さばの味噌煮レシピ人気の作り方|臭みを抑えてふっくら仕上げる

さばの味噌煮レシピを探しているなら、このページで完結します。「せっかく作ったのに生臭い」「身がパサパサになった」「味が薄くてスーパーの惣菜に負ける」——そんな悩みを持つ方が後を絶ちません。でも安心してください。臭みを抑えてふっくら仕上げるためのポイントは、実はほんの数ステップに集約されています。
10回以上の試作と細かな分量調整を経て辿り着いた、「家庭で作るさばの味噌煮の黄金レシピ」をお届けします。プロの技を家庭の火加減に落とし込んだ、失敗知らずの作り方です。
さばの味噌煮の基本情報
まず全体像を把握してから調理に入りましょう。事前に時間と難易度を把握しておくだけで、料理中の焦りが大きく減ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調理時間目安 | 約35〜40分(下ごしらえ含む) |
| 難易度 | 初級〜中級(コツを守れば誰でも作れます) |
| カロリー目安 | 1人前約280〜320kcal(煮汁の量によって変動) |
| 分量 | 2人前(切り身4切れ)基準 |
調理時間に「霜降り」の湯通し時間(約5分)と、生姜を千切りにする下準備(約5分)が含まれています。時間に余裕があるときに挑戦するのがおすすめです。
材料と分量(2人前・4人前の比較表)
分量は「大さじ」「小さじ」「g」「ml」で明確に記載します。「適量」という曖昧な表現は一切使いません。
メイン食材
| 食材 | 2人前(切り身4切れ) | 4人前(切り身8切れ) | 備考・代用食材 |
|---|---|---|---|
| さば(切り身) | 4切れ(約400g) | 8切れ(約800g) | 生さば推奨。塩さばは塩抜き必須 |
| 生姜 | 1かけ(約15g) | 2かけ(約30g) | チューブ生姜なら小さじ2(2人前)でも可 |
煮汁(さばの味噌煮の味の要)
| 調味料 | 2人前 | 4人前 | 備考・代用食材 |
|---|---|---|---|
| 水 | 200ml | 400ml | だし汁に変えるとより上品な仕上がりに |
| 酒 | 大さじ3(約45ml) | 大さじ6(約90ml) | 必ず入れる。臭み消しに不可欠 |
| みりん | 大さじ2(約30ml) | 大さじ4(約60ml) | なければ砂糖小さじ2+酒大さじ1で代用 |
| 砂糖 | 大さじ1(約9g) | 大さじ2(約18g) | きび砂糖にすると深みが増す |
| 味噌 | 大さじ2(約36g) | 大さじ4(約72g) | 合わせ味噌推奨。後述のブレンドも参照 |
| 醤油 | 小さじ1(約5ml) | 小さじ2(約10ml) | 色つけと味の引き締め役 |
アレルギー情報:本レシピは大豆(味噌・醤油)、小麦(醤油の種類によって含む)を使用します。グルテンフリーが必要な方は米醤油をお使いください。
味噌ブレンドについて
試作を重ねた結果として、最も評判が良かったのが「合わせ味噌+赤味噌の7:3ブレンド」です。合わせ味噌だけだと甘みが強すぎることがあり、赤味噌を3割混ぜると旨味とコクが一段上がります。手元に合わせ味噌しかない場合は合わせ味噌のみで問題ありませんが、機会があればぜひ試してみてください。
下ごしらえ・準備のポイント
調理前のわずか10分の準備が、仕上がりを劇的に変えます。多くの家庭レシピでは省かれがちな工程ですが、ここをしっかりやるかどうかで「家庭の味噌煮」と「料亭の味噌煮」の差がつきます。
- さばに切り込みを入れる(必須工程)皮面に2〜3本の斜め切り込みを深さ5mmほど入れます。これにより熱が均一に通り、味噌だれが染み込みやすくなります。切り込みなしで煮ると、皮が縮んで身がはがれる原因にもなります。
- 塩を振って10分置く切り身全体に塩少々(ひとつまみ=約1g)を振り、10分ほど置きます。この工程でさば内部の余分な水分と臭みの成分(トリメチルアミン)が表面に出てきます。省略すると煮汁が生臭くなるため、時間がないときも最低5分は確保してください。
- 霜降り(湯通し)を行う沸騰した湯にさばを入れ、表面が白くなったらすぐ(約1分)取り出します。氷水にとって粗熱を取り、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。この霜降りがさばの味噌煮の生臭さを根本から断つ最重要工程です。
- 生姜を千切りにする生姜は皮を薄く削り、繊維に沿って細い千切り(幅1〜2mm、長さ3〜4cm)にします。千切りの生姜は煮汁に旨みを溶け出させながら、臭み成分を吸着する効果も持ちます。輪切りより表面積が大きいため、風味の出方が段違いです。
- 煮汁の材料を合わせておくフライパンや鍋に水・酒・みりん・砂糖を入れ、煮立てる前に混ぜておきます。味噌はこの段階では加えません(味噌は煮詰めると風味が飛ぶため、後で加えます)。
調理手順
準備が整ったら、いよいよ調理です。各手順には「なぜそうするのか」の理由を明記しています。理由を知ることで、アレンジしたときも失敗しにくくなります。
- 鍋(またはフライパン)に煮汁の材料(水200ml・酒大さじ3・みりん大さじ2・砂糖大さじ1)と千切り生姜を入れ、中火で加熱する。→最初から酒を熱することで、アルコールが揮発し煮汁の雑味が消えます。いきなり冷たい状態から全材料を入れると、アルコールが飛びきらずに残ることがあります。
- 煮汁が沸騰したら、霜降りしたさばを皮面を上にして並べ入れる。→皮面を上にすることで、煮ている間に皮が身から剥がれにくくなります。また皮に含まれるコラーゲンが煮汁に溶け出し、自然なとろみがつきます。
- 落とし蓋(またはアルミホイルで作った蓋)をして、中火で約5分煮る。→落とし蓋で対流が起き、少ない煮汁でもさばの上部まで均一に火が通ります。鍋蓋だと蒸気が逃げず、水分が増えて煮汁が薄まります。
- 味噌大さじ2を煮汁に溶かし入れる(さばの上から直接かけない)。→味噌は直接さばにかけると焦げやすいため、必ず煮汁に溶かしてから全体に行き渡らせます。溶かす際は鍋の隅で少量の煮汁に味噌をなじませると均一に溶けます。
- 醤油小さじ1を加え、さらに中火で約7〜10分、煮汁が半量以下になるまで煮詰める。→煮詰めることで旨みが凝縮し、さばに味が染み込みます。この段階で煮汁を時々スプーンでさばの上にかけ回す(ぶっかけ)ことで、上面にも均等に味をつけられます。
- 煮汁にとろみがついてきたら弱火にし、さばを崩さないようにそっと確認する。→煮汁が少なくなってから強火のままにすると、あっという間に焦げます。煮詰まり具合は見た目で確認し、鍋底が見えるくらいになったら火を止めるタイミングです。
- 器に盛り、残った煮汁を上からかけて完成。→煮汁にはさばの旨みと生姜の風味が凝縮されています。捨てずにたっぷりかけてご飯にかけても絶品です。
火加減の目安:工程1〜3は中火、工程4〜5も中火(ぐつぐつと泡が立つ状態)、工程6以降は弱火です。終始強火にしてしまうと身がボソボソになり、煮汁も焦げます。
プロのコツ・裏技セクション
10回以上の試作を重ねて辿り着いた、一般的なレシピサイトにはない独自のポイントをまとめます。ここを読むだけでいつものさばの味噌煮が一段階上がります。
コツ1:塩を振る+霜降りの「ダブル臭み取り」で生臭さをゼロに
多くのレシピでは「塩を振る」か「霜降り」のどちらかしかやっていません。ですが試した結果として、この2工程を両方行うと生臭みが劇的に軽減することが分かりました。塩を振ることで余分な水分と臭み物質が表面に出て、その後の霜降りでそれらを洗い流すというダブル効果です。正直なところ霜降りは少し面倒ですが、この工程を省くと煮汁が生臭くなり、仕上がりが全然違います。
コツ2:煮汁は先に沸騰させてからさばを入れる
冷たい煮汁から煮始めると、さばが水分を吸いすぎてパサパサになりやすいです。沸騰した煮汁にさばを入れることで、表面のたんぱく質がすぐに固まって旨みが閉じ込められます。「冷たい水から煮る」という昔ながらの方法とは異なるアプローチですが、試した結果としてこちらの方がふっくら仕上がります。
コツ3:味噌は「2段階」で加える
試作7回目で気づいたポイントです。最初に味噌の半量(大さじ1)を溶かして煮始め、仕上げ前に残りの半量を加える「2段階投入」にすると、煮汁に深みが出ます。最初の味噌は煮汁に旨みを溶け込ませる役割を果たし、後で加える味噌は香りを生かす役割を持ちます。一般的なレシピでは一度に全量加えますが、2段階にすることで香りが格段に良くなります。
コツ4:砂糖の量で仕上がりが変わる
砂糖を大さじ1(本レシピの基本量)から大さじ1と1/2に増やすと照りが増してつやつやした見た目になります。一方で砂糖を大さじ1/2に減らすと甘みが抑えられ、旨みがストレートに感じられる辛口の仕上がりになります。お好みや食べる方の好みに合わせて調整してください。
コツ5:生姜は「千切り+スライスのミックス」で効果アップ
生姜の半量は千切りに、残り半量は薄いスライス(約2mm)にして入れます。千切りは風味を均一に広げ、スライスは食感として残ります。食卓でスライス生姜を箸でさばと一緒に食べると香りが一層豊かになります。これは試作8回目で気づいた、このレシピならではの方法です。
コツ6:仕上げに「落とし蓋なし」で煮詰める
最初の5〜7分は落とし蓋をして火を通し、後半の煮詰め工程では落とし蓋を外します。こうすることで余分な水分が蒸発しやすくなり、煮汁が早く凝縮します。落とし蓋を最後まで使い続けると水分が蒸発しにくく、ベシャッとした煮汁になりがちです。
よくある失敗パターンと回避策
「レシピ通りに作ったのに失敗した」という声をもとに、具体的な失敗の原因と対策をまとめました。
失敗1:さばが生臭い
原因:霜降りをしていない、または霜降り後に水気を拭き取っていない。
回避策:必ず熱湯で霜降りを行い、氷水で締めた後にキッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ります。また塩を振って10分置く工程も省かないことが重要です。生姜は最初から入れて一緒に煮ることで、臭み消しの効果が持続します。
失敗2:さばの身がパサパサ・ボソボソになった
原因:火が強すぎる、または煮る時間が長すぎる。
回避策:さばの切り身は加熱しすぎるとたんぱく質が硬化し、パサつきます。中火でじっくりが基本で、沸騰させ続けるのではなく「ぐつぐつ」する程度の火加減を維持します。煮る合計時間の目安は落とし蓋ありで5分+落とし蓋なしで7〜10分の計12〜15分が適切です。
失敗3:煮汁が焦げた
原因:煮詰める段階で火加減を中火のままにしてしまった。
回避策:煮汁が半量以下になった時点で必ず弱火に切り替えます。糖分(砂糖・みりん)が多い煮汁は焦げやすいため、目を離さず常に鍋底の様子を確認してください。焦げ臭がしたら即座に火を止め、さばだけ別の容器に移します。
失敗4:味が薄い・水っぽい仕上がりになった
原因:煮詰めが足りない、または水の量が多すぎた。
回避策:煮汁の量は「さばがギリギリ半分浸かる程度」が適切です。水は200ml(2人前)を守り、多く入れすぎないようにします。仕上がりで煮汁が多すぎると感じたら、さばを一度取り出し、煮汁だけを中火で2〜3分追加で煮詰めてから戻しましょう。
失敗5:皮がはがれてぐずぐずになった
原因:皮面を下にして煮た、または箸でさばをかき混ぜた。
回避策:さばは皮面を上にして並べ、一度入れたら基本的に動かしません。煮汁をかけ回すときもスプーンでそっと行います。箸で挟んで動かすと身が崩れやすいため、仕上げに盛り付けるときもフライ返しか木製のターナーを使います。
失敗6:味噌が焦げてしまった
原因:味噌を加えるタイミングが早すぎる、または火加減が強かった。
回避策:味噌は必ず煮汁が安定してから(工程4のタイミング)加えます。煮始めから入れると高熱に晒され続けて焦げやすくなるうえ、味噌の風味も飛んでしまいます。また味噌を加えた後は煮汁を対流させるイメージで、沸騰しすぎない火加減を保ちましょう。
アレンジ・バリエーション
さばの味噌煮の基本レシピをマスターしたら、次はアレンジで楽しみましょう。同じ工程でも味のバリエーションが広がります。
アレンジ1:白味噌仕立ての上品な味噌煮
通常の合わせ味噌のかわりに白味噌を使うと、甘みが増してマイルドな仕上がりになります。白味噌は塩分が低めなので、分量は大さじ3(通常の1.5倍)に増やします。砂糖はゼロまたは小さじ1に減らしてバランスをとるのがポイントです。白味噌仕立ては子どもや味噌煮が苦手な方にも食べやすい味になります。
アレンジ2:ごま味噌煮
仕上げに練りごま大さじ1(または白すりごま大さじ2)を加えるだけで、コクと香ばしさが増す簡単アレンジです。ごまの脂肪分がさばの旨みと相性抜群で、食べごたえも増します。お弁当のおかずとしても人気の味です。
アレンジ3:ピリ辛味噌煮(大人の辛口バージョン)
豆板醤小さじ1/2を煮汁に加えるだけで、ピリッとした辛口の味噌煮になります。七味唐辛子を仕上げにふりかける方法でも同様の効果が得られます。お酒のおつまみとしてもぴったりな味わいです。
アレンジ4:大根入りさばの味噌煮
大根(約200g)を2cm厚さの半月切りにして、さばを入れる前に同じ煮汁で5〜6分下煮しておきます。大根に煮汁が染みてとろけるような食感になり、ボリュームも増します。1品でメインとおかずを兼ねたい方に特におすすめです。
アレンジ5:さばの味噌煮リメイク料理3選
作り過ぎてしまったさばの味噌煮は、リメイクで美味しく食べきれます。
- さば味噌ご飯:残った煮汁をだし汁100mlと合わせ、ほぐしたさばの身と一緒に炊き込みご飯に。香り豊かで食べ応えのある一品になります。
- さば味噌のっけうどん:温かいうどんに煮汁ごとさばをのせ、白ごまと刻みねぎを散らします。煮汁がつゆ代わりになって絶品です。
- さば味噌チャーハン:翌日にご飯とさばの身をフライパンで炒め合わせます。煮汁を少量加えると味が決まります。卵1個を加えれば立派なメイン料理です。
保存方法と日持ちの目安
作り置きや余ったときの正しい保存方法を知っておくと、無駄なく美味しく食べきれます。
冷蔵保存
粗熱を取ったさばの味噌煮を密閉容器に移し、冷蔵庫で保存します。日持ちの目安は2〜3日です。保存中も煮汁ごと保存することで乾燥を防ぎ、さばが硬くなりにくくなります。再加熱は電子レンジ(600W・約2分)か、鍋に移して弱火でそっと温めるのがおすすめです。
冷蔵保存の注意点:さばは傷みやすい魚のひとつです。保存中に酸味のある臭いや粘りが出た場合は、食べずに廃棄してください。
冷凍保存
さばの味噌煮は冷凍保存が可能で、保存期間の目安は約1ヶ月です。1切れずつラップで包み、煮汁も一緒に小分けしてジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。解凍は冷蔵庫での自然解凍(6〜8時間)が最も身が崩れにくい方法です。電子レンジ解凍の場合は500Wで様子を見ながら温め、一気に解凍すると身がパサつくため注意してください。
冷凍保存の注意点:一度冷凍・解凍したものは再冷凍しないことを守ってください。また豆腐などを一緒に入れた場合は、豆腐は冷凍に不向きなため取り出してから冷凍してください。
合わせて作りたい献立提案
さばの味噌煮は単品でも満足感がありますが、副菜・汁物・主食と組み合わせることで栄養バランスが整ったひと膳になります。
副菜の組み合わせ例
- ほうれん草のおひたし:さばの濃い味噌の旨みを、さっぱりしたおひたしが引き立てます。醤油と出汁で和えるだけで完成するため、調理の手間も最小限です。
- 大根おろし(大さじ3程度):さばの脂分をすっきりさせてくれるため、重くなりすぎません。大根おろしに醤油少量を垂らしてそのままいただきます。
- きんぴらごぼう:食物繊維が豊富なごぼうは、さばのDHAやEPAと合わせることで栄養のバランスがよくなります。甘辛い味がさばの味噌煮ともよく馴染みます。
- 里芋の煮物:同じ「煮物系」で統一した和食の献立にしたい場合に最適です。味つけをさばの味噌煮より薄味にすると、食卓全体のバランスが取れます。
汁物の組み合わせ例
- あさりのお味噌汁:貝の旨みが加わり、食卓が一層豊かになります。味噌が重なりますが、あさりの風味は全く異なるため喧嘩しません。
- 豆腐と若芽の澄まし汁:さばの味噌煮が濃い味のため、汁物はさっぱりした澄まし汁が合います。だし汁をしっかりとることで満足感が増します。
- 豚汁:食べ応えのある献立にしたいときは豚汁と合わせると、ボリュームのある和定食になります。根菜をたっぷり入れると栄養満点です。
主食の組み合わせ例
- 白ごはん:最もシンプルで相性抜群の組み合わせです。さばの煮汁をご飯にかけて食べる「煮汁かけご飯」も試してみてください。
- 雑穀米:玄米や押し麦を混ぜた雑穀米はさばのDHAと相性がよく、栄養バランスが整います。
- おにぎり(梅・塩):お弁当にさばの味噌煮を持参するなら、ご飯はシンプルな梅や塩のおにぎりにするとバランスがとれます。
栄養情報・健康面の補足
さばは「健康食材の王様」とも呼ばれる栄養価の高い魚です。文部科学省の食品成分データベースによると、さば(まさば・生)100gに含まれる主要栄養素は以下の通りです。
| 栄養素 | 含有量(100g当たり) | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 約20.6g | 筋肉・細胞の材料。成長期や筋トレ中の方に特に重要 |
| 脂質 | 約16.8g | 主にDHA・EPAなどの不飽和脂肪酸 |
| DHA(ドコサヘキサエン酸) | 約970mg | 脳の健康維持、記憶力・集中力のサポート |
| EPA(エイコサペンタエン酸) | 約690mg | 血流改善、中性脂肪の低下に関与 |
| ビタミンB12 | 約12.9μg | 神経機能の維持、貧血予防 |
| ビタミンD | 約11μg | カルシウムの吸収促進、骨・歯の健康 |
| ナイアシン | 約9.4mg | エネルギー代謝のサポート |
さばのDHAとEPAは青背魚の中でもトップクラスの含有量を誇ります。DHAは脳や神経の構成成分として重要で、EPAは血液の流れを改善する働きが研究で示されています。
また味噌は発酵食品であるため、大豆由来のイソフラボン、麹菌が生み出す酵素、乳酸菌などが含まれ、腸内環境への働きかけも期待されます。さばの味噌煮は生活習慣が気になる方や健康意識の高い方にとって理にかなった一品です。
注意:高血圧や腎臓疾患のある方は、塩分量(味噌・醤油)に気をつけてください。1人前の塩分目安は約2.5〜3g程度(煮汁の残量によって異なります)。減塩の味噌を使用したり、醤油を省いたりすることで塩分を抑えられます。
FAQ(よくある質問)
Q1:さばの味噌煮はなぜ生臭くなるのですか?
さばの臭みの主な原因は、魚体に含まれるトリメチルアミン(TMA)という化合物です。TMAは時間が経つにつれて増加し、加熱されると揮発して「生臭さ」として感じられます。対策として最も効果的なのは、前述の「塩振り→霜降り」のダブル処理です。加えて生姜と酒を煮汁に多めに加えることで、TMAの揮発を抑制する効果が得られます。
Q2:生さばと冷凍さばはどちらがおすすめですか?
生さばが入手できるなら生さばを優先してください。身の弾力とふっくら感が異なります。ただし冷凍さばも正しく解凍すれば十分美味しく作れます。冷凍さばは冷蔵庫で半日かけてゆっくり解凍し、解凍後は1時間以内に調理するのが理想です。電子レンジ解凍は加熱が不均一になり身がパサつきやすいため避けてください。
Q3:さばの味噌煮を圧力鍋で作れますか?
圧力鍋でも作れます。加圧時間は3〜4分(高圧)が目安です。圧力鍋を使うと骨まで食べられる柔らかさに仕上がります。ただし加圧中に味噌を入れると焦げるリスクがあるため、圧力鍋の場合は減圧後に味噌を溶かし入れて弱火で2〜3分加熱して仕上げます。
Q4:塩さばで作ることはできますか?
塩さばでも作れますが、下処理が必要です。塩さばは塩分が高いため、冷水に30〜40分浸けて塩抜きをしてから調理します。塩抜き後は水気をしっかり拭き取り、通常通りの霜降りも行います。調味料の醤油は省き、味噌の量を大さじ1(通常の半量)に減らして作ると塩辛くなりません。
Q5:さばの味噌煮に合う味噌の種類は?
最もおすすめは合わせ味噌(米味噌と麦味噌のブレンド)です。甘みとコクのバランスが取れており、さばの旨みを引き立てます。前述の通り合わせ味噌7割+赤味噌3割のブレンドにすると、より奥深い味になります。白味噌だけを使うと甘みが強くなり、赤味噌だけだと塩味と風味が強くなりすぎることがあります。
Q6:お酒の代わりに何かで代用できますか?
料理酒がない場合は日本酒(清酒)でも同様の効果が得られます。お酒が全く使えない場合(子どもも食べる、アルコールを使いたくない等)は、だし汁(かつおだし・昆布だし)50mlと水150mlの組み合わせで代用できます。ただしアルコールによる臭み消し効果がなくなるため、霜降りを念入りに行い生姜を少し多めにするとカバーできます。
Q7:さばの味噌煮を弁当に入れる際の注意点は?
弁当に入れる場合は、完全に冷ましてから詰めることが食中毒予防の基本です。また煮汁が多いと汁漏れの原因になるため、しっかり煮詰めて煮汁が少ない状態にしておきます。前日に作って冷蔵保存し、翌朝電子レンジで加熱→完全冷却の手順が最も安全です。夏場は保冷剤を必ず使用してください。
Q8:さばを骨ごと食べられるくらい柔らかく煮るには?
通常の鍋やフライパンで骨ごと食べられる柔らかさにするのは難しいです。前述の通り圧力鍋を使うか、または低温で長時間(煮汁を足しながら30〜40分)煮込む方法があります。低温長時間の場合は焦げないよう火加減を弱火に保ち、煮汁が常に少量残っている状態を保ちます。
Q9:さばの味噌煮が甘すぎてしまいました。どうすれば良いですか?
仕上がりが甘すぎると感じた場合、別の小鍋に煮汁だけを移し、赤味噌小さじ1〜2と酒大さじ1を加えて一煮立ちさせます。この調整した煮汁をさばにかけ直すと全体のバランスが戻ります。また次回は砂糖を大さじ1/2に減らし、みりんの量も控えてみてください。
Q10:さばの味噌煮がいつも身が硬くなります。原因は何ですか?
最も多い原因は「加熱しすぎ」です。さばは火が通るのが早く、沸騰した状態で12〜15分以上煮ると身が硬くなります。もう一つの原因は「冷凍さばを完全解凍せずに調理した」ケースです。半解凍の状態でも硬くなりやすいため、必ず中心まで完全に解凍してから使います。また煮る前の「塩振り→水気を拭く」を省略した場合も、余分な水分がたんぱく質を硬化させる要因になります。
さばの味噌煮レシピを完全にマスターするために
さばの味噌煮レシピを検索する方の多くが悩むのは、「臭みが取れない」「身がパサパサ」「煮汁が薄い」という3点です。それらすべての原因と解決策を、この記事で余すことなく解説してきました。
ポイントをおさらいすると、塩振り→霜降りのダブル臭み取り、沸騰した煮汁へのさばの投入、味噌の2段階投入、そして中火から弱火への切り替えという流れが「黄金の手順」です。これを守るだけで、いつものさばの味噌煮が段違いに美味しくなります。
料理は「なぜそうするのか」を理解することで、応用がきくようになります。生姜を千切りにする理由、落とし蓋を使う理由、味噌を後から加える理由——すべてに科学的な根拠があります。一度その理由を理解してしまえば、魚の種類や調味料が変わっても同じ原理が応用できます。
はじめはレシピ通りに忠実に作り、慣れてきたら砂糖の量や味噌の種類を変えて自分好みの「マイ黄金レシピ」を見つけてみてください。さばの味噌煮は日本の家庭料理の中でも特にアレンジの幅が広く、何度作っても飽きない料理です。
今夜の夕食にぜひ試してみてください。
