美味しい?自分たちの感情がどれほど個性的に感じられるかにもかかわらず、脳は驚くほど似た方法で感情を処理しています。
脳は感情を、人によって異なる標準コードに変換していることが分かりました。
幸せと悲しみは、全く異なるものに感じられるかもしれませんが、脳は実際にこれらの感情を驚くほど似た方法で表現しています。
情動処理に関連する脳の領域である眼窩前頭皮質内の神経活動の細かなパターンが、個人の主観的な感情を捉える神経コードとして機能します。
刺激、モダリティ、個人を超えた情動の集団的コーディング。
この発見は、ポジティブな感情とネガティブな感情のために脳内に特定の独立した領域があるという既成概念とは対照的。
ポジティブな感情とネガティブな感情が脳内で別々の領域に存在するという定説とは対照的です。
もし高級ワインを飲んだり、夕日を見たりすることで同じような喜びを感じているとしたら、それは、眼窩前頭皮質の活動の細かいパターンが似ているからだということが、結果からわかりました。
人間の脳は、快・不快、善・悪といった感情の価値スペクトル全体を表す特別なコードを生成しているようです。このコードは、ニューロン集団がある方向に傾くとポジティブな感情、別の方向に傾くとネガティブな感情になる『神経価測定器』のように読み取ることができます。
この結論を出すために、被験者に脳スキャナーの中で写真や味を評価してもらいました。
その結果、例えば味が好きな時には、味覚に関連する領域に特定のパターンの活動が見られ、さらに眼窩前頭皮質にも活動が見られることがわかりました。
これは、自分たちの感覚的な世界体験が、基本的なレベルで感情的な反応と非常に密接に結びついていることを意味しています。
また、肯定的な感情と否定的な感情に関連する前頭葉眼窩皮質の活性化パターンは、異なる人でも似ていることがわかりました。
これは、脳が感情を表現する標準的な方法を持っていることを分かっています。
感情がいかに個人的なものであるかにもかかわらず、脳が同じ感情言語を話すために標準的なコードを使用しています。