PS5ストレージ完全ガイド!「その他」の謎と最適なストレージ拡張方法

PlayStation 5が2020年11月12日に発売されてから、多くのゲーマーが夢見た次世代ゲーム体験を楽しんでいます。しかし、この革新的なゲーム機を入手できた幸運なユーザーの間で、ある共通の問題が浮上しています。それが「ストレージ容量の不足」と、特に謎めいた「その他」カテゴリによるストレージ圧迫問題です。
あなたも経験したことがあるかもしれません。新しいゲームをダウンロードしようとしたところ、十分な空き容量がないというメッセージが表示される状況。特に、何に使われているのか分からない「その他」カテゴリが大量のストレージを占有していることに気づき、困惑した経験はありませんか?
PS5ユーザーが直面する最大の課題
この記事では、PS5の「その他」ストレージの謎に迫るとともに、限られたPS5の内蔵ストレージを最大限に活用する方法、そして最適なストレージ拡張オプションについて徹底解説します。PS5でより多くのゲームを快適にプレイするための完全ガイドをお届けします。
PS5ストレージの基本構成:知っておくべき重要な事実
PS5の実質ストレージ容量
PlayStation 5には825GBのカスタムSSDが搭載されていますが、実際に使用できるのはわずか667.2GBです。約158GBもの容量がシステム用に確保されており、ユーザーは使用できません。
これだけでも驚きですが、さらに問題なのは、この使用可能な667.2GBの中からも「その他」カテゴリが大きな割合を占めることがあるという点です。
PS5ストレージの4つのカテゴリとその内訳
PS5のストレージ管理画面を開くと、容量が以下の4つのカテゴリに分類されていることがわかります。
- ゲームとアプリ:インストールしたゲームやアプリケーションのデータ
- メディアギャラリー:スクリーンショット、録画動画などのメディアファイル
- セーブデータ:ゲームのセーブデータやプロフィール情報
- その他:上記3つに分類されない、システムが使用するデータ
最初の3つのカテゴリは内容が明確ですが、「その他」は具体的に何を示しているのか公式の詳細な説明がなく、多くのユーザーを混乱させています。
「その他」ストレージの謎!実は何が入っているのか?
「その他」カテゴリの正体
Sony公式によると、「その他」カテゴリは「ゲームやアプリが適切に動作するために必要なシステムデータ用」に割り当てられているとされています。しかし、この説明だけでは具体性に欠け、なぜ時によって大幅に容量が増減するのかが説明できません。
実際の調査と実験によると、「その他」カテゴリには主に以下のようなデータが含まれていると考えられます。
- ゲームのアップデートファイル:インストール中または適用前のアップデートデータ
- ダウンロードキャッシュ:ダウンロード中のゲームデータの一時ファイル
- PS4互換モード用データ:PS4ゲームを実行するために必要な互換性データ
- システムキャッシュ:ゲームやアプリのパフォーマンス向上のための一時データ
- ストリーミングバッファ:ゲーム内のシームレスなストリーミングのためのバッファデータ
PS4ゲームがPS5の「その他」ストレージを圧迫する理由
興味深いことに、実験の結果、PS4のゲームをPS5にダウンロードすると「その他」の容量が大幅に増加することが判明しています。PS5のゲームをダウンロードした場合も「その他」のデータは増加しますが、PS4ゲームほどではありません。
具体的には、PS4の下位互換性のあるゲームは、PS5では「元のゲームサイズと比較して15~25%の余分なストレージ容量を消費する」という結論が導き出されています。これは、PS5がPS4ゲームを実行するために追加の互換性レイヤーやエミュレーションデータを必要とするためと考えられます。
奇妙な現象:「その他」ストレージの増減パターン
さらに奇妙なことに、いくつかの興味深い現象が報告されています。
- メディアファイルの削除:スクリーンショットや動画などのメディアを削除すると、「メディアギャラリー」のストレージは減少するものの、「その他」カテゴリの容量が増加することがある
- 特定ゲームの影響:『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』のような特定のゲームをインストールすると、逆に「その他」カテゴリの容量が減少する現象が確認されている
- ダウンロード完了後の変化:大型ゲームのダウンロード完了直後、一時的に「その他」カテゴリが膨張し、その後時間の経過とともに少しずつ減少していく
これらの現象は、「その他」カテゴリがゲームの実行に必要な一時的なキャッシュデータや互換性データを含んでおり、システムの状態に応じて動的に変化していることを示唆しています。
PS5の「その他」ストレージ問題への対処法
短期的な解決策:容量の確保方法
「その他」カテゴリによるストレージ圧迫に対して、以下の方法で対処することができます。
PS4ゲームの外部ストレージへの移動:PS4ゲームは外付けHDDやSSDにインストール可能なため、これらを外部ストレージに移動することで、「その他」カテゴリの肥大化を防ぐことができます。
不要なゲームの完全削除:単にゲームを削除するだけでなく、関連する更新データやセーブデータなども確認し、不要なものは削除しましょう。
システムの再起動:時には、PS5を完全にシャットダウンして再起動することで、一時的なキャッシュが削除され、「その他」カテゴリの容量が減少することがあります。
データベースの再構築:セーフモードからデータベースを再構築することで、破損したデータや不要なキャッシュを削除できる場合があります。方法は以下の通りです:
- PS5の電源を完全にオフにする
- 電源ボタンを長押しし、2回目のビープ音が鳴るまで(約7秒間)押し続ける
- コントローラーをUSBケーブルで接続し、PS5ボタンを押す
- セーフモードメニューから「データベースを再構築する」を選択
長期的な解決策:ストレージ拡張オプション
「その他」カテゴリによる容量の圧迫は完全に解消することは難しいため、長期的にはストレージの拡張を検討することをおすすめします。PS5のストレージを拡張するには主に以下の3つの方法があります。
PS5ストレージ拡張の3つの選択肢:徹底比較
1. M.2 SSDの増設:最も推奨される方法
PS5には、追加のNVMe SSDをインストールするためのM.2スロットが搭載されています。これが最も効果的なストレージ拡張方法です。
メリット:
- PS5ゲームを直接インストールして実行可能
- 本体内蔵SSDと同等の高速読み込み性能
- 最大4TBまでの大容量モデルが利用可能
必要条件:
- PCIe Gen4 x4インターフェース対応のNVMe SSD
- 読み込み速度5,500MB/秒以上推奨
- ヒートシンク付きまたは別途ヒートシンクの取り付けが必要
- 対応サイズ:2230、2242、2260、2280、22110
おすすめM.2 SSDモデル:
- Samsung 980 Pro(ヒートシンクモデル)
- WD Black SN850X(ヒートシンクモデル)
- Seagate FireCuda 530
- Crucial P5 Plus(別途ヒートシンク必要)
価格帯:
- 1TB:15,000円~25,000円
- 2TB:30,000円~45,000円
- 4TB:80,000円~120,000円
2. 外付けHDD/SSDの使用:コストパフォーマンスに優れた選択肢
外付けストレージデバイスをUSBポートに接続することで、ストレージ容量を拡張できます。
メリット:
- 比較的安価
- 取り付けが簡単(プラグアンドプレイ)
- 大容量モデル(8TB以上)も入手可能
制限事項:
- PS5ゲームは保存のみ可能で、プレイには内蔵SSDへの移動が必要
- PS4ゲームは直接実行可能
- USB 3.0/3.1/3.2対応のものが必要
おすすめ外付けHDD/SSD:
- WD Black P10(HDD:2TB~5TB)
- Seagate Game Drive(HDD:2TB~4TB)
- Samsung T7(SSD:500GB~2TB)
- WD Black P50(SSD:500GB~4TB)
価格帯:
- 外付けHDD(2TB):8,000円~15,000円
- 外付けSSD(1TB):12,000円~25,000円
3. クラウドストレージの活用:セーブデータとメディアのバックアップ
PlayStation Plusサブスクリプションに加入することで、クラウドストレージが利用できます。
メリット:
- 物理的なデバイスを必要としない
- セーブデータの安全なバックアップが可能
- 複数のPS5間でデータを共有可能
制限事項:
- ゲーム本体のデータは保存不可
- PlayStation Plusサブスクリプションが必要
- インターネット接続が必要
料金:
- PlayStation Plus Essential:850円/月
- PlayStation Plus Extra:1,300円/月
- PlayStation Plus Premium:1,550円/月
PS5ストレージの最適化テクニック:プロが実践する7つの方法
1. PS4とPS5ゲームの戦略的な振り分け
PS5のストレージを最適化するための最も効果的な戦略は、PS4ゲームと現世代のPS5ゲームを適切に振り分けることです。
実践方法:
- PS4ゲームは全て外付けHDD/SSDにインストール
- PS5の内蔵SSDとM.2拡張SSDには、高速読み込みの恩恵を受けられるPS5ネイティブゲームのみをインストール
- プレイ頻度の低いPS5ゲームは、必要に応じて外付けストレージに一時的に移動し、プレイ時に内蔵SSDに戻す
2. ゲームのパッチとアップデートファイルの管理
多くのゲームは、初期リリース時のサイズから大幅に増加することがあります。例えば、『Call of Duty: Modern Warfare』は、アップデートを重ねるごとに元のサイズから倍以上に膨れ上がることもあります。
実践方法:
- 不要なゲームモードの削除(一部のゲームではマルチプレイヤーモードとキャンペーンモードを個別に削除可能)
- 4Kテクスチャパックなど、オプションの高解像度データパックの選択的なダウンロード
- プレイしていないゲームの更新を一時停止して、自動アップデートによるストレージ消費を防止
3. メディアギャラリーの効率的な管理
スクリーンショットや録画ビデオは、気づかないうちに大量のストレージを消費することがあります。特に4K解像度の録画は非常に容量を使います。
実践方法:
- 定期的にメディアギャラリーをチェックし、不要なスクリーンショットや動画を削除
- 保存しておきたいメディアは外付けUSBドライブにエクスポート
- PS5の録画設定を見直し、必要に応じて解像度や長さを調整
4. ゲームのデジタルライブラリとディスクの使い分け
ディスクベースのゲームとデジタルダウンロードを戦略的に組み合わせることで、ストレージを効率的に使用できます。
実践方法:
- 大容量のAAA級ゲームはディスク版を購入し、インストール後もディスクを挿入して起動
- 頻繁にプレイする小~中規模のゲームはデジタル版を購入
- ストーリー主体の一度クリアすれば再プレイする可能性が低いゲームはディスク版を選択し、クリア後は削除して別のゲームをインストール
5. セーブデータの最適化
セーブデータは容量こそ小さいものの、複数のゲームやユーザープロファイルが増えると、全体としてのストレージ使用量は無視できないものになります。
実践方法:
- 不要なユーザープロファイルの削除
- プレイしていないゲームのセーブデータをクラウドにバックアップした後、本体から削除
- PS4からの移行データで不要なものを整理
6. ダウンロードキューとインストール管理
複数のゲームを同時にダウンロードすると、「その他」カテゴリのストレージ使用量が一時的に増加します。
実践方法:
- 複数のゲームを同時にダウンロードせず、一度に1つのゲームのインストールを完了させる
- 大型アップデートの前にストレージの空き容量を確保
- ダウンロード完了後、PS5を再起動して一時ファイルをクリア
7. 定期的なメンテナンス習慣の確立
PS5のストレージ管理は一度きりではなく、継続的なメンテナンスが重要です。
実践方法:
- 月に一度、ストレージ使用状況をチェック
- 3ヶ月以上プレイしていないゲームを特定し、削除を検討
- セーフモードでのデータベース再構築を3~6ヶ月ごとに実施
PS5のM.2 SSD増設手順:初心者でも簡単にできる10ステップ
最も効果的なPS5ストレージ拡張方法であるM.2 SSDの増設手順を、画像付きで詳しく解説します。
準備するもの
- 互換性のあるM.2 NVMe SSD
- プラスドライバー(サイズ#1)
- 明るい作業環境と清潔な作業台
- (必要に応じて)ヒートシンク及び熱伝導パッド
手順1:PS5の電源を完全にオフにする
コントロールセンターから「電源」→「PS5の電源を切る」を選択し、電源ランプが完全に消えるまで待ちます。その後、電源コードを抜きます。
手順2:PS5を安定した場所に置く
柔らかい布などを敷いた平らな場所にPS5を水平に置きます。
手順3:本体カバーを取り外す
デジタル・エディションとディスク・ドライブ搭載モデルで若干異なりますが、PS5を裏返し、角のロゴがある側から反対側に向かってカバーをスライドさせて取り外します。
手順4:M.2 SSD拡張スロットのカバーを取り外す
拡張スロットはメタルカバーで保護されています。プラスドライバーでネジを外して、カバーを取り外します。
手順5:M.2 SSDスロットの拡張スペーサーを調整する
SSDのサイズに合わせて、付属のスペーサーを適切な位置に移動させます。ほとんどの場合は「2280」の位置(SSDの長さが80mmの場合)を使用します。
手順6:M.2 SSDを挿入する
SSDの端子(金色の部分)をコネクタに合わせて、約30度の角度で挿入します。
手順7:SSDを固定する
SSDを下に押し付けながら、付属のネジで固定します。締めすぎないように注意してください。
手順8:拡張スロットカバーを元に戻す
メタルカバーを元の位置に戻し、ネジで固定します。
手順9:本体カバーを元に戻す
取り外したときと逆の手順でカバーをスライドさせて取り付けます。
手順10:PS5を起動してSSDをフォーマットする
電源コードを接続し、PS5を起動します。画面の指示に従って、新しいSSDをフォーマットします。
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PS5のストレージ管理のよくある質問(FAQ)
Q1: 「その他」ストレージを手動で削除することはできますか?
A: 残念ながら、「その他」カテゴリに分類されるデータを直接削除する方法はありません。ただし、データベースの再構築やシステムの再起動によって一部のキャッシュファイルがクリアされ、「その他」の容量が減少することがあります。
Q2: PS5でPS4ゲームをプレイすると常に「その他」ストレージが増加しますか?
A: はい、PS4ゲームをPS5で実行すると、互換性レイヤーのために追加のデータが「その他」カテゴリに保存されます。このデータ量はゲームによって異なりますが、一般的にゲームサイズの15~25%程度の追加ストレージを消費します。
Q3: PS5の内蔵SSDは交換できますか?
A: いいえ、PS5の内蔵825GB SSDは本体に統合されており、ユーザーが交換することはできません。ストレージ拡張にはM.2 SSDスロットを使用するか、外付けストレージを利用する必要があります。
Q4: どのようなM.2 SSDがPS5に対応していますか?
A: PS5に対応するM.2 SSDは以下の条件を満たす必要があります:
- インターフェース:PCIe Gen4 x4 M.2 NVMe SSD
- 容量:250GB~4TB
- 読み込み速度:5,500MB/秒以上推奨
- フォームファクター:M.2タイプ2230、2242、2260、2280、22110
- ヒートシンク:必須(内蔵または別途取り付け)
Q5: 外付けHDDにPS5ゲームをインストールできますか?
A: PS5ゲームを外付けHDDやSSDに「保存」することはできますが、プレイするためには内蔵SSDまたは拡張M.2 SSDに移動する必要があります。PS4ゲームは外付けストレージから直接実行可能です。
Q6: データベースの再構築は安全ですか?データが失われる心配はありませんか?
A: データベースの再構築は基本的に安全な操作です。ゲームやセーブデータが削除されることはありませんが、ホーム画面のフォルダ構成やゲームのソート順などがリセットされる場合があります。念のため、重要なデータはクラウドにバックアップしておくことをおすすめします。
Q7: PS5のストレージが突然減少した場合はどうすればよいですか?
A: まず、最近インストールしたゲームやアップデートの容量を確認してください。予期せぬストレージ減少の場合は、システムの再起動を試み、それでも解決しない場合はデータベースの再構築を検討してください。
まとめ:PS5ストレージの賢い活用法
PS5の「その他」ストレージの謎は完全に解明されていませんが、この記事で紹介した情報と対策を活用することで、限られたストレージを最大限に活用することができます。
最も効果的な長期的解決策は、以下の組み合わせです。
- 互換性のあるM.2 SSDの増設:PS5ネイティブゲーム用の高速ストレージとして
- 高速外付けSSDの使用:PS4ゲームの保存と実行用
- 大容量外付けHDD:あまりプレイしないゲームのバックアップ用
- PlayStation Plusのクラウドストレージ:セーブデータとメディアのバックアップ用
また、定期的なメンテナンスを行い、不要なコンテンツを削除することで、PS5のパフォーマンスを最適に保ち、快適なゲーム体験を楽しむことができます。
最新のゲームはますます大容量化しており、PS5の標準ストレージだけでは不十分になってきています。この記事を参考に、あなたのゲームプレイスタイルに合ったストレージ拡張計画を立て、ストレージ不足のストレスから解放されましょう!