ワンプレートせいろ蒸しのやり方 映える・ヘルシー・洗い物が少ない最強レシピ

ワンプレートせいろ蒸しのやり方を知りたい方へ。「せいろ蒸しって難しそう」「道具を揃えるのが面倒」と感じていませんか。実は、せいろを使ったワンプレート蒸し料理は、初心者でも10分あれば完成します。

見た目が映えて、カロリーも抑えられて、洗い物まで少ない。この記事では、そんな「三拍子揃った」せいろ蒸しの基本から応用まで、徹底解説します。

目次

ワンプレートせいろ蒸しとは?基本の考え方と魅力

ワンプレートせいろ蒸しとは、一枚のプレート(皿)にすべての食材を盛り込んで、せいろで一気に蒸し上げる調理法です。

中国・香港の飲茶文化に端を発するせいろ料理は、日本では近年「ヘルシー調理」として大きな注目を集めています。油を使わず、蒸気の熱だけで食材を加熱するため、栄養素が逃げにくく、素材の旨味をそのまま味わえます。2023年〜2025年にかけて、SNS(特にInstagramやX)では「#せいろ蒸し」タグが急増し、料理系インフルエンサーの間でも定番コンテンツとなっています。

ワンプレートせいろ蒸しが「最強」と呼ばれる理由

なぜ今、ワンプレートせいろ蒸しがこれほど人気なのか。その理由を整理すると、以下の5つに集約されます。

  • 映える:木製のせいろと旬の野菜の色合いが、自然にフォトジェニックな仕上がりになります。
  • ヘルシー:油不使用で、食材のビタミンやミネラルを最大限に保持できます。
  • 洗い物が少ない:せいろ本体、クッキングシート、鍋(またはフライパン)のみで完結します。
  • 時短:蒸し時間は食材によって異なりますが、多くは10〜15分以内に仕上がります。
  • 初心者向け:火加減の細かい調整が不要で、失敗しにくい調理法です。

油不使用で栄養素を守る「蒸し調理」の科学

蒸し調理の最大のメリットは、水溶性ビタミン(ビタミンCやB群)の損失を最小限に抑えられる点です。

茹で調理では、ビタミンCの損失率が30〜50%に達することがあります。一方、蒸し調理の損失率は10〜20%程度に抑えられることが多く、栄養価の維持という点で優れています。(参考:文部科学省「日本食品標準成分表」および各種調理研究データ)

また、油を使わないため、100gあたりのカロリーを大幅にカットできます。

調理法鶏むね肉100gのカロリー(目安)
揚げる(フライ)約230〜280kcal
炒める(油使用)約160〜190kcal
蒸す(油不使用)約105〜115kcal
茹でる約105〜115kcal

蒸し調理と茹で調理のカロリーは近いですが、蒸しの方が旨味成分が流出しにくく、満足感の高い仕上がりになります。

せいろ蒸しに必要な道具と選び方

せいろ蒸しを始めるにあたって、まず道具を揃える必要があります。ただし、揃えるべきものはシンプルで、初期投資は2,000〜5,000円程度で済みます。

せいろ(蒸籠)の種類と選び方

せいろには大きく分けて2種類あります。

竹製せいろ

竹製は香りが良く、余分な水分を適度に吸収してくれます。食材が蒸れすぎず、ふっくら仕上がるのが特徴です。価格帯は1段あたり1,500〜3,000円前後。インスタ映えを重視するなら、竹製が断然おすすめです。

木製(杉・ヒノキ)せいろ

木の香りが食材に移り、独特の風味を楽しめます。竹製より高価ですが、耐久性に優れています。価格帯は1段あたり3,000〜8,000円前後。

サイズの選び方

一人分の料理なら18cm、二人分なら21cm、三人分以上なら24〜27cmが目安です。

人数推奨サイズ
1人18cm
2人21cm
3〜4人24〜27cm

せいろに合う鍋・フライパンの選び方

せいろは専用の鍋がなくても、直径が合えばフライパンでも使えます。重要なのは「せいろの底が鍋の縁にしっかり乗る」こと。底が鍋の中に落ちてしまうと、蒸気が漏れて効率が下がります。

フライパンを使う場合は、せいろの直径より2〜3cm小さいフライパンを選ぶのがポイントです。

クッキングシートの活用

ワンプレートせいろ蒸しでは、プレートの下やせいろの底にクッキングシートを敷くことが多いです。食材の落下防止と洗い物の削減が同時に実現できます。ハサミでせいろに合わせた円形に切るか、市販の円形クッキングシートを使うと便利です。

【基本】ワンプレートせいろ蒸しの基本的なやり方

ここからは、ワンプレートせいろ蒸しの具体的なやり方を、ステップごとに解説します。

準備するもの(2人分の基本セット)

  • せいろ(21cm程度)1段
  • 鍋またはフライパン(せいろに合うもの)
  • クッキングシート
  • 耐熱プレートまたは皿(せいろに収まるサイズ)

食材の基本セット(2人分)

  • 鶏むね肉またはもも肉:200g
  • 旬の野菜(ブロッコリー、カボチャ、にんじんなど):合計200g
  • きのこ類(しめじ、えのきなど):100g
  • 豆腐(絹ごしまたは木綿):半丁

ステップ1:下準備(約5分)

食材はすべて均一なサイズに切り揃えます。均一サイズにすることで、火の通りが揃い、仕上がりが均等になります。

  • 鶏肉は一口大(3〜4cm角)に切る。
  • 根菜類(にんじん、カボチャ)は薄切り(5mm程度)にする。
  • きのこは食べやすい大きさにほぐす。
  • 豆腐は水切りして食べやすい大きさに切る。

肉類は下味をつけておくと、蒸し上がりの風味が格段にアップします。塩・こしょう・少量の酒(大さじ1)で揉み込むだけでOKです。

ステップ2:食材をプレートに盛り付ける(約3分)

耐熱プレートに食材を並べます。このプレートへの盛り付けが「映え」の重要ポイントです。

盛り付けのコツは以下の通りです。

  • 色のバランスを意識して並べる(緑・オレンジ・白など)。
  • 肉や魚を中央に、野菜を周囲に配置すると安定感が出ます。
  • 高さに変化をつけると、立体的で映える仕上がりになります。
  • きのこや葉物は最後に乗せると、色鮮やかさを保てます。

ステップ3:蒸し器をセットする(約2分)

鍋またはフライパンに水を入れます。水の量は「鍋の底から2〜3cm程度」が目安です。水が多すぎるとせいろの底が浸かってしまうため、注意が必要です。

クッキングシートをせいろの底に敷き、食材を盛り付けたプレートをせいろに入れます。プレートがせいろに直接触れないよう、クッキングシートをしっかり敷きます。

ステップ4:蒸す(食材により異なる)

強火で沸騰させてから、せいろを鍋にセットします。沸騰してから蒸し始めることで、食材に素早く火が通ります。

食材蒸し時間の目安
葉物野菜(ほうれん草・水菜)2〜3分
きのこ類3〜5分
豆腐5〜8分
鶏むね肉(薄切り)8〜10分
鶏もも肉(一口大)12〜15分
根菜類(薄切り)10〜12分
魚の切り身8〜10分
えび(殻付き)5〜7分

蒸し時間は食材の厚みや量によって変わります。竹串を刺して、透明な汁が出れば火が通っています。

ステップ5:たれ・ソースをかけて完成

蒸し上がったら、お好みのたれをかけて完成です。せいろごと食卓に出すと、見栄えが抜群です。

映えるワンプレートせいろ蒸し:盛り付けと色合いの法則

「映え」を意識したせいろ蒸しを作るには、盛り付けにいくつかのコツがあります。

カラーバランスの黄金比「3色ルール」

食材を選ぶ際、緑・オレンジ(または赤)・白の3色を意識すると、自然に鮮やかな仕上がりになります。

例えば、以下の組み合わせは間違いなく映えます。

  • 緑:ブロッコリー、アスパラ、小松菜、枝豆
  • オレンジ・赤:にんじん、パプリカ、かぼちゃ、トマト
  • 白:豆腐、えのき、蒸し鶏、大根

高さと奥行きを出すレイアウト技術

平面的に並べるだけでは、写真に撮ったときに平坦に見えてしまいます。以下のテクニックで立体感を演出しましょう。

  • 豆腐や根菜を重ねて高さを出す。
  • 葉物野菜をふんわりと盛る。
  • 仕上げにごまや刻みねぎ、ハーブをトッピングする。

器・プレート選びで映えが変わる

白い陶器のプレートは、食材の色を引き立てる最強の「背景」になります。木目の木製プレートは、せいろの雰囲気と相性抜群です。ガラスの耐熱容器は、食材の色が透けて見えてフォトジェニックな仕上がりになります。

SNS映えを狙うせいろ蒸しのレイアウト例

レイアウト例1:「和の彩り」プレート中央に白い豆腐を置き、周囲に緑のブロッコリー、オレンジのにんじん、白しめじを放射状に並べます。仕上げに刻みねぎとごまをふりかけ、ポン酢を添えて完成。

レイアウト例2:「地中海風」プレート鶏むね肉を中央に、カラフルパプリカとズッキーニ、ミニトマトを周囲に並べます。オリーブオイルとレモンを絞ったソースを添えれば、洋風の一皿に。

レイアウト例3:「モノトーン美」プレート白身魚の切り身を中心に、白大根、白えのき、白豆腐を配置。仕上げに黒ごまをアクセントにふりかけ、シンプルな和風だれを添えます。

ヘルシーに仕上げるせいろ蒸しの栄養設計

せいろ蒸しの最大の強みは、健康面での優秀さです。ここでは、より栄養バランスを高めるための組み合わせ術を紹介します。

たんぱく質源の選び方

せいろ蒸しとの相性が良いたんぱく質源を優先順位順に並べると、以下の通りです。

  • 鶏むね肉:低脂肪・高たんぱくで最もヘルシー。蒸すと驚くほど柔らかくなります。
  • 白身魚(タラ・カレイ・鮭):脂肪が少なく、蒸しとの相性が抜群です。
  • えび:低カロリーで食べ応えがあり、見た目も華やかです。
  • 豆腐・厚揚げ:植物性たんぱく質の代表格。カロリーを抑えたいときに最適です。
  • 豚肉(バラ以外):もも肉やヒレ肉を選べばヘルシーに仕上がります。

旬の野菜を取り入れた季節ごとのせいろ蒸し

旬の野菜は栄養価が高く、価格もリーズナブルです。季節ごとにせいろ蒸しのレパートリーを変えることで、飽きずに続けられます。

季節おすすめ野菜特徴
菜の花、たけのこ、新玉ねぎ苦味が少なく甘みがある
ズッキーニ、オクラ、ミニトマト水分が多く瑞々しい
かぼちゃ、さつまいも、きのこ類ホクホクした食感
白菜、大根、ほうれん草加熱で甘みが増す

ダイエット中に特におすすめのせいろ蒸し組み合わせ

ダイエット目的でせいろ蒸しを活用する場合、以下の組み合わせが効果的です。

  • 低糖質プレート:鶏むね肉+ブロッコリー+きのこ類+豆腐
  • 高たんぱくプレート:えび+蒸し鶏+枝豆+アスパラ
  • 食物繊維プレート:根菜(ごぼう、にんじん)+こんにゃく+きのこ類

カロリー比較:主要食材の100gあたりのカロリー

食材カロリー(100gあたり)主な栄養素
鶏むね肉(皮なし)約108kcalたんぱく質23g
豆腐(絹ごし)約56kcalたんぱく質5g、カルシウム
ブロッコリー約37kcalビタミンC、食物繊維
しめじ約17kcalビタミンD、食物繊維
かぼちゃ約91kcalβ-カロテン、ビタミンE
えび(バナメイ)約82kcalたんぱく質19g、アスタキサンチン

洗い物を最小限にするせいろ蒸しのテクニック

ワンプレートせいろ蒸しが「最強」と呼ばれるもう一つの理由が、洗い物の少なさです。工夫次第で、洗い物は「せいろ」「鍋(またはフライパン)」「食べる器」の3点のみにできます。

クッキングシートの賢い使い方

せいろの底に敷くクッキングシートは、汚れ防止の要です。食材が直接せいろに触れないため、後片付けが驚くほど簡単になります。

丸形のクッキングシートを使う場合、いくつかの穴を開けると蒸気の通りが良くなります。穴を開けるには、折りたたんで楊枝や竹串で数か所刺すだけでOKです。

「食べる器もせいろで」という考え方

耐熱プレートに食材を盛り付けて蒸せば、そのまま食卓に出せます。蒸し上がったプレートをせいろから取り出して食卓に置くだけで、盛り付け直しは不要です。この方法だと「調理後に洗うもの」が極限まで減ります。

せいろのお手入れ方法

せいろは使用後、水で軽く洗い流し、よく乾燥させます。洗剤は使わないのが基本です(木や竹に洗剤が染み込んでしまうため)。汚れが気になる場合は、熱湯で洗い流すか、クエン酸水で拭き取ります。よく乾燥させてから収納することで、カビや臭いを防げます。

フライパンを鍋代わりに使う「フライパンせいろ蒸し」

専用の蒸し鍋がなくても大丈夫です。直径18〜24cmのフライパンなら、市販の21cmせいろがピッタリ乗ります。フライパンに水を張り、せいろをセットするだけで完成です。

ワンプレートせいろ蒸し:絶品たれ・ソースレシピ10選

せいろ蒸しの味わいを決めるのは、たれ・ソース次第です。ここでは、蒸した素材を引き立てる絶品ソース10種を紹介します。

和風たれ(相性:鶏肉・豆腐・野菜)

基本ポン酢たれ

ポン酢大さじ2、ごま油小さじ1、刻みねぎ適量を合わせます。最もシンプルで失敗なし。蒸した鶏肉との相性は抜群です。

梅だれ

梅干し1個(種を取って叩く)、だし汁大さじ2、みりん小さじ1を合わせます。さっぱりとした酸味が、脂が少ない食材をより美味しくします。

ごまだれ

白練りごま大さじ2、醤油大さじ1、酢大さじ1、砂糖小さじ1、生姜すりおろし少量を混ぜます。濃厚なコクが豆腐や野菜によく合います。

洋風ソース(相性:魚介・鶏肉・野菜)

レモンバターソース

無塩バター10g(電子レンジで溶かす)、レモン汁大さじ1、塩少量を混ぜます。魚の切り身やえびとの相性が特に優れています。

バジルオイルソース

エキストラバージンオリーブオイル大さじ2、バジル刻み少量、にんにく少量、塩少量を混ぜます。地中海風の香りで、鶏肉やズッキーニをおしゃれな一皿に変えます。

粒マスタードソース

粒マスタード小さじ2、オリーブオイル大さじ1、白ワインビネガー小さじ1、はちみつ少量を混ぜます。蒸し野菜のシンプルな甘さを引き立てます。

中華・アジア風ソース(相性:魚・肉・豆腐)

香味ねぎソース

長ねぎみじん切り大さじ2、醤油大さじ2、熱したごま油大さじ1を合わせます。熱したごま油をねぎに回しかけると、香ばしい香りが立ちます。

黒酢たれ

黒酢大さじ2、醤油大さじ1、砂糖小さじ1、ごま油小さじ1を合わせます。まろやかな酸味と甘みのバランスが絶妙です。

ナンプラーライムソース(タイ風)

ナンプラー大さじ1、ライム汁大さじ1、砂糖小さじ1、唐辛子スライス少量を合わせます。えびや白身魚との組み合わせで、エスニックな一皿になります。

甜面醤ソース(テンメンジャン)

甜面醤大さじ1、醤油小さじ1、砂糖小さじ1、ごま油小さじ1を混ぜます。豚肉や厚揚げとの相性が抜群で、コク深い仕上がりになります。

季節別・シチュエーション別おすすめせいろ蒸しレシピ

春のせいろ蒸しレシピ:菜の花と鶏むね肉の彩りプレート

旬の菜の花はほんのりとした苦みが春を感じさせてくれます。

食材(2人分)

  • 鶏むね肉(皮なし):200g
  • 菜の花:1束(約150g)
  • たけのこ水煮:100g
  • 新玉ねぎ:1/2個

たれ:ポン酢ベースに辛子を少量加えた辛子ポン酢。

蒸し時間:鶏肉12〜15分、最後の3分で菜の花を加えます。

夏のせいろ蒸しレシピ:えびとズッキーニのレモンハーブプレート

夏野菜とえびの爽やかな組み合わせ。食欲が落ちる夏でもさっぱり食べられます。

食材(2人分)

  • えび(殻付き):10尾
  • ズッキーニ:1本
  • ミニトマト:8個
  • コーン:適量

たれ:レモンバターソース

蒸し時間:ズッキーニとえびを同時に入れて8〜10分。ミニトマトは最後の2分で加えます。

秋のせいろ蒸しレシピ:かぼちゃと豚もも肉のほっこりプレート

秋は根菜とかぼちゃが主役。甘みが強くなった秋野菜を活かしたレシピです。

食材(2人分)

  • 豚もも肉(薄切り):150g
  • かぼちゃ:1/8個(約150g)
  • 舞茸:1パック
  • さつまいも:1/2本

たれ:ごまだれまたは甜面醤ソース

蒸し時間:かぼちゃとさつまいもを先に10分蒸し、肉と舞茸を加えてさらに8〜10分。

冬のせいろ蒸しレシピ:白身魚と白菜の塩昆布蒸し

冬は体が温まるシンプルな一皿が最高です。

食材(2人分)

  • 白身魚の切り身(タラなど):2切れ
  • 白菜:1/8個(約200g)
  • しめじ:1パック
  • 塩昆布:大さじ2

たれ:なし(塩昆布の旨味で十分)

蒸し時間:白菜を下に敷き、魚と昆布を乗せて12〜15分。

ダイエット中の低カロリーせいろ蒸しプレート

1食あたり300kcal以内を目指したプレートです。

食材(1人分)

  • 鶏むね肉(皮なし):100g(約108kcal)
  • ブロッコリー:100g(約37kcal)
  • しめじ:80g(約14kcal)
  • 絹ごし豆腐:100g(約56kcal)

合計:約215kcal(たれ除く)

たれ:ポン酢のみ(大さじ1で約10kcal)

子どもが喜ぶせいろ蒸しプレート

子ども向けは、食材を小さく切り、甘みのある野菜を中心にします。

食材(2人分)

  • 鶏もも肉:150g(食べやすい大きさに切る)
  • コーン:適量
  • かぼちゃ(薄切り):100g
  • ウインナーソーセージ:4本
  • ブロッコリー:80g

たれ:ケチャップとマヨネーズを1:1で合わせたオーロラソース

せいろ蒸し初心者がよくやる失敗と解決策

せいろ蒸しを始めたばかりの方が陥りがちな失敗をまとめます。

失敗1:食材に火が通らない

原因:水が沸騰する前にせいろをセットした、または水の量が少なすぎた。

解決策:必ず水が完全に沸騰してから(蒸気が上がってから)せいろをセットします。水の量は鍋底から3cm程度を目安にします。途中で水が蒸発したら、熱湯を補充します(冷水を加えると温度が下がって蒸し時間が延びます)。

失敗2:食材がべちゃべちゃになる

原因:蒸し時間が長すぎた、または蒸気が食材に直接かかりすぎた。

解決策:食材によって蒸し時間を管理します。プレートの代わりにクッキングシートを使うと、余分な水分を吸収してくれます。また、せいろの蓋を少しずらすと、余分な水分が逃げやすくなります。

失敗3:せいろが焦げる・乾燥する

原因:水が蒸発しきってしまった。

解決策:蒸し時間が10分を超える場合は、5分ごとに水の残量を確認します。沸騰した状態を保てるよう、熱湯を準備しておくと素早く補充できます。

失敗4:食材の色が悪くなる

原因:緑の野菜を蒸しすぎると、葉緑素が壊れて茶色くなります。

解決策:緑の野菜(ブロッコリー、ほうれん草など)は蒸し時間を短くします。肉や根菜を先に蒸し始め、仕上げの3〜5分前に緑の野菜を追加するのがベストです。

失敗5:臭みが気になる

原因:魚や肉の下処理が不十分だった。

解決策:魚介類は酒(大さじ1)をまぶしてから蒸します。鶏肉は塩・こしょう・酒で下味をつけ、生姜スライスを一緒に蒸すと臭みが気になりません。

せいろ蒸しをさらにレベルアップする応用テクニック

基本をマスターしたら、次は応用テクニックに挑戦しましょう。

重ね蒸し:食材を上下に分けて効率よく蒸す

せいろを2段重ねにすることで、異なる食材を同時に効率よく蒸せます。

下段(長時間蒸したい食材):根菜類、肉類、豆腐上段(短時間でよい食材):葉物野菜、きのこ類

上段は下段より温度が低くなるため、火の通り具合を逆手に取った使い方です。

香り付け:風味を加えるハーブ・スパイスの使い方

蒸す際にハーブやスパイスを一緒に入れると、食材に香りが移ります。

  • 生姜スライス:魚介や鶏肉の臭み取りに
  • にんにくスライス:洋風・エスニック料理に
  • レモンスライス:魚介との相性が抜群
  • 長ねぎ(青い部分):肉類の臭み取りに
  • ローズマリーやタイム:洋風料理に

茶碗蒸し風アレンジ:プレートに卵液を加える

蒸し物の定番「茶碗蒸し」も、せいろで簡単に作れます。耐熱カップに卵液(卵1個+だし汁150ml+醤油・みりん各小さじ1)を入れ、具材を加えて蒸します。蒸し時間は弱火で10〜15分。弱火でゆっくり蒸すことが、なめらかな仕上がりのコツです。

点心風アレンジ:シュウマイや肉まんもせいろで

せいろの本来の使い方でもある点心づくりに挑戦するのも楽しいです。

市販のシュウマイや肉まんをせいろで蒸せば、専門店さながらの仕上がりになります。電子レンジとは異なり、皮がしっとりモチモチに仕上がります。シュウマイの蒸し時間:約10〜12分。肉まんは約15分が目安です。

電子レンジでせいろ代替:せいろなしで楽しむ方法

せいろが手元にない方でも、電子レンジで蒸し料理を楽しめます。ただし、食材の風味や仕上がりの差は正直あります。本格的にせいろ蒸しを楽しむなら、やはりせいろへの投資がおすすめです。

せいろ蒸しの保存・アレンジ活用術

蒸した食材は保存が利くため、作り置きにも最適です。

蒸した食材の保存方法

蒸し上がった食材は、粗熱を取ってから密閉容器に入れ、冷蔵保存します。保存期間の目安は以下の通りです。

食材冷蔵保存の目安
蒸し鶏3〜4日
蒸し野菜2〜3日
蒸した魚1〜2日
蒸した豆腐当日中

蒸し鶏を使ったアレンジレシピ

蒸し鶏は非常に使い勝手が良く、様々な料理にアレンジできます。

  • バンバンジー(棒棒鶏):ごまだれをかけてきゅうりと合わせる。
  • 鶏チャーシュー:醤油・みりん・砂糖で漬け込んでから蒸すと絶品。
  • サラダのトッピング:細かく裂いてサラダに乗せるだけでたんぱく質補給になります。
  • スープの具:スープに加えると旨味が増します。
  • パスタのソース:細かく裂いてクリームパスタの具にアレンジできます。

せいろの選び方:コスパ重視から本格派まで

せいろ選びで迷っている方のために、タイプ別に整理します。

コスパ重視(2,000円以内)

竹製の入門モデルが多数あります。Amazonや楽天では、21cmのせいろが1,500〜2,000円程度で購入できます。まずは試してみたい方に最適な価格帯です。

スタンダード(3,000〜5,000円)

品質と価格のバランスが取れたゾーンです。竹製・木製ともに選択肢が豊富で、使い勝手と耐久性を兼ね備えています。本格的にせいろ蒸しを楽しむ方の多くがこの価格帯を選んでいます。

本格派・ギフト向け(5,000円以上)

職人手作りの木製せいろや、名入れが可能な商品もあります。贈り物としても人気が高く、長く使えるため長期的にはコスパに優れます。

せいろを買う際の注意点

  • 「蓋付き」か確認する(蓋なしモデルは蒸気が逃げて効率が下がります)。
  • 「フライパン対応」サイズかどうかを確認する。
  • 竹製は最初に水洗いしてから使い始めると、臭みが軽減します。

ワンプレートせいろ蒸しのやり方で実現する「理想の食卓」

ワンプレートせいろ蒸しのやり方を習慣にすると、食生活が大きく変わります。

毎日の食事が「映える」ものになると、料理へのモチベーションが上がります。「ヘルシー」な食事が続けられると、体の変化を感じやすくなります。「洗い物が少ない」調理法を続けることで、料理の負担感が激減します。

これら三つが同時に実現できる調理法は、他にほとんど存在しません。せいろ蒸しは、忙しい現代人の食卓に本当によく合う、令和時代の最強調理法です。

Q&A:せいろ蒸しよくある質問

Q.せいろを使わず電子レンジで代用できますか?A.可能ですが、仕上がりや風味はせいろとは異なります。電子レンジは水蒸気の流れが一定でなく、食材が均一に加熱されにくいです。本格的な仕上がりを求めるなら、せいろへの投資をおすすめします。

Q.せいろ蒸しは毎日使っても大丈夫ですか?A.問題ありません。毎日使うことでせいろが「味が出て」くるとも言われています。ただし、使用後は必ずよく乾燥させてから収納してください。

Q.冷凍食材をそのまま蒸せますか?A.基本的には解凍してから蒸すことをおすすめします。冷凍のまま蒸すと、中心部まで均一に火が通りにくくなります。特に肉類は必ず解凍してから使用してください。

Q.せいろのカビを防ぐにはどうすればよいですか?A.使用後はよく水を拭き取り、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。湿気の多い場所への収納は避けてください。カビが生えてしまった場合は、熱湯消毒や天日干しで対処できることがあります。

せいろ蒸し初心者へ:最初の一皿はこれで決まり

ここまで読んでいただいた方へ、最初の一皿として最もおすすめのレシピを紹介します。

これはせいろ蒸し初心者が絶対に成功できる、シンプルな鶏野菜蒸しです。

食材(1〜2人分)

  • 鶏むね肉(皮なし・薄切り):150g
  • ブロッコリー:100g
  • しめじ:1/2パック
  • 絹ごし豆腐:1/4丁

下味:塩少量、酒大さじ1を鶏肉に揉み込む。

たれ:ポン酢大さじ2+ごま油小さじ1

手順

  1. 食材を食べやすいサイズに切る。
  2. 耐熱プレートに色よく並べる。
  3. フライパンに水を3cm入れて沸騰させる。
  4. せいろにクッキングシートを敷き、プレートを入れる。
  5. 蓋をして中火〜強火で12〜13分蒸す。
  6. 竹串で確認し、火が通ったらたれをかけて完成。

この一皿で、せいろ蒸しの「映える・ヘルシー・洗い物が少ない」を全部体感できます。一度作ったら、毎日でも食べたくなる。それがせいろ蒸しの魅力です。

せいろ蒸しは「難しい料理」ではありません。道具を揃え、食材を並べ、蒸すだけ。それだけで、SNSで映える美しい一皿と、体に嬉しいヘルシーな食事が完成します。この記事を参考に、ぜひ今日からワンプレートせいろ蒸しを始めてみてください。

目次