インフルエンザは多くの人が思っている以上に深刻で、妊娠中の女性や、心臓病、喘息などの呼吸器系疾患、HIVを患っている人は、いずれもインフルエンザによって生命を脅かす合併症を発症するリスクが高いと言われています。
インフルエンザの予防接種を受けることは、この厄介な病気から身を守る最も効果的な方法の1つです。また、インフルエンザの予防接種は、ほとんどの医療保険制度でカバーされているため、通常、費用はゼロ、もしくはほとんどかかりません。
インフルエンザワクチンを接種してはいけない人は、生後6ヶ月未満の赤ちゃんと、インフルエンザの予防接種に対して生死に関わるアレルギーを持つ人だけです。それ以外の人は、毎年ワクチンを接種する必要があります。また、インフルエンザが地域社会で流行し始める前に、10月末までに予防接種を受けることを推奨しています。
インフルエンザ予防接種の種類
インフルエンザ予防接種にはいくつかの種類があります。ひとつは、標準用量の3価のインフルエンザ予防接種です。このタイプは、5歳以上の人には注射針で、18歳から64歳までの人にはジェットインジェクターで投与されます。高用量の3価のインフルエンザ予防接種は、65歳以上の方を対象としています。もう1種類のインフルエンザ予防接種は、4価のインフルエンザ予防接種です。
インフルエンザ予防接種の成分は?
インフルエンザの予防接種を受ける際に、生きたウイルスが含まれているかどうかわからないと心配される方が多いと思います。注射タイプのワクチンには生きたウイルスは含まれていませんが、鼻腔スプレーには弱毒化した生きたインフルエンザウイルスが含まれています。
インフルエンザワクチンには、0.01%というごく少量の水銀が含まれています。その他の成分として、アルミニウム塩、ホルムアルデヒド、鶏卵タンパク質、抗生物質、ゼラチンなどが含まれています。
副作用について
インフルエンザの予防接種後に病気になる可能性がありますが、インフルエンザそのものではありません。人によっては、筋肉痛、発熱、吐き気、頭痛、注射部位の痛みなどの副作用があります。これらの症状は通常、数日以内に治まります。
目や唇の周りの腫れ、呼吸困難、喘ぎ、心拍数の増加、脱力感など、より深刻な副作用がある場合は、アレルギー反応の可能性があるため、できるだけ早く医療機関を受診してください。
インフルエンザ予防接種を受ける場所
勤務先によっては、インフルエンザ予防接種を受けることができます。また、かかりつけの医師でもインフルエンザの予防接種を受けることができます。その他の場所としては、緊急医療センターなどがあります。
特定の日にしかインフルエンザの予防接種を実施していないところもあるので、事前に問い合わせてみましょう。