「和食を作りたいけれど難しそう」「初めてだから失敗しないか不安」そんな悩みを抱えていませんか。
実は、和食は基本さえ押さえれば初心者でも簡単に美味しく作れる料理です。調味料の黄金比を覚え、正しい手順を守るだけで、料理経験が少ない方でも本格的な味わいを再現できます。
料理初心者でも安心して作れる和食の基本をマスターしましょう
この記事では、料理初心者向けに厳選した失敗しない基本の和食レシピ10選をご紹介します。どのレシピも材料は5〜7種類程度、調理時間は30分以内で完成するものばかりです。
それぞれのレシピには失敗しないためのコツと、よくある失敗例とその対処法も詳しく解説しています。この記事を読めば、明日からあなたも自信を持って和食作りにチャレンジできるようになるでしょう。
和食初心者が最初に揃えるべき基本調味料
和食作りを始める前に、まず基本的な調味料を揃えましょう。
これらの調味料があれば、ほとんどの和食レシピに対応できます。
必須の基本調味料7つ
醤油は和食の要となる調味料です。濃口醤油を1本揃えておけば十分でしょう。保存は冷蔵庫で行い、開封後は3ヶ月以内に使い切ることをおすすめします。
みりんは料理にまろやかな甘みとツヤを与えます。本みりんを選ぶと、風味が格段に良くなります。みりん風調味料は糖類が添加されているため、できれば避けましょう。
料理酒は素材の臭みを消し、風味を引き立てます。飲用の日本酒でも代用できますが、料理用として売られているものは塩分が添加されているため、味付けの際は注意が必要です。
砂糖は上白糖でも問題ありませんが、きび砂糖やてんさい糖を使うとコクが増します。煮物には特におすすめです。
塩は精製塩よりも天然塩の方が旨みがあります。粗塩を1つ常備しておくと便利でしょう。
だしの素は顆粒タイプが使いやすく便利です。昆布と鰹節から取る本格だしは理想的ですが、初心者はまず顆粒だしから始めて問題ありません。
ごま油は香り付けに欠かせません。少量で香りが立つため、仕上げに使うと料理がぐっと本格的になります。
あると便利な調味料
酢、味噌、ごま、生姜チューブ、にんにくチューブがあれば、レパートリーがさらに広がります。
これらは賞味期限が比較的長いため、少しずつ揃えていくとよいでしょう。
失敗しない和食作りの3つの基本ルール
料理初心者が和食を作る際に守るべき基本ルールを3つご紹介します。
これらを意識するだけで、失敗率が大幅に下がります。
ルール1:調味料は「さしすせそ」の順番で入れる
和食の調味料は入れる順番が重要です。「さしすせそ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
さは砂糖、しは塩、すは酢、せは醤油(昔はせうゆと書いた)、そは味噌を指します。この順番で調味料を加えることで、それぞれの調味料が素材に適切に浸透します。
砂糖は分子が大きいため、最初に入れないと味が染み込みにくくなります。逆に塩は分子が小さく、先に入れると素材を引き締めてしまい、他の調味料が入りにくくなるのです。
醤油と味噌は香りが飛びやすいため、最後に加えます。煮物などで長時間加熱する場合は、仕上げに少量追加すると香りが引き立ちます。
ルール2:火加減は弱火・中火・強火を明確に使い分ける
火加減の調整は和食の基本中の基本です。
弱火は鍋底に炎の先端がかろうじて触れるか触れないか程度の火力です。煮物をコトコト煮る際や、焦げやすい料理に使います。
中火は鍋底に炎の先端が触れる程度の火力です。多くの料理で使用する標準的な火加減といえます。
強火は鍋底全体に炎が当たる火力です。炒め物や湯を沸かす際に使用します。
レシピに記載された火加減を守ることで、素材の食感や味の染み込み具合が適切になります。特に煮物は火加減が仕上がりを大きく左右するため、注意しましょう。
ルール3:計量は正確に行う
初心者のうちは、目分量ではなく計量スプーンや計量カップを使って正確に測りましょう。
和食は調味料の黄金比率が存在する料理が多く、この比率を守ることで失敗を防げます。例えば照り焼きは醤油とみりんが1対1、肉じゃがは醤油・みりん・砂糖・酒が1対1対1対2といった具合です。
経験を積めば目分量でも作れるようになりますが、まずは基本の分量を体で覚えることが大切です。レシピ通りに作って「この味が正解」という基準を自分の中に持つことで、アレンジもできるようになります。
レシピ1:だし巻き卵
だし巻き卵は和食の基本であり、朝食やお弁当の定番おかずです。
ふわふわに仕上げるコツさえつかめば、初心者でも簡単に作れます。
材料(2人分)
- 卵:3個
- だし汁:大さじ3(顆粒だし小さじ1/2を大さじ3の水で溶く)
- 砂糖:小さじ1
- 醤油:小さじ1/2
- 塩:ひとつまみ
- サラダ油:適量
作り方
ボウルに卵を割り入れ、菜箸で白身を切るように混ぜます。泡立てないように注意しましょう。混ぜすぎると仕上がりが硬くなります。
だし汁、砂糖、醤油、塩を加えて、さらに混ぜ合わせます。この時も泡立てないようにします。ザルで一度濾すと、より滑らかな仕上がりになります。
卵焼き器を中火で熱し、油を薄く引きます。キッチンペーパーで余分な油を拭き取りましょう。濡れ布巾の上で一度冷まし、温度を均一にします。
卵液の1/3量を流し入れ、全体に広げます。半熟状態になったら、奥から手前に向かって巻いていきます。形を整えながら奥に移動させましょう。
残りの卵液の半量を流し入れ、巻いた卵の下にも卵液が流れるように菜箸で持ち上げます。半熟になったら同様に巻きます。
最後の卵液も同じように巻いたら、形を整えながら両面を軽く焼いて完成です。
失敗しないためのコツ
温度管理が最も重要です。卵焼き器が熱すぎると表面だけ焦げて中が生焼けになり、冷たすぎると卵液がダラダラ流れてしまいます。
卵液を少量垂らしてみて、ジュワっと音がして固まり始めるくらいが適温です。
だし汁の量は多すぎると巻きにくくなるため、レシピの分量を守りましょう。しっとり感を出したい場合でも、大さじ4までに抑えることをおすすめします。
巻くタイミングは半熟状態がベストです。完全に固まってから巻くと割れやすく、早すぎると形が崩れます。
よくある失敗と対処法
卵焼きがバラバラになる場合は、火が強すぎるか巻くタイミングが早すぎる可能性があります。火を弱めて、少し固まるまで待ちましょう。
表面が焦げる場合は、火が強すぎます。中火よりやや弱めに調整してください。
厚みが出ない場合は、卵液を一度に流し入れすぎているかもしれません。3回に分けて、丁寧に巻いていきましょう。
レシピ2:味噌汁
味噌汁は和食の基本中の基本です。
だしの取り方と味噌の溶き方をマスターすれば、毎日飲んでも飽きない美味しい味噌汁が作れます。
材料(4人分)
- 水:800ml
- 顆粒だし:小さじ2
- 豆腐:1/2丁
- わかめ(乾燥):大さじ1
- 長ねぎ:1/2本
- 味噌:大さじ3〜4
作り方
鍋に水を入れ、中火にかけます。沸騰したら顆粒だしを加えて溶かしましょう。
豆腐は1.5cm角に切り、長ねぎは小口切りにします。わかめは水で戻しておきます。
だし汁が沸いたら豆腐と長ねぎを加え、再び沸騰させます。弱火に落として2分ほど煮ましょう。
わかめを加えたら、火を止めます。味噌は沸騰させないことが美味しさの秘訣です。
味噌をお玉に取り、だし汁で溶きながら鍋に加えます。味見をして、好みの濃さに調整しましょう。
最後に弱火で30秒ほど温め、沸騰直前で火を止めます。
失敗しないためのコツ
味噌は絶対に沸騰させないことが重要です。沸騰させると香りが飛び、風味が損なわれます。
味噌を溶く際は、お玉の中で溶いてから鍋に加えると、ダマになりません。直接鍋に入れて菜箸で混ぜる方法もありますが、初心者はお玉で溶く方が確実です。
具材は火の通りにくいものから順に入れます。根菜類は最初に、豆腐や油揚げは中盤、わかめやねぎは最後に加えましょう。
だしの濃さと味噌の量のバランスが大切です。だしが薄いと味噌を多く入れても美味しくなりません。まずはだしをしっかり取りましょう。
よくある失敗と対処法
味噌汁がしょっぱい場合は、水を足して薄め、味噌の量を調整します。次回は味噌を少なめから始めて、少しずつ足していくとよいでしょう。
味が薄い場合は、だしが足りていない可能性があります。味噌を足す前に、まず顆粒だしを少量追加してみてください。
具材が煮えすぎた場合は、火加減が強すぎたか煮る時間が長すぎます。豆腐は温まる程度、葉物野菜は色が変わる程度で十分です。
レシピ3:肉じゃが
肉じゃがは家庭料理の王道であり、和食の煮物の基本が詰まった料理です。
調味料の黄金比を覚えれば、いつでも美味しく作れます。
材料(4人分)
- 豚薄切り肉(または牛肉):200g
- じゃがいも:4個(中サイズ)
- 玉ねぎ:1個
- にんじん:1本
- 糸こんにゃく:1袋
- サラダ油:大さじ1
- だし汁:400ml
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 砂糖:大さじ3
- 酒:大さじ6
作り方
じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらします。にんじんは乱切り、玉ねぎはくし切りにしましょう。
糸こんにゃくは下茹でして、食べやすい長さに切ります。肉は5cm幅に切ります。
鍋に油を熱し、中火で肉を炒めます。色が変わったら玉ねぎを加え、透明になるまで炒めましょう。
じゃがいも、にんじん、糸こんにゃくを加えて軽く炒めます。全体に油が回ったら、だし汁を注ぎます。
沸騰したら酒を加え、アクを取ります。続いて砂糖を加えて混ぜ、落とし蓋をして中火で10分煮ます。
醤油とみりんを加え、さらに15分ほど煮ます。煮汁が少なくなり、じゃがいもに竹串がスッと通ったら完成です。
火を止めて10分ほど置くと、味が染み込みます。
失敗しないためのコツ
調味料の黄金比は醤油・みりん・砂糖・酒が1対1対1対2です。この比率を覚えておけば、量を調整しても美味しく作れます。
じゃがいもは煮崩れしにくい品種(メークインなど)を選ぶと失敗しません。男爵いもは煮崩れしやすいため、初心者は避けた方が無難です。
落とし蓋を使うことで、少ない煮汁でも全体に味が染み込みます。アルミホイルで代用する場合は、中央に穴を開けましょう。
煮込み時間は火加減によって調整します。強火で煮ると外側だけ煮えて中まで味が染み込みません。中火でコトコト煮るのが理想です。
よくある失敗と対処法
じゃがいもが煮崩れた場合は、火が強すぎたか混ぜすぎた可能性があります。煮ている間はあまり触らず、落とし蓋で味を染み込ませましょう。
味が濃すぎる場合は、水を少量足して煮詰め直します。薄すぎる場合は、醤油とみりんを少量ずつ足して調整しましょう。
肉が硬くなった場合は、煮込みすぎが原因です。薄切り肉は長時間煮ると固くなるため、仕上げの5分前に加える方法もあります。
レシピ4:豚の生姜焼き
豚の生姜焼きは、ご飯が進む定番おかずです。
タレの作り方とお肉の焼き方のコツを押さえれば、初心者でもジューシーに仕上がります。
材料(2人分)
- 豚ロース薄切り肉:250g
- 玉ねぎ:1/2個
- サラダ油:大さじ1
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ2
- 砂糖:小さじ1
- 生姜(すりおろし):小さじ2
作り方
豚肉は筋切りをします。赤身と脂身の境目に数か所、包丁で切り込みを入れましょう。これにより焼いた時の縮みを防げます。
玉ねぎは薄切りにします。タレの材料(醤油、みりん、酒、砂糖、生姜)をボウルで混ぜ合わせておきます。
フライパンに油を熱し、中火で玉ねぎを炒めます。しんなりしたら一旦取り出しましょう。
同じフライパンで豚肉を焼きます。重ならないように並べ、片面に焼き色がついたら裏返します。
両面に焼き色がついたら、玉ねぎを戻し入れます。合わせておいたタレを加え、強火にして全体に絡めましょう。
タレにとろみがついたら完成です。お皿に盛り付け、お好みで千切りキャベツを添えます。
失敗しないためのコツ
タレは最後に加えるのがポイントです。最初から加えると肉が硬くなり、焦げやすくなります。
肉は室温に戻してから焼くと、火の通りが均一になります。冷蔵庫から出して10分ほど置きましょう。
フライパンは十分に熱してから肉を入れます。温度が低いと肉がくっつき、破れてしまいます。
肉を焼く際は触りすぎないことが大切です。頻繁にひっくり返すと肉汁が逃げて、パサパサになります。
よくある失敗と対処法
肉が硬くなった場合は、焼きすぎが原因です。薄切り肉は火が通りやすいため、両面に焼き色がついたらすぐにタレを絡めましょう。
タレが焦げた場合は、火が強すぎます。タレを加えたら中火に落とし、手早く絡めて火を止めます。
肉が丸まった場合は、筋切りが不十分です。次回は赤身と脂身の境目をしっかり切りましょう。
レシピ5:鯖の味噌煮
鯖の味噌煮は、魚料理の中でも初心者が挑戦しやすいメニューです。
臭みを取る下処理と、煮崩れを防ぐコツを覚えましょう。
材料(2人分)
- 鯖の切り身:2切れ
- 生姜:1片
- 長ねぎ(青い部分):1本分
- 水:200ml
- 酒:100ml
- 砂糖:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 味噌:大さじ3
- 醤油:小さじ1
作り方
鯖の切り身は皮目に十字の切り込みを入れます。ボウルに入れ、熱湯を回しかけて霜降りにします。これで臭みが取れます。
冷水にさらして表面のぬめりを洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。
生姜は薄切りにします。長ねぎの青い部分も用意しておきます。
鍋に水、酒、砂糖、みりん、生姜、長ねぎを入れて中火にかけます。沸騰したら鯖を皮目を上にして並べます。
クッキングシートで落とし蓋をし、中火で10分煮ます。途中でアクが出たら取り除きましょう。
味噌を煮汁で溶いてから加え、さらに5分煮ます。スプーンで煮汁を鯖にかけながら煮詰めましょう。
醤油を加えて味を整え、煮汁にとろみがついたら完成です。
失敗しないためのコツ
霜降り処理は必ず行うことで、臭みが格段に減ります。熱湯をかける際は、全体にまんべんなくかけましょう。
鯖は皮目を上にして煮ます。皮が破れにくく、見た目も美しく仕上がります。
煮ている間は触らないことが重要です。箸でひっくり返したり動かしたりすると、身が崩れます。
落とし蓋を使うことで、少ない煮汁でも全体に味が染み込みます。アルミホイルよりクッキングシートの方が焦げ付きにくくおすすめです。
よくある失敗と対処法
生臭さが残る場合は、霜降りが不十分か、生姜の量が少ない可能性があります。生姜は多めに入れても問題ありません。
身が崩れた場合は、煮ている間に動かしすぎたか、火が強すぎます。弱めの中火でじっくり煮ましょう。
味が薄い場合は、煮詰めが足りません。落とし蓋を外して、煮汁を煮詰めていきます。
レシピ6:親子丼
親子丼は手軽に作れる丼ものの代表格です。
ふわふわの卵とジューシーな鶏肉の組み合わせは、万人に愛される味わいです。
材料(2人分)
- 鶏もも肉:200g
- 玉ねぎ:1/2個
- 卵:4個
- 三つ葉:適量
- だし汁:200ml
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 温かいご飯:2杯分
作り方
鶏もも肉は一口大に切ります。玉ねぎは薄切りにしましょう。三つ葉はざく切りにします。
小さめのフライパン(または親子鍋)にだし汁、醤油、みりん、砂糖を入れて中火にかけます。
沸騰したら鶏肉と玉ねぎを加え、蓋をして3分ほど煮ます。鶏肉に火が通ったか確認しましょう。
卵をボウルに割り入れ、軽く混ぜます。混ぜすぎると仕上がりが固くなるため注意してください。
卵の2/3量を回し入れ、蓋をして中火で30秒加熱します。半熟状態になったら、残りの卵を回し入れます。
すぐに火を止め、余熱で卵を固めます。お好みの固さになったら、ご飯の上に滑らせるようにのせて完成です。
失敗しないためのコツ
卵は2回に分けて入れることで、ふわふわとトロトロの2つの食感が楽しめます。一度に全部入れると、のっぺりした仕上がりになります。
卵を入れたら触らないことが大切です。箸でかき混ぜると卵が細かくなり、ふわふわ感が失われます。
火を止めるタイミングは、まだ半熟の状態がベストです。余熱で火が通るため、完全に固まるまで加熱すると食べる頃には固くなります。
鶏肉の大きさを揃えると、火の通りが均一になります。厚みのある部分は開いて平らにしましょう。
よくある失敗と対処法
卵が固くなった場合は、加熱しすぎです。次回は火を止めるタイミングを早めましょう。
味が濃すぎる場合は、煮汁が煮詰まりすぎています。煮る時間を短くするか、だし汁を増やして調整します。
鶏肉が生焼けの場合は、火が弱すぎるか煮る時間が短すぎます。竹串を刺して、透明な肉汁が出れば火が通っています。
レシピ7:きんぴらごぼう
きんぴらごぼうは常備菜として人気の高い和食です。
シャキシャキ食感を残しながら、しっかり味を染み込ませるコツを覚えましょう。
材料(4人分)
- ごぼう:1本
- にんじん:1/2本
- ごま油:大さじ1
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 輪切り唐辛子:少々
- 白ごま:大さじ1
作り方
ごぼうは皮を包丁の背でこそぎ取り、斜め薄切りにします。さらに細切りにして、酢水に5分ほどさらします。
にんじんもごぼうと同じ太さの細切りにします。
フライパンにごま油を熱し、中火で水気を切ったごぼうを炒めます。2分ほど炒めたらにんじんを加えます。
全体に油が回ったら、酒を加えてアルコールを飛ばします。砂糖を加えて炒め合わせましょう。
醤油とみりんを加え、汁気がなくなるまで炒めます。中火から強火で水分を飛ばすのがポイントです。
輪切り唐辛子を加えて軽く炒め、白ごまを振って完成です。
失敗しないためのコツ
ごぼうは酢水にさらすことでアクが抜け、変色を防げます。ただし、さらしすぎると風味が損なわれるため、5分程度で引き上げましょう。
炒める際は最初にしっかり水分を飛ばすことが重要です。ごぼうから出る水分が多いと、べちゃっとした仕上がりになります。
調味料は砂糖、醤油、みりんの順に加えます。砂糖を先に入れることで、甘みがしっかり染み込みます。
仕上げは強火で一気に水分を飛ばすと、照りが出て美味しそうな見た目になります。
よくある失敗と対処法
ごぼうが硬い場合は、炒める時間が短すぎます。火が通るまでしっかり炒めましょう。心配な場合は、最初に下茹でする方法もあります。
べちゃっとした仕上がりになった場合は、水分が飛びきっていません。強火で炒めて、煮詰めましょう。
味が染み込んでいない場合は、炒める時間が短すぎるか、火が弱すぎます。中火でじっくり炒めて、味を馴染ませます。
レシピ8:鮭の塩焼き
鮭の塩焼きは、シンプルだからこそ焼き方が重要です。
皮はパリッと、身はふっくらと焼き上げるテクニックを身につけましょう。
材料(2人分)
- 生鮭の切り身:2切れ
- 塩:適量
- 大根おろし:適量
- レモン:1/4個
作り方
鮭の切り身は焼く30分前に塩を振り、冷蔵庫で寝かせます。両面に均等に塩を振りましょう。
30分経ったら、キッチンペーパーで表面の水分を拭き取ります。この水分と一緒に臭みが抜けます。
グリルを予熱します。中火で5分ほど空焼きすると、焦げ付きにくくなります。
鮭を皮目を上にして並べ、中火で7分焼きます。焼き色がついたらひっくり返し、さらに5分焼きましょう。
竹串を刺して透明な汁が出れば完成です。お皿に盛り付け、大根おろしとレモンを添えます。
失敗しないためのコツ
塩は焼く30分前に振ることで、余分な水分が抜けて臭みが取れます。直前に塩を振ると、表面だけが塩辛くなります。
グリルの予熱は必須です。冷たいグリルに入れると、皮がくっついて破れてしまいます。
焼き加減は皮目7割、身側3割が基本です。皮をしっかり焼くことで、パリッとした食感になります。
焼いている間は触らないことが大切です。何度もひっくり返すと、身が崩れやすくなります。
よくある失敗と対処法
皮がくっついた場合は、グリルの予熱が足りないか、火が弱すぎます。しっかり予熱してから、中火以上で焼きましょう。
身がパサパサになった場合は、焼きすぎです。薄い切り身なら焼き時間を短めに調整します。
生焼けの場合は、火が弱すぎるか焼き時間が短すぎます。厚みのある切り身は、少し長めに焼きましょう。
レシピ9:ほうれん草のおひたし
ほうれん草のおひたしは、野菜料理の基本です。
鮮やかな緑色を保ち、シャキシャキ食感に仕上げる方法を学びましょう。
材料(4人分)
- ほうれん草:1束
- だし汁:100ml
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- かつお節:適量
作り方
ほうれん草は根元を十字に切り込みを入れ、流水でよく洗います。土が残りやすいため、丁寧に洗いましょう。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩をひとつまみ加えます。根元から入れて30秒、葉も入れてさらに30秒茹でます。
すぐに冷水に取り、色止めをします。水の中で軽くもみ洗いし、アクを流しましょう。
水気を絞り、3〜4cm長さに切ります。さらにしっかり絞って水気を切ります。
ボウルにだし汁、醤油、みりんを混ぜ合わせます。ほうれん草を加えて浸し、10分ほど置きます。
器に盛り付け、かつお節をのせて完成です。
失敗しないためのコツ
茹で時間は1分以内が鉄則です。茹ですぎると栄養が流出し、食感も悪くなります。
茹でたらすぐに冷水に取ることで、鮮やかな緑色が保たれます。これを色止めといいます。
水気はしっかり絞ることが重要です。水っぽいと味が薄まり、美味しくなりません。ギュッと絞りましょう。
調味液は濃いめに作ります。ほうれん草から水分が出るため、薄めに作ると水っぽくなります。
よくある失敗と対処法
色が悪くなった場合は、茹でた後の冷水処理が足りません。氷水を使うとより鮮やかに仕上がります。
味が薄い場合は、水気の絞りが甘いか、調味液が薄すぎます。次回は調味液を濃いめに作りましょう。
ほうれん草がクタクタになった場合は、茹ですぎです。根元と葉で硬さが違うため、時間差で茹でます。
レシピ10:炊き込みご飯
炊き込みご飯は、これ一品で食事が完結する便利な料理です。
炊飯器で簡単に作れますが、美味しく仕上げるにはコツがあります。
材料(4人分)
- 米:2合
- 鶏もも肉:100g
- にんじん:1/3本
- しめじ:1/2パック
- 油揚げ:1枚
- だし汁:適量(後述)
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 塩:小さじ1/2
作り方
米は洗って30分ほど浸水させ、ザルに上げて水気を切ります。
鶏肉は小さめの一口大に切ります。にんじんは細切り、しめじは石づきを取ってほぐします。油揚げは油抜きをして細切りにしましょう。
炊飯器の内釜に米を入れ、醤油、みりん、酒、塩を加えます。だし汁を2合の目盛りまで注ぎます。
全体を軽く混ぜたら、鶏肉、野菜、油揚げをのせます。具材は混ぜずにそのままのせるのがポイントです。
通常炊飯モードで炊きます。炊き上がったら10分蒸らし、しゃもじで底から混ぜます。
失敗しないためのコツ
水加減が最も重要です。調味料を入れてから、だし汁を目盛りまで注ぎます。先にだし汁を入れると、水が多くなりべちゃっとします。
具材は炊く前に混ぜないでください。混ぜると米に調味料が染み込まず、味にムラが出ます。
油揚げは必ず油抜きをしましょう。熱湯をかけるだけでも効果があります。油臭さが取れて、だしが染み込みやすくなります。
炊き上がったら必ず蒸らします。蒸らすことで余分な水分が飛び、ふっくら仕上がります。
よくある失敗と対処法
ご飯がべちゃっとした場合は、水が多すぎます。次回は調味料を先に入れてから、だし汁を足しましょう。
味が薄い場合は、だしが薄いか調味料が少なすぎます。だし汁は濃いめに作ることをおすすめします。
鶏肉が固い場合は、大きく切りすぎています。小さめの一口大に切ると、柔らかく仕上がります。
和食作りを成功させる調理器具の選び方
適切な調理器具を使うことで、料理の完成度が格段に上がります。
初心者が揃えるべき基本的な調理器具をご紹介します。
必須の調理器具
包丁は三徳包丁が1本あれば十分です。刃渡り16〜18cmのものが使いやすいでしょう。定期的に研ぐか、シャープナーで手入れすることが大切です。
まな板は木製とプラスチック製がありますが、初心者にはプラスチック製がおすすめです。食洗機で洗えて衛生的に保てます。
フライパンは直径26cmのものが汎用性が高いです。テフロン加工のものを選ぶと、焦げ付きにくく初心者でも扱いやすいでしょう。
鍋は両手鍋(直径20cm)と片手鍋(直径18cm)を1つずつ揃えます。ステンレス製は長持ちしますが、アルミ製やホーロー製も人気があります。
計量スプーンと計量カップは正確な計量に必須です。特に初心者のうちは、目分量ではなく必ず計量しましょう。
菜箸は長めのもの(30cm以上)が便利です。揚げ物や炒め物で手が熱くならず、安全に調理できます。
お玉とフライ返しも基本の道具です。お玉は味噌を溶く際にも使えます。
あると便利な調理器具
落とし蓋、ザル、ボウル、キッチンタイマー、温度計があると、料理の幅が広がります。
特に落とし蓋は煮物に必須なので、早めに揃えることをおすすめします。アルミホイルやクッキングシートでも代用できますが、専用のものがあると便利です。
和食の盛り付けを美しくする3つのポイント
料理は味だけでなく、見た目も重要です。
簡単なコツで、料理の見栄えが格段に良くなります。
ポイント1:器は料理より大きめを選ぶ
器に対して料理が8割程度の量になるよう盛り付けると、美しく見えます。
ギュウギュウに詰め込むと窮屈な印象になり、少なすぎても寂しく見えます。適度な余白を意識しましょう。
和食は白い器が基本ですが、料理によっては色のある器を使うと映えます。煮物なら茶色い器、おひたしなら青い器が合うでしょう。
ポイント2:高さを意識する
平面的に盛り付けるより、少し高さを出すと立体感が生まれます。
例えば、煮物はじゃがいもを下に置き、その上に肉やにんじんを重ねます。サラダも山型に盛ることで、ボリューム感が出ます。
ただし、高く盛りすぎると食べにくくなるため、程々にしましょう。箸で簡単に取れる高さがベストです。
ポイント3:彩りを添える
緑、赤、黄色の3色が揃うと、料理が華やかになります。
大葉、三つ葉、パセリなどの緑、プチトマトや赤ピーマンの赤、卵や柚子の黄色を添えるだけで、印象が変わります。
彩り野菜は食べられるものを選びましょう。飾りだけで食べないものは、もったいないですし、現代では好まれません。
和食の保存方法と日持ちの目安
作り置きできる料理が多いのも、和食の魅力です。
正しい保存方法を知って、効率的に料理しましょう。
冷蔵保存の基本
調理後は粗熱を取ってから冷蔵庫に入れます。熱いまま入れると、冷蔵庫内の温度が上がり、他の食材が傷む原因になります。
保存容器は密閉できるものを選びましょう。ガラス製やホーロー製の容器は、におい移りが少なくおすすめです。
煮物や炊き込みご飯は冷蔵で2〜3日、味噌汁は1〜2日が目安です。おひたしは水分が出やすいため、当日中に食べきるのが理想的です。
再加熱する際は、全体をしっかり温めましょう。中心部まで75度以上で1分以上加熱すると、食中毒のリスクが下がります。
冷凍保存のコツ
きんぴらごぼう、肉じゃが、炊き込みご飯は冷凍保存が可能です。小分けにして冷凍すると、使いやすくなります。
ただし、じゃがいもは冷凍すると食感が悪くなるため、肉じゃがを冷凍する場合はじゃがいもを取り除くか、潰してコロッケにリメイクするとよいでしょう。
味噌汁やおひたしは冷凍に向きません。作りたてを楽しむ料理として、その都度作ることをおすすめします。
解凍は冷蔵庫でゆっくり行うか、電子レンジの解凍モードを使います。常温解凍は雑菌が繁殖しやすいため避けましょう。
和食作りでよくある質問と回答
初心者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q1:顆粒だしと本格だし、どちらを使うべきですか
初心者は顆粒だしから始めて問題ありません。手軽で失敗が少なく、味も安定しています。
慣れてきたら、本格だしに挑戦してみましょう。昆布と鰹節から取るだしは、香りと旨みが格段に良くなります。
本格だしの取り方は、昆布を水に30分浸し、沸騰直前に取り出します。沸騰したら火を止めて鰹節を入れ、2分待ってから濾すだけです。
Q2:調味料の賞味期限はどれくらいですか
開封前なら、醤油やみりんは1〜2年持ちます。開封後は冷蔵保存で3ヶ月が目安です。
砂糖と塩は賞味期限がありません。湿気を避けて保存すれば、長期間使えます。
だしの素は開封後も常温保存できますが、湿気を避けるため、使用後はしっかり蓋を閉めましょう。
Q3:和食に使う砂糖は上白糖でよいですか
上白糖で問題ありません。ただし、きび砂糖やてんさい糖を使うと、コクと優しい甘みが加わります。
黒糖や三温糖は風味が強いため、煮物には向きますが、卵焼きなど繊細な料理には不向きです。
料理によって砂糖を使い分けると、さらに美味しくなります。
Q4:和食は塩分が高いと聞きますが、減塩できますか
醤油を減塩タイプに変えるだけで、大幅に塩分を減らせます。ただし、風味は通常のものより薄くなります。
だしをしっかり取ることで、調味料を減らしても美味しく仕上がります。旨みが強いと、塩分が少なくても満足感があります。
酢や柑橘類を加えることで、塩分を減らしても味にメリハリがつきます。レモンや柚子を添えてみましょう。
Q5:魚料理が苦手です。克服する方法はありますか
まずは切り身を使った簡単な料理から始めましょう。鯖の味噌煮や鮭の塩焼きは、初心者でも失敗しにくいです。
霜降り処理をしっかり行えば、臭みはほとんど気になりません。生姜や長ねぎも臭み消しに効果的です。
慣れてきたら、煮魚や焼き魚以外にも、竜田揚げやムニエルなど、洋風アレンジにも挑戦してみましょう。
これから和食作りを楽しむあなたへ
和食は日本人の食生活の基本であり、健康的でバランスの取れた食事です。
この記事でご紹介した10のレシピは、どれも和食の基本が詰まった料理ばかりです。まずは気になるレシピから1つ選んで、作ってみてください。
失敗を恐れる必要はありません。料理は経験を重ねることで、確実に上達します。最初は上手くいかなくても、何度か作るうちにコツがつかめてきます。
調味料の基本比率、火加減のコツ、盛り付けのポイントを意識するだけで、料理の完成度は格段に上がるでしょう。
和食作りを通じて、食材の旬を感じ、季節の移り変わりを楽しむことができます。自分で作った料理を家族や友人に振る舞う喜びも、きっと味わえるはずです。
今日からあなたも、和食マスターへの第一歩を踏み出しましょう。この記事が、あなたの料理ライフを豊かにする助けになれば幸いです。

