お金は人生をコントロールする感覚を高めます。
お金があればあるほど、人は確かに幸せになれるということが、調査で明らかになりました。
収入に関連する幸福度は、これまでの調査で明らかになったように、年収750万程度で横ばいになることはありません。
むしろ、収入に比例して増え続けているのです。
これには、「人生全体に満足していること」と「一瞬一瞬の幸せ」という2つの主な幸せの形が含まれています。
つまり、年収500万円の人は、年収250万円の人よりも測定可能なほど幸せだということです。
また、2000万円の人は1000万円の人よりも幸せであるということです。
この調査結果は、お金が人を幸せにするのはある程度までで、通常は年収800万程度であると主張してきた一部の心理学者にとっては驚きの結果となるかもしれません。
少なくとも、人がその瞬間瞬間に感じることに対して、お金がそれ以上重要ではなくなるという考えは、説得力のある可能性です。
しかし、幅広い所得水準を調べてみると、あらゆる種類の幸福度が所得に応じて上昇し続けていることがわかりました。
この曲線には、お金が重要でなくなる変曲点のようなものは見当たりません。
むしろ、お金は増え続けているのです。
今回の調査では、3万3,000人、170万点のデータを収集しました。
参加者は、一瞬一瞬の感情や、人生に対する全般的な満足度について質問されました。
このプロセスでは、人々の生活のスナップショットが繰り返し提供され、それが集合的に合成画像、つまり相手の生活のストップモーション映画を与えてくれます。
科学者はよく、人口の代表的なサンプルを得ようとしていると言います。
自分は人々の人生の瞬間の代表的なサンプルを得ようとしたのです。
裕福な人が幸せである理由は、人生をコントロールできるという感覚が大きいことにもあります。
お金があれば、自分の人生をどう生きるかの選択肢が増えます。
このことは、パンデミックにも表れていると思います。
給料日前に仕事を失った人は、たとえそれが嫌な仕事であっても、生きていくために最初に手に入る仕事をしなければならないかもしれません。
経済的に余裕のある人は、より適した仕事を待つことができます。
決断の大小にかかわらず、お金があれば選択肢が増え、自律性が高まります」。
しかし、成功を金銭面で考えるのは避けたほうがいいと言います。
お金があれば幸せになれるかもしれませんが、お金と成功を同一視している人は、そうでない人に比べて幸せ度が低いことがわかりました。
また、お金をたくさん稼いでいる人ほど、長時間働き、時間に追われていると感じていることもわかりました。
全体的に見て、お金は幸せの方程式の中でわずかな役割しか果たしていません。
どちらかというと、人は自分の人生がうまくいっているかどうかを考えるとき、お金を重視しすぎているのかもしれません。
しかし、お金と幸せの関係に変化が見られることは確かです。
例えば、最近の調査では、この50年間でお金と幸せの関係がより強くなったと結論づけています。
お金が増えることで人々の幸福度が下がるのではなく、この50年間で増加している可能性があるのです。
つまり、金持ちは単に金持ちになっただけではなく、より幸せになっているのです。
その一方で、貧しい人々はより不幸になっています。
その結果、富裕層と貧困層の間に幸福度の格差が生じているのです。