ストレスは、心や体に負荷がかかって歪みが生じている状態のことで、ストレスを生じさせる原因のことを「ストレッサー」といいます。
ストレスは、仕事や人間関係、環境の変化などさまざまなものが考えられます。ストレスを感じると、イライラしたり怒りっぽくなったり、不安感や緊張感、悲しい、憂鬱な気持ちが続くなどの精神的な症状の他、食欲がなくなる、暴飲暴食する、寝付きが悪くなるなど身体的な症状が現れることがあります。
ストレスを感じやすい人の特徴としては、完璧主義や真面目な人、自己主張が苦手な人、周りの目が気になる人、せっかちな人などが挙げられます。
これらの人は、自分に対しても他人に対しても高いハードルを設定したり、自分の気持ちを抱え込んだり、周囲と自分のペースが合わずにイライラしたりする傾向にあります。
効果的にストレス解消するためには、まずは自分と向き合って自分のストレスの原因を把握することが大切です。
自分が何を感じて、なぜイライラしたり、悲しい気持ちになっているのかを自分自身の心に問いかけてみましょう。
また、自分の感情やモヤモヤをメモやノートなどに書き出すことも有効です。書き出すだけでも心が晴れる効果が期待でき、何が自分のストレスになっているのかも見えてきます。
次に、自分に合ったストレス解消法を選ぶことです。自分が楽しめることやリラックスできることを選びましょう。何も思いつかない場合は、いくつかのストレス解消法の選択肢から「気が向かないこと」を消去法でチェックしてみましょう。
おすすめのストレス解消法
おすすめのストレス解消法としては、以下のようなものがあります。
散歩など適度な運動をする
体を動かすことで心を穏やかにして脳を活発にする作用のある「セロトニン」の分泌を促します。
セロトニンは太陽の光を浴びることでも分泌が促進されます。
外に出て太陽の光を浴びながら散歩やウォーキングをするとストレス解消につながります。
ストレッチをする
ストレッチでは凝り固まった筋肉をほぐすことができます。
全身の筋肉を使ってリンパを流すストレッチは快眠効果もあります。
腹式呼吸を繰り返す
腹式呼吸とは息を吸い込む時にお腹を膨らませて横隔膜を大きく動かす呼吸方法です。
腹式呼吸はリラックス効果や集中力向上効果があります。
睡眠をしっかり取る
睡眠は心と体をリセットする時間です。
睡眠不足はイライラしやすくなるだけでなく免疫力低下や注意力・集中力の低下、落ち込みやすくなるなど多くのデメリットがあります。
おいしいものを食べる
食欲不振や暴飲暴食はストレスからくる身体的症状です。
食事は栄養バランスや量だけでなく味覚も大切です。
自分好みのおいしいものや好き嫌いせず色々食べることで五感も刺激されてリラックス効果が得られます。
自分の気持ちを誰かに話す
ストレスは一人で抱え込むと大きくなってしまいます。
自分の気持ちや悩みを誰かに話すことで心理的負担が軽減されます。
聞いてもらうだけでも効果的ですがアドバイスや共感してもらえるとさらに良いです。
映画を観る、読書をする
映画や本は現実から離れて別世界に入り込むことができます。
ストレスから解放されて楽しんだり感動したりすることで心も癒されます。
自分好みのジャンルやテーマで選んでみましょう。
没頭できる趣味や作業を行う
没頭できる趣味や作業は集中力や創造力を高めるだけでなくストレス解消効果もあります。
音楽を聴く
音楽は心の状態に影響を与えることが知られています。
リラックスしたいときは穏やかな曲、元気になりたいときは明るい曲、感情を吐き出したいときは激しい曲など自分の気分に合わせて選びましょう。
音楽を聴くだけでなく歌ったり踊ったりするのも効果的です。
ペットと遊ぶ
ペットと遊ぶことでストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が抑えられることが研究で示されています。
ペットは無条件に愛情を与えてくれる存在であり、癒し効果や安心感が得られます。
ペットがいない場合は動物園やペットショップなどで動物を見るのも良いです。
アロマテラピーをする
アロマテラピーとは植物から抽出された香りのある精油を使って心身の健康を促進する方法です。
アロマテラピーはリラックス効果や気分転換効果があります。
精油は自分好みの香りや効能で選びましょう。
笑う
笑うことでストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が抑えられるだけでなく、幸せホルモン「エンドルフィン」や免疫力を高める「免疫グロブリンA」の分泌が促進されます。
笑うことで心も体もリフレッシュできます。
笑える映画や本、お笑い番組や漫才などを見たり読んだりしましょう。
以上が最強のストレス解消方法です。ストレスは避けて通れないものですが、上記の方法を試してみて、自分に合ったものを見つけてください。ストレスとうまく付き合っていくことで、心身ともに健康になれます。