その効果が示されているにもかかわらず、多くの人がこの学習のコツを知りません。
学業成績に関して、学習方法を混ぜることで大きな成果が得られることがわかっています。
インターリーブは、これまで何年もの間、主に調査者だけが知っている秘密でした。
インターリーブとは、異なる技術を連続して練習・学習することです。
テニスプレイヤーは、フォアハンド、バックハンド、ボレーを同時に練習するようなものです。
音楽家にとってのインターリーブは、音階、アルペジオ、コードを同じセッションで練習することです。
このように、通常の学習方法とはかなり異なっています。
テニスプレイヤーはフォアハンドの練習に集中し、音楽家は音階の練習に集中します。
その効果は、運動能力でも示されています。
大学生の野球選手は、3種類の球種(カーブボールなど)を、種類ごとにブロックしたり、系統的に組み合わせたりして打つ練習をしました。
その後、実際の試合のように3種類の球種を織り交ぜてテストを行ったところ、ブロックではなく織り交ぜて練習した方が、打球のパフォーマンスが向上しました。
同様の効果は、バスケットボールのシュートでも観察されました。
しかし、インターリーブが子どもたちの算数の成績に劇的な効果をもたらすことが示されています。
この調査では、通常の方法で算数を教えた子供たちがいました。
1つのレッスンで1つの数学的手法を学び、それを練習しました。
しかし、もう1つのグループには、異なるテクニックを必要とする問題を含む課題が与えられました。
その結果は素晴らしいものでした。
1日後のテストでは、インターリーブ法を使っていた学生の成績が25%向上し、1ヵ月後のテストでは、インターリーブ法を使っていた学生の成績が76%向上しました。
2つのグループが同じ時間学習していたことを考えると、これはかなりの増加です。
唯一の違いは、ブロックごとに学習した人と、学習内容が混ざってしまった人がいたことです。
この手法の欠点のひとつは、最初は難しく感じることです。
一度に1つのスキルに集中するのではなく、2つ以上のスキルに取り組まなければならないのです。
しかし、インターリーブが効果を発揮するのは、頭を働かせなければならないからです。
システムを学んでそれを維持することに頼るのではなく、頭の中で解決策を探し続けなければならないのです。