢い使い方です。

この設定を導入することで、iPhoneの画面が頻繁に点灯することが減り、結果としてバッテリーの節約にも繋がります。
情報過多で疲れを感じている方は、この通知の断捨離をぜひ試してみてください。

Siriに電話やメッセージの読み上げを任せる

AirPodsなどのワイヤレスイヤホンを使用している時や、車を運転中で画面を見られない時に、Siriが着信相手の名前やメッセージの内容を音声で読み上げてくれる機能があります。
誰からの連絡かを確認するために、わざわざiPhoneを取り出す必要がなくなるため非常に便利です。

着信の読み上げを設定するには、「設定」アプリの「電話」から「音声で知らせる」を選択します。
ここで「ヘッドフォンのみ」や「自動車とヘッドフォン」を選んでおけば、イヤホン接続時だけ着信相手の名前を読み上げてくれます。
「常に知らせる」を選べば、イヤホンをしていない時でもスピーカーから名前を読み上げます。

また、メッセージの読み上げは、「設定」アプリの「Siriと検索」から「通知の読み上げ」へ進み設定します。
対応しているイヤホンを装着している時にメッセージが届くと、Siriが「〇〇さんからメッセージです。内容は…」と自動で読み上げてくれます。
さらに、読み上げが終わった直後に声で返信内容を指示することも可能です。

満員電車の中など、声に出して返信できない状況や、周囲に人がいて内容を聞かれたくない状況では、設定をオフにしておくか通知内容に気を配る必要があります。
利用シーンに合わせて、コントロールセンターに「通知の読み上げ」のオンオフ切り替えボタンを追加しておくと便利です。

万が一の時に命を守るヘルスケアと緊急機能

iPhoneは単なる通信機器ではなく、事故や急病の際にあなたの命を救うための重要なデバイスとしての役割も持っています。
これらの緊急機能は、いざという時が来てからでは設定できません。
元気な今だからこそ、確実に設定を済ませておくべき重要な項目を解説します。

メディカルIDを設定して救急隊員に情報を伝える

外出先で意識を失うような不測の事態に陥った際、駆けつけた救急隊員や医療関係者に自分の重要な医療情報を伝えるための機能が「メディカルID」です。
iPhoneのロックを解除しなくても、緊急画面からこの情報にアクセスできる仕組みになっています。

「ヘルスケア」アプリを開き、右上の自分のプロフィールアイコンをタップして「メディカルID」を選択します。
ここには、氏名や年齢だけでなく、アレルギーの有無、服用中の薬、血液型、緊急連絡先となる家族の電話番号などを詳細に登録できます。
特に、持病がある方や重度のアレルギーを持っている方は、この情報が適切な処置を行うための重要な手がかりとなります。

登録する際の重要なポイントは、編集画面の一番下にある「ロック中に表示」というスイッチを必ずオンにしておくことです。
これがオフになっていると、ロック画面から誰も情報を確認できず、せっかくの登録が意味をなさなくなってしまいます。

個人情報を見られるのが不安という声もありますが、救急医療の現場ではこのメディカルIDの存在が広く認知されており、迅速な身元確認や家族への連絡に役立っています。
旅行に出かける前や、親元を離れて一人暮らしを始める際には、必ず確認しておきたい必須設定です。

緊急SOSの自動発信機能をオンにしておく

強盗に遭遇したり、深刻な交通事故に巻き込まれたりした際、落ち着いて110番や119番をダイヤルするのは困難です。
そんな時に、簡単な物理ボタンの操作だけで警察や消防に通報し、同時に現在地を送信できるのが「緊急SOS」機能です。

「設定」アプリから「緊急SOS」を開くと、発信方法のオプションが表示されます。
「長押しして通報」をオンにすると、サイドボタン(電源ボタン)とどちらかの音量ボタンを同時に長押しし続けることで、カウントダウンの後に自動で緊急通報が行われます。
また「5回押して通報」をオンにすると、サイドボタンを素早く5回連続で押すことで同様に通報プロセスが開始されます。

通報が完了すると、あらかじめメディカルIDで指定しておいた緊急連絡先に対して、「現在地から緊急通報が行われた」というメッセージと地図が自動で送信されます。
自分が声を出せない状況でも、ボタンの操作だけで助けを呼ぶことができる非常に強力な機能です。

注意点として、ケースの着脱時やカバンの中でボタンが圧迫され、意図せず緊急SOSが発動してしまう誤作動のケースが報告されています。
大きな警告音が鳴るカウントダウン中に「キャンセル」をタップすれば通報は止まりますが、普段から誤作動を起こしにくい設定(長押しか5回押しか)を自分の環境に合わせて選んでおくことが大切です。

睡眠スケジュールを設定して規則正しい生活をサポート

健康の基本である良質な睡眠をサポートするために、iPhoneの「睡眠スケジュール」機能を活用しましょう。
起床時間と目標とする睡眠時間を設定するだけで、就寝時間が近づくと自動的に通知を抑え、画面を暗くして眠りへの準備を促してくれます。

「ヘルスケア」アプリを開き、「睡眠」の項目から「スケジュール」を設定します。
例えば、毎朝7時に起きて8時間の睡眠を取りたい場合、夜11時が就寝時間として自動計算されます。
就寝時間の数十分前になると「睡眠準備」モードに入り、ロック画面が専用の暗いデザインに変わり、不要な通知が遮断されます。

起床時には、突然大きな音で鳴り響く従来のアラームとは異なり、徐々に音が大きくなる優しいメロディで自然な目覚めを促してくれます。
AppleWatchと組み合わせて使用すれば、睡眠中の心拍数や呼吸数、睡眠の深さ(レム睡眠・コア睡眠など)まで詳細に記録・分析することが可能です。

休日は遅くまで寝ていたいという場合は、平日用と週末用で別々のスケジュールを作成することもできます。
日々の睡眠時間をグラフで視覚的に確認できるようになるため、自分の生活リズムを見直し、健康意識を高めるための良いきっかけになります。

服薬リマインダーで薬の飲み忘れを防ぐ

毎日決まった時間に薬やサプリメントを飲まなければならない方にとって、飲み忘れは深刻な問題です。
アラームアプリで管理している人も多いですが、「ヘルスケア」アプリに内蔵されている「服薬」機能を使えば、より確実かつ詳細に薬の管理を行えます。

「ヘルスケア」アプリの「服薬」項目から「薬を追加」を選択し、薬の名前を入力します。
カプセルや錠剤、塗り薬など、薬の形状や色までアイコンとして設定できるため、視覚的にどの薬を飲むべきかが分かりやすくなっています。
次に、毎日なのか特定の曜日だけなのか、1日何回飲むのかといったスケジュールを細かく設定します。

時間になるとiPhoneに通知が届き、飲んだかどうかを「記録」するよう求められます。
ただのアラームと違うのは、記録ボタンを押さない限り、しばらく経ってから再度リマインドの通知を送ってくれる点です。
これにより、「通知を見たけど後で飲もうと思ってそのまま忘れてしまった」というよくある失敗を防ぐことができます。

さらに、複数の薬を登録している場合、飲み合わせの悪い薬(相互作用のリスクがあるもの)がないかをデータベースと照合して警告してくれる機能も備わっています。(※国や地域によって対応状況が異なります)
家族のiPhoneで設定してあげれば、高齢者の服薬管理としても非常に役立つ機能です。

知っていると自慢できる隠れた裏技

日常の操作を少しだけ楽しく、そしてスマートにしてくれる隠し機能や裏技的な使い方もiPhoneの魅力です。
ここでは、マニュアルには大きく載っていないものの、知っていると友人や家族に教えたくなるような便利なテクニックを厳選して紹介します。

Safariのタブを一度にすべて閉じる方法

調べ物をしているうちに、Safariのタブが何十個、何百個と溜まってしまい、一つずつスワイプして消すのが面倒になった経験はないでしょうか。
実は、たった数回のタップで開いているすべてのタブを一瞬で閉じる爽快な方法があります。

Safariを開き、画面右下にある「四角が2つ重なったアイコン(タブボタン)」を長く押し続けてください。
すると小さなメニューがポップアップで表示され、その中に「〇〇個のタブをすべて閉じる」という赤い文字の項目が現れます。
これを選択し、確認画面でもう一度タップするだけで、どんなに大量のタブが開いていても一気にまっさらな状態に戻せます。

また、「設定」アプリの「Safari」から「タブを閉じる」という項目へ進むと、「手動」「1日後」「1週間後」「1ヶ月後」という自動消去の設定を選ぶこともできます。
ここを「1ヶ月後」などに設定しておけば、古いタブが自動的に整理され、動作が重くなるのを防ぐことができます。

大事なページを開いたままにしている場合は、タブを閉じる前にブックマークやリーディングリストに追加しておくことを忘れないでください。
間違えてすべて閉じてしまった直後であれば、タブ一覧画面の「+」ボタンを長押しすることで「最近閉じたタブ」の一覧を呼び出し、復元することも可能です。

計測アプリで物の長さや人の身長をサクッと測る

家具を買う際に部屋の寸法を測りたい時や、荷物を送る際に段ボールのサイズを知りたい時、手元にメジャーがないと困ってしまいます。
そんな時に大活躍するのが、iPhoneに標準でインストールされている「計測」アプリです。

このアプリを開き、カメラを通して現実の空間を少しスキャンさせると、画面上に丸いターゲットが現れます。
測りたい物の端にターゲットを合わせ、「+」ボタンをタップして開始点を決めます。
そのままiPhoneを動かして反対の端まで持っていき、もう一度「+」ボタンを押すと、画面上にその距離がセンチメートル単位で正確に表示されます。

LiDARスキャナを搭載しているProモデルのiPhoneであれば、さらに精度が高く、暗い場所でも瞬時に計測が可能です。
また、人をカメラに全身が映るように捉えると、頭のてっぺんから足元までの身長を自動で計算して画面に表示してくれるユニークな機能も備わっています。

ミリ単位の正確な計測が求められる建築現場などでの使用には適しませんが、日常的な目安を知る目的であれば十分すぎるほどの精度を持っています。
いざという時に「iPhoneで測れるよ」とさっと計測して見せると、周囲から驚かれること間違いなしの機能です。

計算機アプリの数字をフリックで一文字消す

iPhoneの標準の「計算機」アプリを使っていて、長い数字を入力している途中で最後の一桁だけ間違えてしまった時、「C」ボタンを押して全部消して入力し直していませんか?
実は、計算機アプリには入力した数字を一つずつ消す隠しコマンドが用意されています。

数字が表示されている黒い部分(結果表示エリア)を、指で右または左にスワイプ(軽く払うような操作)してみてください。
スワイプするたびに、入力した数字の一番最後の桁が一つずつ消えていきます。
バックスペースキーと同じ役割を、直感的なジェスチャーで実行できるのです。

この機能を知っているだけで、割り勘の計算や複雑な家計簿の入力時に、わずかなミスで最初からやり直すという絶望感から解放されます。
画面上のどこにも「1文字消す」というボタンが明記されていないため、初めて知った時の感動が大きい機能の一つです。

ちなみに、iPhoneを横向きに回転させると、通常の計算機から関数電卓へとインターフェースが切り替わり、より高度な計算が可能になります。
横向きにしても関数電卓にならない場合は、コントロールセンターの「画面縦向きのロック」がオンになっていないか確認してください。

画面録画時にマイクの音声も同時に録音する

iPhoneの画面に映っている内容をそのまま動画として保存できる「画面収録」機能は、ゲームのプレイ動画の作成や、操作手順を人に教える時に非常に便利です。
しかし、標準設定ではiPhoneから出るシステム音(ゲームの音など)は録音されても、外部のマイクからの音声は録音されません。

自分の声を解説として入れながら画面録画を行いたい場合は、録画開始前に簡単な設定変更が必要です。
コントロールセンターを開き、「画面収録」のアイコン(二重丸のマーク)を強く長押しします。
すると録画の詳細設定画面が開き、画面の下部にマイクのアイコンが表示されます。

このマイクアイコンをタップして「マイクオン」という赤い表示に切り替えてから、「収録を開始」をタップしてください。
これで、画面の映像とアプリの音声に加えて、iPhoneのマイクが拾ったあなたの声も同時に動画に記録されるようになります。

注意点として、マイクをオンにしたまま録画を行うと、周囲の雑音やテレビの音などもすべて拾ってしまいます。
純粋にゲームの音だけを残したい場合は、録画前に必ずマイクアイコンがオフ(グレーの状態)になっていることを確認する習慣をつけましょう。

Wi-Fiパスワードを簡単に共有して確認する

自宅に友人を招いた際、「Wi-Fiのパスワード教えて」と言われてルーターの裏側に書かれた複雑な英数字を読み上げるのは非常に面倒です。
お互いがiPhoneやiPadなどのAppleデバイスを使用しており、連絡先に登録されている関係であれば、パスワードを一瞬で安全に共有できる機能があります。

友人がWi-Fi設定画面であなたの家のネットワーク名を選択した瞬間に、あなたのiPhoneの画面に「Wi-Fiパスワードを共有しますか?」というポップアップが表示されます。
ここで「パスワードを共有」をタップするだけで、友人のiPhoneにパスワードが自動入力され、すぐにインターネットに接続できるようになります。
パスワードの文字列自体は相手に見えないため、セキュリティ的にも安心です。

また、自分がすでに接続しているWi-Fiのパスワードの文字列を確認したい場合も簡単です。
「設定」アプリの「Wi-Fi」を開き、接続中のネットワークの横にある「i」マークをタップします。
「パスワード」という項目が黒丸で隠されているので、そこをタップしてFaceIDなどで認証を行うと、隠されていたパスワードがテキストとして表示されます。
これをコピーして、Apple製品以外の端末を使っている人にメッセージで送ることも可能です。

初心者が陥りやすいiPhone設定の失敗例と対処法

便利な機能がたくさんある一方で、設定の意味をよく理解せずに変更してしまい、かえって使いにくくなったりトラブルの原因になったりするケースも少なくありません。
ここでは、初心者が特につまずきやすい設定の失敗例と、その解決策を解説します。

iCloudの容量不足警告が消えない場合の解決策

「iCloudストレージの空き容量が不足しています」という警告が毎日のように表示され、ストレスを感じている方は非常に多いです。
この警告を消すために、iPhone本体の写真を削除して容量を空けようとする人がいますが、それは根本的な解決にはなりません。

iCloudはAppleが提供しているインターネット上のデータ保管庫(クラウド)であり、iPhone本体のストレージ(ROM)とは全く別のものです。
無料で使えるiCloudの容量は5GBまでとなっており、写真や動画のバックアップをオンにしていると、あっという間にこの上限に達してしまいます。

解決策は大きく分けて2つあります。
1つ目は、月額料金を支払ってiCloudのストレージプラン(50GBや200GBなど)をアップグレードすることです。
これが最も手軽で、大切なデータを安全に守り続けるための確実な方法です。

2つ目は、iCloudへの写真のバックアップを停止することです。
「設定」アプリの一番上の自分の名前から「iCloud」へ進み、「写真」の「このiPhoneを同期」をオフにします。
ただし、この方法を選ぶ場合は、万が一iPhoneが壊れたり紛失したりした際に写真をすべて失うリスクがあるため、パソコンや他のクラウドサービスへ定期的にバックアップを取る習慣が必須となります。

Wi-Fiアシストによる意図しないデータ通信量の消費

毎月のモバイルデータ通信量がすぐに上限に達してしまう原因の一つに、「Wi-Fiアシスト」という機能の働きがあります。
これは、Wi-Fiの電波が弱くて通信が不安定な時に、自動的にモバイルデータ通信(4Gや5G)を使って通信を補佐し、快適な速度を維持する機能です。

一見すると便利な機能ですが、自宅のWi-Fiルーターから離れた部屋で動画を見ている時など、本人はWi-Fiに繋がっているつもりでも、実は大量のモバイルデータ通信を消費してしまっているという落とし穴があります。

通信量に制限のあるプランを契約している場合は、この機能をオフにしておくのが安全です。
「設定」アプリから「モバイル通信」を開き、画面を一番下まで長くスクロールしていくと、非常に分かりにくい場所に「Wi-Fiアシスト」のスイッチがあります。

これをオフにしておけば、Wi-Fiの電波が弱い時は通信が遅くなったり途切れたりするようになりますが、勝手にデータ通信量を消費されることはなくなります。
電波が悪い時は、Wi-Fi自体を一度オフにしてモバイル通信に完全に切り替えるなど、手動で管理した方が通信量の予想がつきやすくなります。

位置情報の常に許可によるバッテリー消費の悪化

iPhoneのバッテリーの減りが急に早くなったと感じる場合、アプリの位置情報サービスの設定が原因であるケースが多々あります。
特に、地図アプリや天気アプリなどに位置情報の利用を「常に許可」していると、アプリを開いていない間もバックグラウンドでGPSを利用し続けるため、電力を激しく消費します。

位置情報サービスの設定を見直すには、「設定」アプリの「プライバシーとセキュリティ」から「位置情報サービス」を開きます。
インストールされているアプリが一覧表示され、それぞれの右側に現在の許可設定(「常に」「このAppの使用中のみ」「許可しない」など)が表示されています。

バッテリーを節約するためには、カーナビアプリや歩数計アプリなど、どうしても常に追跡が必要な一部のアプリを除き、基本的には「このAppの使用中のみ」に変更することをおすすめします。
クーポンアプリやゲームなど、そもそも位置情報を必要としないアプリは「許可しない」に設定してしまっても構いません。

また、リストの各アプリの項目内にある「正確な位置情報」というスイッチも重要です。
地図アプリ以外では、そこまで詳細なピンポイントの位置を把握させる必要はないため、これも不要なアプリはオフにしておくと、プライバシーの保護にも繋がります。

iPhoneの便利機能に関するよくある疑問

iPhoneの設定や機能に関して、読者の方から寄せられることの多い疑問をFAQ形式でまとめました。
設定を変更する前の不安や、トラブル時の対応方法として参考にしてください。

古いiPhoneでも新しい便利機能は使えますか

この記事で紹介した機能の多くは、最新のiOSにアップデートされていれば、数年前に発売されたiPhoneであっても利用可能です。
例えば、背面タップやテキスト認識表示などは、iPhone8やiPhoneXS以降のモデルであれば概ね対応しています。

ただし、ハードウェアの性能に依存する一部の機能は、古い機種では使用できません。
例えば、暗い場所での詳細な計測アプリの機能(LiDARスキャナが必要)や、最新のバッテリー上限80%設定などは、比較的新しいモデルに限定されています。

お使いのiPhoneで機能が使えるかどうかを確認する最も確実な方法は、iOSを最新バージョンにアップデートすることです。
その上で設定画面に該当の項目が表示されなければ、その機種では未対応の機能であると判断できます。

便利機能をオンにするとバッテリーの減りは早くなりますか

設定する機能によって、バッテリーへの影響は大きく異なります。
ダークモードの利用や、バックグラウンド更新のオフ、通知の要約などは、むしろバッテリーの消費を抑え、駆動時間を延ばす効果があります。

一方で、位置情報の「常に許可」や、画面を常に明るく保つ設定などはバッテリーを消費しやすくなります。
便利だからといってすべての機能をオンにするのではなく、自分のライフスタイルに合わせて必要な機能だけを取捨選択することが、バッテリーを持たせる最大の秘訣です。

設定を変更して元に戻せなくなった場合はどうすればよいですか

設定を色々と触っているうちに、どこを変更したのか分からなくなり、動作がおかしくなってしまうことは初心者によくあるトラブルです。
どうしても自力で元に戻せない場合は、設定だけを初期状態にリセットする機能が用意されています。

「設定」アプリの「一般」から「転送またはiPhoneをリセット」へ進み、「リセット」をタップします。
その中にある「すべての設定をリセット」を選択すると、Wi-Fiのパスワードや壁紙、Bluetoothの登録情報などは消えてしまいますが、写真やアプリ、連絡先などのデータは消去されずに、システムの設定だけが出荷時の状態に戻ります。
最終手段として覚えておくと安心です。

どの機能を一番最初に設定するべきですか

数ある機能の中で優先順位をつけるなら、まずは「セキュリティと安全」に関わる設定を最優先で行ってください。
具体的には、「パスコードの複雑化」「探すネットワークの有効化」「メディカルIDの登録」の3つです。

これらは、紛失時や緊急時に初めて「設定しておけばよかった」と後悔する機能であり、トラブルが起きてからでは間に合いません。
命や財産を守るための土台をしっかりと構築した上で、時短機能やカメラの便利機能など、日常を豊かにする設定を徐々に追加していく順番が最もおすすめです。

iPhoneを使いこなして毎日の生活をより快適にするために

ここまで、iPhoneに隠された数多くの便利機能と、その具体的な設定方法や活用術について詳しく解説してきました。
すべてを一度に設定しようとすると負担に感じるかもしれませんが、まずはご自身の悩みや不満を解決できそうな機能から、一つずつ試してみてください。

iPhoneは、単なる電話やインターネットのための道具ではなく、適切に設定することであなたの時間を生み出し、健康を守り、生活の質を向上させる優秀なパートナーになります。
購入時の初期設定のまま使い続けるのは、そのポテンシャルのごく一部しか引き出せていない非常にもったいない状態です。

今回紹介した「バッテリー充電の最適化」で端末の寿命を延ばし、「背面タップ」や「空白長押し」で操作時間を短縮し、「集中モード」で自分の時間を確保する。
こうした小さな設定の積み重ねが、毎日数時間触れるデバイスの快適さを劇的に変えてくれます。
ぜひ今日から設定を見直し、自分にとって最高に使いやすい、あなただけのiPhoneを作り上げてください。