洗濯したばかりの衣類からカビ臭いにおいがする経験はありませんか。
清潔にするはずの洗濯機が、実は汚れやカビの温床になっているケースは非常に多いのです。
洗濯機の掃除を怠ると、洗濯槽の裏側や見えない部分に黒カビや石鹸カス、皮脂汚れが蓄積します。
これらが原因で、洗濯物に悪臭が移ったり、衣類に黒いカスが付着したりするトラブルが発生します。
洗濯機から漂うカビ臭さ、その原因と解決策
本記事では、洗濯機のカビ臭いにおいを完全に消すための正しい掃除方法を詳しく解説します。
プロのクリーニング業者や家電メーカーが推奨する方法を、一般家庭でも実践できる形でご紹介します。
洗濯機がカビ臭くなる3つの根本原因
洗濯槽裏側の湿気と汚れの蓄積
洗濯槽の裏側は、通常の使用では目に見えない場所です。
しかし、この見えない部分こそが、カビの最大の発生源となっています。
洗濯のたびに、洗剤の残りカスや衣類から出た繊維くず、皮脂汚れなどが洗濯槽の裏側に少しずつ蓄積します。
さらに、洗濯後も槽内に残る水分が蒸発しきらず、湿度の高い環境が維持されます。
カビは湿度60%以上、温度20〜30度の環境で急速に繁殖します。
洗濯槽の裏側は、まさにこの条件に当てはまる場所なのです。
洗剤と柔軟剤の使いすぎによる残留物
適量以上の洗剤や柔軟剤を使用すると、すすぎで完全に流れきらない場合があります。
特に液体洗剤や柔軟剤は、粉末洗剤と比べて溶け残りやすく、洗濯槽に付着しやすい特徴があります。
これらの残留物は、カビの栄養源となり、繁殖を促進する要因になります。
メーカー推奨量を超える洗剤の使用は、汚れ落ちを良くするどころか、洗濯機の汚れを増やす原因になっているのです。
洗濯機の使用後のフタの閉めっぱなし
洗濯が終わった後、すぐにフタを閉めていませんか。
この何気ない習慣が、実はカビ発生の大きな要因になっています。
洗濯直後の洗濯槽内は湿度100%に近い状態です。
フタを閉めたままにすると、この湿気が槽内にこもり、カビが繁殖しやすい環境が長時間続きます。
洗濯後は最低でも3〜4時間、できれば半日程度フタを開けて乾燥させることが重要です。
縦型洗濯機の場合は完全に開け、ドラム式の場合は少し隙間を開けておくだけでも効果があります。
洗濯機掃除に必要な道具と洗剤の選び方
縦型洗濯機の掃除に適した道具
縦型洗濯機の掃除には、以下の道具を準備します。
基本的な道具一覧
- 洗濯槽クリーナー(酸素系または塩素系)
- ゴミすくいネット
- 古い歯ブラシまたは小さなブラシ
- 乾いた布またはマイクロファイバークロス
- ゴム手袋
- バケツ
洗濯槽クリーナーは、酸素系と塩素系の2種類があります。
酸素系は発泡作用で汚れを浮かせて落とし、カビや汚れを目で確認できるメリットがあります。
塩素系は強力な殺菌作用があり、カビの根まで除菌できますが、においが強い特徴があります。
ゴミすくいネットは、浮いてきた汚れやカビを効率的に取り除くために必須の道具です。
100円ショップで購入できる網目の細かいものを選ぶと、小さな汚れもしっかりキャッチできます。
ドラム式洗濯機専用の掃除道具
ドラム式洗濯機は構造が縦型と異なるため、専用の道具が効果的です。
ドラム式に適した道具
- ドラム式洗濯機専用クリーナー
- ドアパッキン掃除用の細いブラシ
- 排水フィルター掃除用のブラシ
- 洗剤投入口掃除用の細長いブラシ
- 乾いた布複数枚
ドラム式は水量が少ないため、専用のクリーナーを使用することで効率的に掃除できます。
特に注意すべきは、ドアのゴムパッキン部分です。
ここには水分や汚れが溜まりやすく、カビの発生源になりやすい場所です。
酸素系と塩素系クリーナーの使い分け
酸素系クリーナーの特徴
- 主成分は過炭酸ナトリウム
- 発泡作用で汚れを物理的に剥がす
- カビや汚れが目視できる
- においが少なく扱いやすい
- 月1回程度の定期メンテナンスに適する
塩素系クリーナーの特徴
- 主成分は次亜塩素酸ナトリウム
- 強力な殺菌・漂白作用
- カビの根まで除菌できる
- 刺激臭が強い
- 半年に1回程度の徹底洗浄に適する
初めて洗濯機を掃除する場合や、カビ臭さがひどい場合は、まず塩素系で徹底的に除菌します。
その後の定期メンテナンスは、酸素系クリーナーで継続することをおすすめします。
ただし、酸素系と塩素系を同時に使用すると、有毒ガスが発生する危険があります。
絶対に混ぜて使用しないでください。
縦型洗濯機のカビ臭さを消す完全手順
事前準備と洗濯槽の空運転
掃除を始める前に、洗濯槽内に洗濯物が残っていないか確認します。
糸くずフィルターやゴミ取りネットに溜まったゴミを取り除きます。
この段階で大きなゴミを除去しておくと、クリーナーの効果が高まります。
まず、何も入れずに水だけで空運転を行います。
水位は最高水位に設定し、お湯(40〜50度程度)を使用するとより効果的です。
お湯は洗剤の溶解を促進し、汚れを落としやすくする効果があります。
給湯器からお湯を直接入れるか、浴室の残り湯を利用すると経済的です。
酸素系クリーナーを使った洗浄方法
手順1:クリーナーの投入
最高水位までお湯を溜めたら、酸素系クリーナーを投入します。
一般的な家庭用洗濯機(容量7〜10kg)の場合、500g程度が適量です。
製品によって推奨量が異なるため、パッケージの説明を確認してください。
手順2:つけおき時間の確保
洗いモードで5分程度攪拌し、クリーナーを完全に溶かします。
その後、洗濯機を停止させ、2〜6時間つけおきします。
つけおき中に、洗濯槽の裏側に付着したカビや汚れが徐々に剥がれてきます。
30分〜1時間おきに確認すると、黒いカビや茶色い汚れが浮いてくるのが見えます。
手順3:汚れの除去作業
つけおき後、浮いてきた汚れをゴミすくいネットで丁寧にすくい取ります。
この作業を怠ると、汚れが再び洗濯槽に付着する可能性があります。
できるだけ多くの汚れを取り除くことが、仕上がりの質を左右します。
手順4:すすぎと脱水
汚れを取り除いたら、標準コースで1サイクル運転します。
すすぎ時にも汚れが出てくる場合があるため、再度すくい取ります。
脱水が終わったら、もう一度すすぎ運転を行い、完全に汚れを洗い流します。
すすぎ水が透明になるまで、2〜3回繰り返すと理想的です。
塩素系クリーナーによる徹底除菌
塩素系クリーナーは、より強力な除菌効果が必要な場合に使用します。
使用前の注意点
- 必ず換気を十分に行う
- ゴム手袋を着用する
- 他の洗剤と絶対に混ぜない
- 金属部品の変色に注意する
手順1:クリーナーの投入と攪拌
最高水位まで水を溜め、塩素系クリーナーを規定量投入します。
一般的な製品は200〜300ml程度が標準です。
洗いモードで5〜10分攪拌し、クリーナーを隅々まで行き渡らせます。
手順2:放置時間の確保
攪拌後、洗濯機を停止させ、2〜3時間放置します。
塩素系の場合、長時間のつけおきは必要ありません。
放置中は、塩素のにおいが充満するため、窓を開けて換気を続けます。
手順3:排水とすすぎ
放置後、排水してから標準コースで運転します。
酸素系と異なり、汚れが浮いてこないため、すくい取る作業は不要です。
ただし、塩素のにおいを完全に除去するため、すすぎは3回以上行います。
最終的に水が無色透明で、塩素臭がなくなるまですすぎを繰り返します。
洗濯槽周辺パーツの細部清掃
洗濯槽本体の掃除が終わったら、周辺パーツも忘れずに清掃します。
洗剤投入口の掃除
洗剤投入口は、取り外せるタイプがほとんどです。
引き出して、ぬるま湯と中性洗剤で洗います。
溝の部分に洗剤カスが固まっている場合は、古い歯ブラシでこすり落とします。
糸くずフィルターの洗浄
糸くずフィルターは、毎回の洗濯後に掃除することが理想です。
取り外して、流水で糸くずやゴミを洗い流します。
ネット部分に目詰まりがある場合は、歯ブラシで優しくこすります。
排水口と排水ホースの点検
排水口に髪の毛やゴミが詰まっていないか確認します。
排水ホースも取り外せる場合は、内部を水で洗い流します。
排水の流れが悪いと、洗濯槽内の湿気が増え、カビの原因になります。
ドラム式洗濯機特有の掃除ポイント
ドアパッキンのカビ取り方法
ドラム式洗濯機で最もカビが発生しやすいのが、ドアのゴムパッキン部分です。
パッキンの溝には水分が残りやすく、洗剤カスも溜まりやすい構造になっています。
手順1:目視確認と乾拭き
まず、パッキンの溝を指で広げて、カビや汚れの状態を確認します。
黒いカビが見える場合は、乾いた布で表面の水分を拭き取ります。
手順2:カビ取り剤の塗布
市販のカビ取り剤、または塩素系漂白剤を薄めたものを使用します。
ゴム手袋を着用し、カビ部分に直接塗布します。
キッチンペーパーにカビ取り剤を染み込ませ、パッキンに貼り付ける方法も効果的です。
手順3:放置と拭き取り
15〜30分放置した後、水で濡らした布で丁寧に拭き取ります。
カビ取り剤の成分が残らないよう、最後に乾いた布で仕上げ拭きをします。
パッキンの素材を傷めないよう、強くこすりすぎないことが大切です。
洗剤投入ケースの分解洗浄
ドラム式の洗剤投入ケースは、構造が複雑で汚れが溜まりやすい部分です。
取り外し方法
多くのドラム式洗濯機では、投入ケースを引き出すと、途中でストッパーがあります。
ストッパー部分を押しながら、さらに引き出すと完全に取り外せます。
取扱説明書で取り外し方法を確認してから作業を行ってください。
洗浄手順
ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、投入ケースを30分程度つけおきします。
細かい溝や角の部分は、歯ブラシや綿棒を使って汚れをかき出します。
特にソフナー(柔軟剤)投入口は、粘性の高い汚れが付着しやすいため、念入りに洗います。
すすいだ後は、完全に乾燥させてから元に戻します。
排水フィルターの定期メンテナンス
ドラム式洗濯機には、本体下部に排水フィルターが付いています。
このフィルターが詰まると、排水不良や異臭の原因になります。
手順1:フィルターカバーの開放
洗濯機下部のカバーを開けると、排水フィルターが見えます。
フィルターを外す際、残水が出る場合があるため、バケツやタオルを準備します。
手順2:フィルターの取り外しと清掃
フィルターを反時計回りに回して取り外します。
中には髪の毛、糸くず、小さなゴミなどが溜まっています。
流水で洗いながら、歯ブラシでフィルターの網目を清掃します。
手順3:フィルター取り付け部の確認
フィルターを外した穴の中も確認します。
懐中電灯で照らすと、奥に汚れが見える場合があります。
細長いブラシや布を巻き付けた棒で、届く範囲の汚れを取り除きます。
清掃後、フィルターを正しく取り付け、水漏れがないか確認します。
理想的な清掃頻度は月1回ですが、最低でも2〜3ヶ月に1回は行いましょう。
プロが教える洗濯機掃除の頻度と時期
通常使用時の推奨清掃スケジュール
洗濯機の清掃頻度は、使用頻度や家族構成によって調整が必要です。
標準的な清掃スケジュール
- 洗濯槽クリーナー使用:月1回
- 糸くずフィルター清掃:毎週1回
- 洗剤投入口の清掃:月1回
- ドアパッキン拭き取り:週1回(ドラム式)
- 排水フィルター清掃:月1回(ドラム式)
- 徹底的な大掃除:半年に1回
4人家族で毎日洗濯する家庭の場合、上記スケジュールが適切です。
1〜2人暮らしで週2〜3回の洗濯なら、頻度を半分程度に減らしても問題ありません。
大掃除のベストタイミング
洗濯機の徹底的な大掃除は、年2回行うことをおすすめします。
春(4〜5月)の大掃除
冬物の厚手の衣類洗濯が終わり、薄手の夏物に切り替わる時期です。
春は気温が上昇し始め、カビが繁殖しやすくなる前の予防として効果的です。
湿度が低く乾燥しやすい時期なので、洗濯機の乾燥も早く済みます。
秋(9〜10月)の大掃除
夏の高温多湿で増えたカビを、涼しくなったタイミングで一掃します。
冬物の厚手衣類を洗う前に、洗濯機を清潔にしておくことで、衣類への汚れ移りを防げます。
梅雨時期や真夏の後は、特に念入りな掃除が必要です。
カビ発生リスクが高い状況での対処
以下の状況では、通常より頻繁な掃除が必要です。
リスクが高まる条件
- 浴室の残り湯を頻繁に使用している
- 洗濯物を洗濯機内に長時間放置する習慣がある
- 湿度の高い場所に洗濯機を設置している
- 1日に複数回洗濯を行う
- ペットの毛が付いた衣類をよく洗う
これらに該当する場合は、月2回の洗濯槽クリーナー使用をおすすめします。
特に梅雨時期(6〜7月)は、カビの繁殖スピードが通常の2〜3倍になります。
この時期だけでも、清掃頻度を増やすことで、カビ臭さの発生を大幅に抑えられます。
カビ臭いにおいが消えない時の対処法
複数回の洗浄サイクル実施
1回の掃除でカビ臭さが完全に消えない場合があります。
特に長期間掃除をしていなかった洗濯機は、1回の洗浄では不十分なケースが多いです。
2回目の洗浄を行う場合
1回目の掃除から1週間後に、もう一度同じ手順で洗浄します。
1回目で表面の汚れが取れ、2回目で奥の汚れまで到達できるようになります。
酸素系クリーナーで汚れを浮かせた後、数日開けて塩素系で除菌する方法も効果的です。
ただし、同日に両方を使用することは絶対に避けてください。
有毒ガスが発生する危険性があります。
洗濯槽の裏側に残る頑固なカビへの対策
市販のクリーナーでは落ちない、洗濯槽の裏側に固着したカビがある場合があります。
重曹とクエン酸のダブル洗浄
まず、重曹を200g程度、最高水位のお湯に溶かします。
洗いモードで5分攪拌し、一晩(8〜12時間)つけおきします。
翌朝、排水してから、今度はクエン酸200gを同様の方法で使用します。
重曹のアルカリ性で油汚れを分解し、クエン酸の酸性で水垢や石鹸カスを除去する仕組みです。
過炭酸ナトリウムの高濃度使用
通常の酸素系クリーナーの倍量(1kg程度)を使用する方法もあります。
ただし、発泡が激しくなるため、水位は最高水位の8割程度に抑えます。
つけおき時間も通常より長く、6〜8時間確保します。
高濃度使用後は、すすぎを通常の2倍(4〜6回)行い、クリーナーを完全に洗い流します。
プロのクリーニング業者に依頼する判断基準
家庭での掃除で改善しない場合、専門業者への依頼を検討します。
業者依頼を検討すべき状況
- 複数回の洗浄を行っても、カビ臭さが全く改善しない
- 洗濯物に黒いカビ片が付着し続ける
- 洗濯槽を回すと異音がする
- 排水の流れが悪く、エラーが頻発する
- 購入から5年以上経過し、一度も専門清掃をしていない
プロの洗濯機クリーニングでは、洗濯槽を分解して、裏側まで直接洗浄します。
費用は1万5千円〜3万円程度ですが、新品同様の状態に近づけることができます。
洗濯機の寿命を延ばす投資としても、価値のあるサービスです。
洗濯槽の交換や買い替えを考えるタイミング
以下の状態になった場合、修理や買い替えの検討が必要です。
交換・買い替えのサイン
- プロのクリーニング後も、すぐにカビ臭が再発する
- 洗濯槽にサビが発生している
- 洗濯槽の内側がひび割れている
- 購入から10年以上経過している
- 頻繁に故障や不具合が起きる
洗濯機の平均寿命は8〜10年程度です。
10年を超えると、部品の劣化により、掃除では解決できない問題が増えてきます。
最新の洗濯機は、自動洗浄機能やカビ防止機能が充実しているため、買い替えることで清潔さを保ちやすくなります。
洗濯機のカビを予防する日常習慣
洗濯後の正しい乾燥方法
カビ予防の最も基本的で効果的な方法は、洗濯後の乾燥です。
縦型洗濯機の乾燥方法
洗濯が終わったら、すぐにフタを全開にします。
最低でも3時間、できれば半日程度開けたままにします。
夜に洗濯する場合は、朝まで開けておき、出勤前に閉めれば十分です。
フタを開けることで、槽内の湿気が自然に蒸発し、カビの繁殖を防ぎます。
ドラム式洗濯機の乾燥方法
ドアを5〜10cm程度開けた状態で放置します。
完全に開けると邪魔になる場合は、わずかな隙間でも効果があります。
洗剤投入ケースも引き出して、内部の空気を入れ替えます。
ドラム式は密閉性が高いため、意識的に換気することが重要です。
洗剤と柔軟剤の適正使用量
洗剤の入れすぎは、カビの栄養源を増やす行為です。
適正量の守り方
洗剤のパッケージには、水量や洗濯物の量に応じた規定量が記載されています。
この量は、汚れを落とすために必要十分な量として計算されています。
「汚れがひどいから多めに」という考えは、実は逆効果なのです。
汚れがひどい場合は、洗剤を増やすのではなく、つけおき時間を長くする方が効果的です。
液体洗剤と粉末洗剤の選択
液体洗剤は溶けやすく使いやすい反面、洗濯槽に残りやすい性質があります。
粉末洗剤は完全に溶けると、液体より洗濯槽に残留しにくい特徴があります。
カビが気になる場合は、粉末洗剤の使用も検討してみてください。
ただし、粉末洗剤は低水温では溶けにくいため、お湯を使うか、事前に少量の水で溶かしてから使います。
洗濯物の入れ方と保管方法
洗濯機の使い方も、カビ予防に大きく影響します。
洗濯物を洗濯機内に放置しない
脱いだ衣類を洗濯機に直接放り込む習慣は、今すぐやめましょう。
汗や皮脂が付いた衣類を洗濯機内に長時間入れておくと、湿気がこもります。
さらに、衣類に付いた菌が洗濯槽に移り、カビの原因になります。
洗濯物は専用のランドリーバスケットに入れ、洗濯直前に洗濯機に入れることが理想です。
洗濯後の衣類はすぐに取り出す
洗濯が終了したら、できるだけ早く衣類を取り出します。
濡れた衣類を槽内に長時間放置すると、洗濯機内の湿度が高いまま維持されます。
また、衣類自体にも雑菌が繁殖し、生乾き臭の原因になります。
外出中に洗濯が終わる場合は、タイマー機能を活用して、帰宅時間に合わせて終了するよう設定します。
洗濯槽乾燥機能の効果的な活用
最近の洗濯機には、洗濯槽乾燥機能が搭載されているモデルが増えています。
機能の仕組みと効果
洗濯槽乾燥機能は、洗濯槽内に温風を送り、強制的に乾燥させる機能です。
通常の自然乾燥より短時間で、より確実に湿気を除去できます。
カビの繁殖を抑えるだけでなく、すでに発生したカビの活動も抑制します。
効果的な使用タイミング
週1〜2回、洗濯が終わった後に実行します。
特に梅雨時期や夏場は、毎回使用することをおすすめします。
所要時間は機種によりますが、30分〜1時間程度です。
電気代は1回あたり10〜20円程度なので、予防投資として十分価値があります。
搭載されている場合は、積極的に活用しましょう。
洗濯槽以外の見落としがちな清掃箇所
給水ホースと給水口のメンテナンス
給水ホースの内側には、水垢やカルシウム成分が付着することがあります。
給水ホースの点検方法
年に1〜2回、給水ホースを取り外して内部を確認します。
ホース内に白い結晶や茶色い汚れが見える場合は、交換が必要です。
給水ホースは家電量販店で1000〜2000円程度で購入できます。
給水口の清掃
洗濯機背面の給水口周辺も、ほこりや汚れが溜まりやすい場所です。
定期的に乾いた布で拭き、ほこりを除去します。
給水口のフィルター(金網状の部分)も、取り外して歯ブラシで洗います。
ここが詰まると、給水時間が長くなり、エラーの原因になります。
排水口と排水トラップの定期清掃
洗濯機の排水口は、家の中でも特に汚れやすい排水口の一つです。
排水口の清掃手順
月に1回、洗濯機を少し動かして、排水口にアクセスします。
排水口のフタを外すと、排水トラップが見えます。
トラップ内には、髪の毛や糸くず、石鹸カスなどが溜まっています。
ゴム手袋を着用し、これらのゴミを取り除きます。
その後、市販のパイプクリーナーを注ぎ、30分程度放置します。
最後に大量の水で流し、清潔な状態に戻します。
排水トラップの水切れ確認
清掃後は、バケツ1杯程度の水を一気に流し、スムーズに排水されるか確認します。
水の流れが悪い場合は、さらに奥の配管が詰まっている可能性があります。
その場合は、専門の配管清掃業者に相談することをおすすめします。
洗濯機本体外側と設置場所の清掃
洗濯機本体の外側や、設置場所の床も定期的に清掃します。
本体外側の拭き掃除
洗濯機の外側には、洗剤の飛び散りやほこりが付着します。
週1回程度、水で濡らして固く絞った布で拭きます。
操作パネル部分は、柔らかい乾いた布で優しく拭きます。
水分が内部に入らないよう、注意が必要です。
設置場所の床清掃
洗濯機の下や周辺の床には、ほこりや湿気が溜まりやすくなっています。
月1回程度、洗濯機を動かして、床を掃除します。
床が濡れている場合は、乾いた布で拭き取り、十分に乾燥させます。
洗濯機の底面にもほこりが付着している場合は、掃除機で吸い取るか、濡れた布で拭きます。
設置場所が清潔だと、洗濯機自体のカビ発生リスクも低下します。
洗濯機の種類別カビ対策の違い
縦型洗濯機特有のカビリスク
縦型洗濯機は、洗濯槽が上向きに開いているため、比較的乾燥しやすい構造です。
しかし、以下の特徴からカビが発生しやすい側面もあります。
水が溜まりやすい構造
縦型は底部に水が残りやすい構造になっています。
脱水後も、洗濯槽の底や側面に水滴が残ることがあります。
この残留水分が、カビの温床になります。
洗濯槽の裏側が見えない
洗濯槽の裏側は完全に密閉されており、確認も清掃も困難です。
そのため、知らない間に大量のカビが繁殖しているケースが多いのです。
対策のポイント
フタを開けての乾燥を徹底することが最も重要です。
また、月1回の洗濯槽クリーナー使用で、予防的に清潔を保つことができます。
ドラム式洗濯機の湿気管理
ドラム式は、縦型と異なる構造のため、カビ対策も異なります。
密閉性が高い構造
ドラムが横向きで、ドアのパッキンで密閉される構造です。
そのため、洗濯後に換気を意識しないと、湿気が完全にこもります。
縦型以上に、意識的な換気が必要な構造なのです。
ドアパッキンの問題
ゴムパッキンの溝に水が溜まりやすく、ここがカビの最大の発生源になります。
パッキン部分だけは、洗濯後に毎回拭き取る習慣をつけることが理想です。
少ない水量の影響
ドラム式は使用水量が少ないため、洗剤が濃縮されやすい特徴があります。
洗剤の溶け残りや、すすぎ不足が起きやすく、これがカビの栄養源になります。
洗剤量は規定量より少し控えめにし、すすぎを1回追加することで改善できます。
乾燥機能付き洗濯機の注意点
乾燥機能付きの洗濯機は、カビ対策に有利な面と不利な面があります。
有利な点
乾燥機能を使用すると、高温で洗濯槽内を乾燥させることができます。
これにより、カビの繁殖を大幅に抑制できます。
定期的に乾燥機能を使うことで、洗濯槽を清潔に保ちやすくなります。
注意すべき点
乾燥機能使用後は、乾燥フィルターに大量の糸くずが溜まります。
このフィルターの掃除を怠ると、乾燥効率が低下し、湿気が残るようになります。
乾燥フィルターは毎回の使用後に必ず清掃してください。
また、乾燥機能を使わない場合は、通常のドラム式と同じカビ対策が必要です。
乾燥機能があるからと安心せず、日常の換気を怠らないことが大切です。
二槽式洗濯機のメンテナンス
二槽式洗濯機は、現在では少数派ですが、いくつかの家庭で使用されています。
二槽式の特徴
洗濯槽と脱水槽が別々になっているため、それぞれの清掃が必要です。
ただし、構造がシンプルなため、清掃自体は比較的容易です。
洗濯槽の清掃
通常の縦型洗濯機と同じ方法で、酸素系または塩素系クリーナーを使用します。
洗濯槽の底部や側面は、手が届く範囲で直接こすり洗いもできます。
脱水槽の清掃
脱水槽は、底部に糸くずや汚れが溜まりやすくなっています。
定期的に内部を拭き掃除し、排水口も清掃します。
二槽式は槽内を直接目視できるため、汚れに気づきやすく、早期対処ができる利点があります。
よくある洗濯機掃除の失敗と対処法
クリーナー使用時の発泡オーバーフロー
酸素系クリーナーを使用すると、激しく発泡することがあります。
原因
クリーナーの量が多すぎる、水温が高すぎる、洗濯槽の汚れが想像以上に多い場合に起こります。
泡が洗濯機の上まで溢れ出し、床が水浸しになることもあります。
対処法
泡が溢れそうになったら、すぐに洗濯機を停止します。
市販の消泡剤、またはサラダ油を小さじ1〜2杯程度入れると、泡が収まります。
泡が収まったら、水位を少し下げてから、再度運転を開始します。
予防策
初めて使用する場合や、長期間掃除していなかった場合は、クリーナーの量を規定量の半分程度から始めます。
また、水温は40度程度に抑えることで、発泡を穏やかにできます。
洗濯槽クリーナーの種類を間違える
洗濯機の種類や材質によって、使用できるクリーナーが異なります。
ステンレス槽の場合
ステンレス製の洗濯槽には、酸素系・塩素系どちらも使用できます。
ただし、塩素系を長時間放置すると、金属部品が変色する可能性があります。
使用時間は規定通りに守ることが重要です。
プラスチック槽の場合
プラスチック製の洗濯槽は、塩素系クリーナーの長時間使用で変色や劣化する場合があります。
酸素系クリーナーの使用が推奨されます。
ドラム式専用クリーナー
ドラム式には、専用のクリーナーが販売されています。
一般的な縦型用クリーナーを使うと、泡立ちすぎたり、効果が不十分だったりします。
必ずドラム式対応の製品を選んでください。
取扱説明書に、使用可能なクリーナーの種類が記載されているため、購入前に確認しましょう。
汚れが再付着するケースの原因
せっかく掃除したのに、洗濯物にカビ片が付着することがあります。
原因1:すすぎ不足
つけおき後に浮いてきた汚れを、十分に取り除かずにすすいだ場合です。
すすぎの水流で汚れが再び洗濯槽に付着し、次の洗濯時に衣類に移ります。
原因2:1回の掃除では不十分
洗濯槽の裏側に大量のカビが蓄積している場合、1回の掃除では表面しか取れません。
内部に残ったカビが、徐々に剥がれて出てくることがあります。
対処法
汚れのすくい取りを丁寧に行い、すすぎを十分に(3〜4回)実施します。
それでも汚れが出る場合は、1週間後に再度掃除を行います。
通常は2〜3回の掃除で、完全にきれいになります。
塩素系クリーナーのにおいが残る問題
塩素系クリーナー使用後、洗濯機から塩素のにおいが消えないことがあります。
原因
すすぎが不十分で、洗濯槽の細部にクリーナー成分が残留しています。
特に、洗剤投入口や排水口周辺に残りやすい傾向があります。
対処法
通常のすすぎコースを、さらに2〜3回実行します。
それでも消えない場合は、クエン酸200gを溶かした水で1サイクル運転します。
クエン酸の酸が、残留した塩素を中和し、においを軽減します。
予防策
塩素系クリーナー使用時は、規定量を守り、放置時間を延ばしすぎないことです。
長時間放置しても効果は変わらず、むしろ金属部品への影響が大きくなります。
使用後のすすぎは、必ず3回以上行うことを習慣にしましょう。
プロが実践する洗濯機を長持ちさせる方法
洗濯機の適正な使用容量
洗濯機には、それぞれ規定容量があります。
この容量を超えて使用すると、洗濯機の寿命を縮める原因になります。
容量オーバーの問題点
洗濯物を詰め込みすぎると、モーターに過度な負担がかかります。
また、洗剤や水が洗濯物全体に行き渡らず、汚れ落ちも悪くなります。
すすぎも不十分になり、洗剤残りが洗濯槽汚れの原因になります。
適正容量の目安
規定容量の7〜8割程度が、最も効率的で洗濯機にも優しい使用量です。
7kgの洗濯機なら、5kg程度までが理想的です。
衣類を入れた状態で、洗濯槽の上部に10〜15cm程度の余裕がある状態が適切です。
水質による洗濯槽への影響と対策
地域によって水質が異なり、これが洗濯機の汚れに影響します。
硬水地域の対策
カルシウムやマグネシウムが多い硬水地域では、水垢が付きやすくなります。
洗濯槽や給水ホースに白い水垢が蓄積し、洗剤の効果も低下します。
対策として、月1回程度、クエン酸洗浄を行うことをおすすめします。
クエン酸200gを溶かした水で、通常コースを1サイクル運転するだけです。
軟水地域の特徴
軟水地域では、水垢は付きにくいですが、洗剤が泡立ちやすい特徴があります。
洗剤の使用量を、規定量より1割程度減らしても十分な洗浄力が得られます。
洗濯機の設置環境による違い
洗濯機の設置場所の環境も、カビ発生に大きく影響します。
湿気の多い場所の対策
洗面所や浴室近くに設置している場合、常に湿度が高い環境にあります。
除湿機を設置する、換気扇を積極的に使用するなど、部屋全体の湿度管理が重要です。
洗濯機周辺の湿度を60%以下に保つことで、カビの繁殖を大幅に抑制できます。
日当たりの良い場所の利点
ベランダや屋外に洗濯機を設置している場合、自然乾燥が促進されます。
ただし、直射日光が当たりすぎると、プラスチック部品の劣化が早まります。
日よけカバーを使用するなど、適度な保護が必要です。
設置場所の換気
室内設置の場合、洗濯機周辺の空気が停滞しないよう、定期的に換気します。
窓がない場合は、サーキュレーターで空気を循環させることも効果的です。
定期的な専門業者のメンテナンス
家庭での掃除に加えて、専門業者による定期メンテナンスも検討しましょう。
プロのメンテナンスの内容
専門業者は、洗濯槽を分解して内部まで徹底的に清掃します。
家庭では手が届かない、洗濯槽と外槽の間のカビや汚れを完全に除去できます。
また、各部品の劣化状況もチェックし、必要に応じて交換を提案してくれます。
実施頻度の目安
2〜3年に1回程度、プロのメンテナンスを受けることをおすすめします。
費用は1万5千円〜3万円程度ですが、洗濯機の寿命を大幅に延ばせます。
新品の洗濯機が10万円以上することを考えれば、十分に価値のある投資です。
洗濯機の掃除に関するよくある疑問
洗濯槽クリーナーは手作りできるか
市販のクリーナーの代わりに、家庭にあるものでクリーナーを作ることは可能です。
重曹を使った方法
重曹200〜300gを最高水位のお湯に溶かし、一晩つけおきします。
重曹はアルカリ性で、油汚れや皮脂汚れを分解する効果があります。
ただし、カビの除菌力は市販の酸素系クリーナーに劣ります。
クエン酸を使った方法
クエン酸200gを溶かした水で運転すると、水垢や石鹸カスを除去できます。
ただし、カビそのものを除去する効果は限定的です。
過炭酸ナトリウムの使用
ドラッグストアで販売されている過炭酸ナトリウムは、酸素系クリーナーの主成分です。
500g〜1kgを使用すれば、市販のクリーナーと同等の効果が得られます。
コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
ただし、市販品には発泡を調整する成分や、香料が含まれている場合があります。
完全な代替とはなりませんが、定期メンテナンスには十分使用できます。
お湯と水、どちらを使うべきか
洗濯槽クリーナーを使用する際、お湯と水で効果に差があります。
お湯使用のメリット
40〜50度のお湯を使用すると、クリーナーの溶解が早く、洗浄効果が高まります。
汚れも緩みやすくなり、剥がれやすくなります。
特に酸素系クリーナーは、お湯での使用が推奨されています。
水使用でも問題ない場合
塩素系クリーナーは、水温に関係なく効果を発揮します。
お湯を用意するのが難しい場合や、夏場の水温が高い時期は、水道水でも十分です。
注意点
60度以上の熱湯は使用しないでください。
洗濯槽の樹脂部品や、ゴムパッキンを傷める可能性があります。
また、洗濯機によっては、給湯温度に上限が設定されている場合があります。
取扱説明書で確認してから使用しましょう。
洗濯槽の穴なしタイプは掃除不要か
近年、洗濯槽に穴のない「穴なし槽」を採用した洗濯機が増えています。
穴なし槽の特徴
洗濯槽の外側に水が入らないため、槽の裏側にカビが発生しにくい構造です。
従来の洗濯機と比べて、確かにカビのリスクは低減されています。
掃除は必要
ただし、完全にカビが発生しないわけではありません。
洗濯槽の内側や、ドアパッキン、洗剤投入口などには、汚れが蓄積します。
月1回程度の洗濯槽クリーナー使用と、日常的な乾燥は必要です。
穴なし槽だからと安心せず、通常の洗濯機と同様のメンテナンスを行いましょう。
エコ洗剤使用時の注意点
環境に優しいエコ洗剤を使用する家庭が増えています。
エコ洗剤の特徴
植物由来の成分を使用し、生分解性が高い洗剤です。
環境への負荷は少ないですが、洗浄力は一般的な合成洗剤よりやや劣ります。
洗濯機への影響
エコ洗剤は、比較的溶け残りが少ない傾向があります。
そのため、洗濯槽への汚れ蓄積は、合成洗剤より少ない場合が多いです。
ただし、油汚れや皮脂汚れの洗浄力が弱いため、これらの汚れが洗濯槽に残る可能性があります。
推奨される対策
エコ洗剤使用時も、月1回の洗濯槽クリーナー使用は継続してください。
また、洗濯前のつけおきを長めにすることで、洗浄効果を高められます。
洗濯機のカビ臭さを根本から解決する
洗濯機のカビ臭いにおいは、日々の小さな習慣の積み重ねで防ぐことができます。
本記事でご紹介した掃除方法を実践することで、洗濯機を清潔に保ち、快適な洗濯環境を維持できます。
最も重要な3つのポイント
洗濯後は必ずフタを開けて乾燥させること、月1回の洗濯槽クリーナー使用、洗剤の適正量を守ることです。
これらを習慣化するだけで、カビの発生リスクは大幅に減少します。
既にカビ臭さが発生している場合は、酸素系または塩素系クリーナーでの洗浄を複数回実施してください。
1回で改善しない場合も、諦めずに2〜3回繰り返すことで、ほとんどのケースで解決します。
洗濯機は毎日使う家電だからこそ、清潔さを保つことが生活の質を高めることにつながります。
本記事の方法を参考に、今日から洗濯機のカビ対策を始めてみてください。
清潔な洗濯機で洗った衣類は、においも気にならず、着心地も格段に良くなります。
家族全員が快適に過ごせる、清潔な洗濯環境を作り上げましょう。

