タイトル:「リセット屋」
ジャンル:ダークファンタジー × コメディ
舞台設定
繁華街の裏路地に、看板もない古びた扉だけがある。その扉の向こうには「リセット屋」と呼ばれる不思議な店がある。店主は、人生の”ある1日”だけをやり直させてくれる——ただし、代償として一番大切な記憶をひとつ失う。
登場人物
黒崎 蓮(くろさき れん)——28歳のサラリーマン。かつては将来を期待されたエリートだったが、3年前のある出来事をきっかけに転落し、今は派遣社員として無気力に日々を過ごしている。
店主・ヨミ——年齢不詳、性別不詳。常にキツネのお面をかぶっている。飄々とした態度で、不気味だがどこか愛嬌がある。口癖は「お代は記憶でいただきます」。
第1話「扉の向こう」
冒頭——深夜、酔いつぶれた蓮が裏路地でうずくまっている。「あの日に戻れたら……」と呟いた瞬間、目の前に一枚の名刺がひらりと落ちてくる。名刺には住所も電話番号もなく、ただ「リセット屋——人生、やり直せます」とだけ書かれている。
展開——半信半疑で裏路地の扉を見つけた蓮。中に入ると、レトロな喫茶店のような空間が広がっている。カウンターの向こうに座るヨミが「いらっしゃい、ご注文は?」と話しかける。蓮は鼻で笑うが、ヨミは淡々とルールを説明する。
「やり直せるのは”1日”だけ。結果が変わる保証はない。そして代償として、あなたの一番大切な記憶をいただく。どの記憶かは、こちらが選ぶ」
クライマックス——蓮は「3年前の9月12日」を選ぶ。それは、大事なプレゼンの日。かつての恋人・彩香(あやか)が会場に来ていた日。目を閉じると、蓮は本当にその日の朝に戻っている。今度こそプレゼンを成功させ、彩香にも想いを伝えようとする。しかし——やり直した1日は、微妙に”違う”。同僚の態度、空の色、彩香の表情……何かがズレている。
ラスト——蓮は現代に戻る。プレゼンの結果は変わり、出世の道が開けたらしい。しかし、ヨミが言う。「お代、いただきました」。蓮は胸ポケットに写真が入っていたことに気づくが、写真に写っている女性が誰なのか——まったく思い出せない。
最後のコマ。ヨミが読者に向かって語りかけるように呟く。
「次のお客様、どうぞ——」
この作品のポイント
この漫画は、蓮を主人公にした連続ストーリー。第1話では「代償」の恐ろしさを読者に強く印象づけつつ、ヨミというキャラクターの魅力で続きが読みたくなる構成にしています。

