睡眠不足になると、記憶力が低下したり、計画を立てられなくなったり、判断力が低下したり、頭がぼーっとしたりします。
10分間のマインドフルネスを行うだけで、心と体が睡眠不足から回復することが新しい調査でわかりました。
1日7〜8時間の睡眠がとれないと、記憶障害、計画を立てられない、意思決定ができない、全般的に脳がぼんやりするなどの症状が現れます。
しかし、マインドフルネスには顕著な回復効果があります。
日中の10分間のマインドフルネスは、夜の44分間の失われた睡眠を補うのに十分であることが、起業家を対象とした調査で明らかになりました。
ここでは、1日の中で簡単にできるマインドフルネスのエクササイズをご紹介します。
マインドフルネス・エクササイズで睡眠を代替することはできませんが、補うことができ、ある程度の安心感を得られるかもしれません。
1週間に70分、1日に10分程度のマインドフルネスの練習でも、1晩に44分余分に睡眠をとるのと同じ効果があるかもしれません。
この調査では、110人の起業家を追跡調査し、そのうち40%が週50時間以上働き、夜の睡眠時間が6時間未満でした。
その結果、より多くのマインドフルネスに取り組んだ起業家は、疲労感が少ないことがわかりました。
さらに400人の起業家を対象とした2回目の調査でも、マインドフルネスが睡眠不足によるダメージを減らすことがわかりました。
しかし、マインドフルネスが効果を発揮するのは、睡眠時間が短い場合に限られます。
睡眠を十分にとっていても、疲れを感じている人もいます。
ストレスを感じていて眠れないときは、マインドフルネスのエクササイズである程度は補うことができます。
しかし、睡眠時間が少ないときは、マインドフルネスを行っても、そうした疲労感は改善されません。
マインドフルネスは、疲労感につながる前にストレス要因を軽減するのに役立ちます。
起業家など労働時間の長い人には、マインドフルネスが有効です。
新しいベンチャーを立ち上げるときには、波風が立つこともあるでしょう。
マインドフルネスのエクササイズは、そのような辛い時期に少しでも安心感を与えるための一つの方法かもしれません。