長寿遺伝子が認知機能を高める可能性!長生きで頭が良い?

遺伝子の変異体を持つマウスは、長生きで頭が良い。

KLOTHOと呼ばれる遺伝子の変異体を持つ人は、記憶力や思考力などの認知能力も向上することが分かりました。

並行して行われたマウスの調査では、この遺伝子バリアントのレベルを上げると、神経細胞間の接続が増えたためか、マウスが賢くなることがわかりました。

これは、アルツハイマー病やその他の認知症に苦しむ世界中の何百万人もの人々を救うための大きな一歩になるかもしれません。

脳の機能を高めることができれば、認知症対策にもなるかもしれません。

人体実験では、この遺伝子変異を持つ人と持たない人を対象に、一連の認知機能テストを行いました。

約20〜25%は、「KL-VS」と呼ばれる遺伝子変異のコピーを1つ持っていました。

その結果、年齢、性別、アルツハイマー病の遺伝的危険因子の有無にかかわらず、1コピーを持つ人は持たない人に比べて、認知機能テストの成績が良かったです。

予備的なものではありますが、この結果は、klothoの一種が、認知症を患っている人々の認知機能を高めるために使用できる可能性を示唆しています。
ヒトと同様に、マウスも記憶や学習などの認知機能テストで優れた結果を示しました。

KLOTHOが認知予備能、すなわち日常的な知的作業を行う脳の能力を高める可能性を示唆しています。

この遺伝子の名前は、ギリシャ神話に登場する「クロト」という存在に由来しています。クロトは、人々の人生の行方を左右するとされる「運命」の一人でした。

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