おせち料理の作り方|初心者が押さえるべき基本レシピと成功のコツ

年末が近づくと、多くの家庭で「今年こそおせち料理を手作りしたい」という声が聞かれます。

しかし、いざ作ろうとすると「何から始めればいいのか」「失敗したらどうしよう」「時間がかかりすぎるのでは」といった不安が頭をよぎるものです。

実は、おせち料理の作り方には基本的なルールとコツがあり、それさえ押さえれば初心者でも美味しく仕上げることができます。

この記事では、おせち料理作りの基礎知識から、失敗しない具体的なレシピ、効率的な段取りまで、丁寧に解説していきます。

今年の正月は、心を込めた手作りおせちで、ご家族と素敵な時間を過ごしませんか。

目次

おせち料理とは何か|歴史と込められた意味を知る

おせち料理は、日本の正月に欠かせない伝統的な祝い膳です。

その起源は平安時代にまで遡り、当時の宮中行事で神様にお供えした「御節供(おせちく)」が始まりとされています。

江戸時代になると、庶民の間にも広まり、現在のような形式が確立されました。

おせち料理には、一品一品に縁起の良い意味が込められています。

黒豆は「まめ(健康)に暮らせるように」、数の子は「子孫繁栄」、田作りは「豊作祈願」といった願いが込められているのです。

重箱に詰めるのは「めでたさを重ねる」という意味があり、通常は四段重ねが正式とされています。

ただし、現代では三段重ねも一般的になっています。

おせち料理を作る意義と現代的な価値

手作りおせちには、購入品にはない特別な価値があります。

まず、家族の好みに合わせて味付けや品数を調整できる点が大きなメリットです。

市販のおせちは万人向けの味付けですが、手作りなら薄味や濃い味など、自由に調整できます。

また、添加物を控えた安心安全な料理を提供できることも重要なポイントです。

経済的な面でも、材料費だけで済むため、同じ品質のものを購入するより大幅にコストを抑えられます。

さらに、家族で一緒に作る過程そのものが、貴重なコミュニケーションの時間になります。

子どもと一緒に料理をすることで、日本の伝統文化を伝える教育的な意味もあるのです。

おせち料理作りの基本計画|失敗しない準備と段取り

おせち料理を成功させる最大のコツは、綿密な計画と段取りです。

多くの品目を限られた時間で仕上げるには、効率的なスケジュール管理が不可欠になります。

ここでは、初心者でも無理なく進められる計画の立て方をご紹介します。

作るべき品目の選び方と優先順位

おせち料理は伝統的に20〜30品目ありますが、初心者がすべて作る必要はありません。

まずは基本の10品目程度から始めることをおすすめします。

必ず押さえたい定番料理は以下の通りです。

祝い肴(三種)として、黒豆、数の子、田作りまたはたたきごぼうを選びます。

関東では田作り、関西ではたたきごぼうが一般的です。

口取りとして、伊達巻、栗きんとん、紅白かまぼこを用意します。

煮物として、筑前煮または煮しめを一品入れます。

焼き物として、ぶりの照り焼きまたは鮭の西京焼きを選びます。

酢の物として、紅白なますを加えます。

この10品目を基本に、家族の好みや余裕に応じて品数を増やしていけば良いのです。

作業スケジュールの立て方

おせち料理作りは、12月28日頃から始めるのが理想的です。

29日は「二重苦」、31日は「一夜飾り」で縁起が良くないとされるため、避けるのが一般的です。

12月20日頃には、レシピの確認と材料リストの作成を完了させます。

12月25日頃には、必要な食材をすべて購入します。

特に乾物や調味料は早めに揃えておくと安心です。

12月28日には、日持ちする品目から作り始めます。

黒豆、田作り、数の子の塩抜きなど、時間のかかるものを優先します。

12月29日または30日には、煮物や焼き物など、メインの料理を仕上げます。

12月31日には、伊達巻や紅白なますなど、当日仕上げが良いものを作ります。

このスケジュールなら、無理なく作業を分散できます。

必要な調理器具と保存容器の準備

おせち料理作りには、特別な道具はほとんど必要ありません。

ただし、以下の道具を揃えておくと作業がスムーズに進みます。

大きめの鍋(煮物用に直径24cm以上のもの)が2〜3個あると便利です。

落とし蓋は煮物の味を均一に染み込ませるために必須です。

卵焼き器は伊達巻作りに使用します。

すり鉢またはフードプロセッサーは栗きんとんや伊達巻の材料をなめらかにする際に活躍します。

保存容器は密閉性の高いものを多めに用意します。

ガラス製やホーロー製の容器は、におい移りが少なく保存に適しています。

重箱は本格的なものでなくても、盛り付け用の器があれば十分です。

最近は使い捨ての重箱風容器も販売されています。

黒豆の作り方|ふっくら艶やかに仕上げる基本レシピ

黒豆は「まめに働き、まめに暮らす」という語呂合わせから、おせち料理の定番となっています。

ふっくらと艶やかな黒豆を作るには、じっくり時間をかけることが重要です。

ここでは、失敗しない黒豆の作り方を詳しく解説します。

黒豆の材料と下準備

材料(作りやすい分量)

黒豆(乾燥)200g、水1.5リットル、砂糖150〜180g、しょうゆ大さじ2、塩小さじ1/2、重曹小さじ1/4、錆びた釘数本(またはスチールウールを少量)

錆びた釘を入れるのは、鉄分が黒豆の色を鮮やかにする働きがあるためです。

ない場合は省いても構いませんが、色は少し薄くなります。

下準備の手順

まず、黒豆をざっと水で洗い、ゴミや割れた豆を取り除きます。

大きめのボウルに黒豆を入れ、たっぷりの水に6〜8時間(一晩)浸けます。

豆は水を吸って約2倍の大きさになるため、水は豆の3倍以上の量を使います。

浸水中は常温で置いておきますが、夏場は冷蔵庫で浸水させます。

黒豆の煮方と火加減のコツ

煮汁の作り方

大きめの鍋に水1.5リットル、砂糖、しょうゆ、塩、重曹を入れて火にかけます。

砂糖が完全に溶けたら火を止め、粗熱を取ります。

この煮汁に水気を切った黒豆を加え、さらに3〜4時間置きます。

この工程により、豆が煮汁をよく吸収し、味が均一に染み込みます。

煮る工程

錆びた釘をガーゼなどで包んで鍋に入れます。

鍋を中火にかけ、沸騰したらアクを丁寧に取り除きます。

アクが出なくなったら、弱火に落とし、落とし蓋をします。

さらに鍋の蓋を少しずらして乗せ、4〜6時間じっくり煮込みます。

煮ている間の注意点

豆が煮汁から顔を出すとシワになるため、常に煮汁に浸かった状態を保ちます。

水分が減ってきたら、差し水をして量を調整します。

差し水は必ず熱湯を使い、冷水を入れると豆が割れる原因になります。

竹串がすっと通るくらいの柔らかさになったら火を止めます。

黒豆を艶やかに仕上げる最終工程

火を止めたら、そのまま鍋の中で一晩冷まします

この冷ます過程で、豆に味がしっかり染み込み、艶も出てきます。

翌日、煮汁ごと保存容器に移します。

煮汁に浸けたまま保存することで、黒豆が乾燥せず、美しい状態を保てます。

冷蔵庫で約1週間保存可能です。

失敗しないポイント

砂糖の量は好みで調整できますが、150gだと甘さ控えめ、180gだとしっかり甘めです。

豆が煮汁から出ないよう、時々確認することが最も重要です。

急いで強火で煮ると豆が割れるため、必ず弱火でじっくり煮ます。

数の子の作り方|塩抜きと味付けの基本手順

数の子は「子孫繁栄」の縁起物として、おせち料理に欠かせない一品です。

塩漬けの数の子を美味しく仕上げるには、適切な塩抜きと味付けが重要になります。

正しい手順を守れば、初心者でもプロのような仕上がりになります。

数の子の塩抜き方法

材料

塩数の子200g、水適量、だし汁200ml、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1、かつお節適量

塩抜きの手順

まず、塩数の子を軽く水で洗い、表面の塩を落とします。

大きめのボウルに数の子を入れ、たっぷりの水に浸します。

水の量は数の子が完全に浸かる量で、約3〜4倍の量を使います。

塩抜きの時間と水替えのタイミング

塩抜きには約12〜24時間かかります。

最初の6時間は3時間ごとに水を替えます。

その後は6時間ごとに水を替えれば十分です。

塩抜きの進み具合は、数の子の端を少し味見して確認します。

ほんのり塩味が残る程度が理想的な塩抜き加減です。

完全に塩気を抜いてしまうと、後で味付けしても物足りない仕上がりになります。

数の子の薄皮の取り方

塩抜きが終わったら、数の子の表面についている薄皮を取り除きます。

この作業を丁寧に行うことで、見た目が格段に美しくなります。

水を入れたボウルの中で、指の腹を使って優しく薄皮を剥がします。

水中で作業することで、薄皮が取れやすくなります。

無理に剥がすと身が崩れるため、丁寧に少しずつ取り除きます。

すべての薄皮を取ったら、数の子を食べやすい大きさに切り分けます。

一口大にカットすると、食べやすく見た目も良くなります。

数の子の味付けと保存方法

だし汁の作り方

鍋にだし汁、しょうゆ、みりん、酒を入れて火にかけます。

一度沸騰させてアルコールを飛ばし、完全に冷まします。

熱いだし汁に数の子を入れると、身が固くなってしまうため、必ず冷ましてから使います。

漬け込み方

保存容器に数の子を並べ、冷ましただし汁を注ぎます。

数の子が完全に浸かるよう、だし汁の量を調整します。

かつお節を上からかけ、冷蔵庫で半日以上漬け込みます。

漬け込み時間が長いほど味が染み込みますが、3日以内に食べ切るのが理想的です。

仕上げのポイント

盛り付ける際は、だし汁を軽く切って器に盛ります。

上から新しいかつお節をふりかけると、香りが立って美味しさが増します。

冷蔵保存で約1週間保存可能ですが、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。

田作りの作り方|カリッと甘辛く仕上げる秘訣

田作りは「五万米」とも呼ばれ、豊作を願う縁起物です。

カタクチイワシの稚魚を甘辛く炒めた料理で、香ばしさが特徴になります。

パリッとした食感に仕上げるコツを押さえましょう。

田作りの材料と下準備

材料(作りやすい分量)

ごまめ(カタクチイワシの稚魚)50g、砂糖大さじ2、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ1、酒大さじ1、白ごま大さじ1

ごまめは乾燥したものをスーパーで購入できます。

購入時は、色が白っぽく、折れや欠けが少ないものを選びます。

下準備の重要性

ごまめは電子レンジまたはフライパンで空煎りします。

この工程が、カリッとした食感を生む最も重要なポイントです。

電子レンジの場合、耐熱皿にごまめを広げ、600Wで2〜3分加熱します。

途中で一度取り出して混ぜ、均一に加熱します。

ごまめがパリッと折れるくらいになれば完成です。

フライパンの場合、弱火で5〜7分じっくり煎ります。

焦げやすいため、常に混ぜながら加熱します。

田作りのタレ作りと絡め方

タレの作り方

小さめのフライパンに砂糖、みりん、しょうゆ、酒を入れて中火にかけます。

砂糖が溶けて、タレが少しとろみを帯びるまで煮詰めます。

タレが泡立ち始め、箸で持ち上げると糸を引くようになったら火を止めます。

煮詰めすぎると固くなるため、泡の状態を見極めることが大切です。

ごまめとタレを絡める方法

火を止めたタレに、すぐに煎ったごまめを加えます。

木べらで素早く混ぜ、タレを全体に均一に絡めます。

この作業は手早く行うことが重要で、もたもたするとタレが固まってしまいます。

タレが絡んだら、白ごまを加えてさらに混ぜます。

田作りの冷まし方と保存のコツ

冷まし方

オーブンシートやアルミホイルを敷いたバットに、ごまめを広げます。

くっつき合っている部分は、この段階で箸でほぐします。

常温で完全に冷まし、タレが固まるのを待ちます。

扇風機やうちわで風を送ると、早く冷めてカリッとした食感になります。

保存方法

完全に冷めたら、密閉容器に入れて保存します。

湿気を吸うと柔らかくなるため、乾燥剤を一緒に入れるのがおすすめです。

常温で約1週間、冷蔵庫なら約2週間保存可能です。

失敗しないポイント

ごまめは焦がさないよう、弱火でじっくり煎ることが大切です。

タレの煮詰め加減が仕上がりを左右するため、泡の状態をよく観察します。

湿気を防ぐため、保存容器は完全に密閉できるものを選びます。

伊達巻の作り方|ふわふわに仕上げる黄金レシピ

伊達巻は「巻物」の形から、学問成就や文化の発展を願う縁起物です。

卵とはんぺんで作る、ふわふわとした食感が特徴の甘い玉子焼きになります。

専用の巻きすを使えば、美しい渦巻き模様が作れます。

伊達巻の材料と下準備

材料(1本分)

卵4個、はんぺん1枚(約100g)、砂糖大さじ4、みりん大さじ2、しょうゆ小さじ1/2、だし汁大さじ2、サラダ油適量

はんぺんを使うことで、ふわふわの食感と白い色が生まれます。

下準備

はんぺんは細かくちぎり、フードプロセッサーまたはすり鉢でなめらかにします。

フードプロセッサーがない場合は、袋に入れて手で細かく潰しても構いません。

卵をボウルに割り入れ、よく溶きほぐします。

オーブンを180度に予熱しておきます。

伊達巻の生地作りと焼き方

生地の作り方

フードプロセッサーに、溶き卵、はんぺん、砂糖、みりん、しょうゆ、だし汁を入れます。

なめらかになるまで、約1〜2分しっかり撹拌します。

気泡が入りすぎないよう、最後は低速で撹拌します。

すり鉢を使う場合は、すべての材料を入れて丁寧にすり混ぜます。

焼き方(オーブン使用)

卵焼き器または耐熱容器にサラダ油を薄く塗ります。

生地を流し入れ、表面を平らにならします。

180度に予熱したオーブンで15〜20分焼きます。

表面に焼き色がつき、竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がりです。

焼き方(フライパン使用)

卵焼き器を中火で熱し、サラダ油を薄く塗ります。

生地を流し入れ、蓋をして弱火で約10分焼きます。

表面が固まってきたら、裏返して反対側も5分ほど焼きます。

両面に焼き色がつけば完成です。

伊達巻の巻き方と仕上げ

巻き方の手順

焼き上がったら、すぐに巻きすの上に取り出します。

焼き色がついた面を下にして置きます。

手前から奥に向かって、ぎゅっと巻いていきます。

巻く際は、最初の一巻きをしっかり巻くことが美しい仕上がりの秘訣です。

固定と冷まし方

巻き終えたら、巻きすごと輪ゴムで数カ所留めます。

このまま粗熱が取れるまで、約30分〜1時間置きます。

完全に冷めたら、巻きすを外して1.5〜2cm幅に切り分けます。

切る際は、包丁を濡らしてから切ると断面がきれいになります。

保存方法

切り分けたら、保存容器に並べて冷蔵庫で保存します。

乾燥を防ぐため、ラップで包むのもおすすめです。

冷蔵保存で約5日間保存可能です。

失敗しないポイント

生地は気泡が入りすぎないよう、優しく混ぜることが大切です。

焼きすぎると固くなるため、焼き時間を守ります。

熱いうちに巻くことで、形がきれいに決まります。

栗きんとんの作り方|黄金色に輝く豪華な一品

栗きんとんは「金団」と書き、金運や財運を招く縁起物です。

鮮やかな黄金色と甘くなめらかな味わいが特徴になります。

さつまいもと栗の甘露煮で作る、豪華な一品です。

栗きんとんの材料と下準備

材料(作りやすい分量)

さつまいも500g(皮をむいた状態)、栗の甘露煮1瓶(約250g)、砂糖50〜80g、甘露煮のシロップ大さじ3、塩ひとつまみ、みりん大さじ1、くちなしの実1個(あれば)

くちなしの実を使うと、美しい黄金色に仕上がります。

なくても作れますが、色は薄めになります。

さつまいもの選び方

栗きんとんには、黄色い品種のさつまいもが適しています。

金時芋や紅あずまなどがおすすめです。

安納芋やシルクスイートなどの甘い品種を使うと、砂糖を減らせます。

下準備

さつまいもは皮を厚めにむき、2cm幅の輪切りにします。

水に10分ほどさらして、アクを抜きます。

くちなしの実は、ガーゼなどで包んでおきます。

栗きんとんの煮方とつぶし方

さつまいもの煮方

鍋にさつまいもとたっぷりの水を入れ、くちなしの実も加えます。

中火にかけ、沸騰したら弱火にして15〜20分煮ます。

竹串がすっと通るくらいの柔らかさになれば、火を止めます。

くちなしの実を取り出し、さつまいもをざるに上げて水気を切ります。

さつまいものつぶし方

熱いうちに、ざるやフードプロセッサーで裏ごしします。

裏ごしすることで、なめらかな舌触りになります。

フードプロセッサーを使う場合は、少量の煮汁を加えてなめらかにします。

手作業の場合は、ボウルに移して木べらやマッシャーで丁寧につぶします。

栗きんとんの味付けと仕上げ

味付けの手順

鍋につぶしたさつまいもを入れ、弱火にかけます。

砂糖、甘露煮のシロップ、塩、みりんを加えて混ぜます。

木べらで絶えず混ぜながら、水分を飛ばします。

適度な固さになったら火を止めます。

目安は、木べらで持ち上げたときにぽってりと落ちる程度です。

栗を加える

火を止めた後、栗の甘露煮を加えて優しく混ぜます。

栗が崩れないよう、丁寧に混ぜ合わせます。

栗の大きさが不揃いな場合は、大きいものは半分に切ると食べやすくなります。

冷まし方と保存

バットに移して粗熱を取り、完全に冷めたら保存容器に入れます。

冷蔵庫で約1週間保存可能です。

失敗しないポイント

さつまいもは必ず熱いうちに裏ごしします。

冷めると固くなり、なめらかに仕上がりません。

水分を飛ばしすぎると固くなるため、火加減に注意します。

煮しめ(筑前煮)の作り方|野菜の旨味を引き出すコツ

煮しめは、根菜類を中心とした煮物で、家族の絆を表す縁起物です。

それぞれの野菜が持つ旨味を引き出し、バランスよく仕上げることが重要になります。

具材の下ごしらえから盛り付けまで、丁寧に解説します。

煮しめの材料と具材の意味

材料(4〜6人分)

鶏もも肉200g、れんこん150g、ごぼう1本、にんじん1本、里芋6個、こんにゃく1枚、干し椎茸4〜5枚、絹さや適量、だし汁600ml、しょうゆ大さじ3、みりん大さじ3、砂糖大さじ2、酒大さじ2、サラダ油大さじ1

具材に込められた意味

れんこんは「見通しが良い」、里芋は「子孫繁栄」、ごぼうは「家の基礎が堅固」を表します。

にんじんを梅型に抜くと、華やかさと縁起の良さが増します。

下ごしらえ

干し椎茸は前日から水で戻し、軸を取って半分に切ります。

戻し汁はだし汁として使うため、捨てずに取っておきます。

れんこんは皮をむき、1cm幅の輪切りにして酢水にさらします。

ごぼうはたわしで洗い、乱切りにして水にさらします。

にんじんは皮をむき、乱切りまたは花形に切ります。

里芋は皮をむき、大きければ半分に切ります。

こんにゃくは手で一口大にちぎり、下茹でします。

鶏肉は一口大に切り、塩少々(分量外)をふっておきます。

煮しめの調理手順と火加減

具材を炒める

大きめの鍋にサラダ油を熱し、鶏肉を炒めます。

鶏肉の色が変わったら、こんにゃく、れんこん、ごぼう、にんじん、里芋の順に加えて炒めます。

全体に油が回ったら、椎茸も加えます。

煮る工程

だし汁(椎茸の戻し汁を含む)を加え、強火にします。

沸騰したらアクを丁寧に取り除きます。

酒、砂糖を加えて混ぜ、落とし蓋をして中火で10分煮ます。

味付けの仕上げ

しょうゆ、みりんを加えて混ぜます。

再び落とし蓋をして、弱火で20〜30分煮込みます。

途中で何度か鍋をゆすり、味を均一に染み込ませます。

煮汁が少なくなり、具材に照りが出たら火を止めます。

冷ます

そのまま冷まし、味を含ませます。

一度冷ますことで、具材に味がしっかり染み込みます。

煮しめの盛り付けと保存方法

盛り付け方

器に盛る際は、色のバランスを考えて配置します。

にんじんや絹さやなど、色鮮やかなものを上に置くと華やかになります。

煮汁を少しかけると、照りが出て美味しそうに見えます。

絹さやの準備

絹さやは筋を取り、塩茹でして冷水にとります。

盛り付けの直前に加えることで、鮮やかな緑色を保てます。

保存方法

冷蔵庫で約5日間保存可能です。

保存容器に煮汁ごと入れておくと、より美味しくなります。

食べる前に温め直すと、味が馴染んでさらに美味しくなります。

失敗しないポイント

具材は大きさを揃えて切ると、火の通りが均一になります。

煮すぎると具材が崩れるため、火加減に注意します。

一度冷ますことが、味を染み込ませる最大のコツです。

紅白なますの作り方|さっぱり爽やかな箸休め

紅白なますは、紅白の色が祝いを表し、水引に見立てた縁起物です。

大根とにんじんの千切りを甘酢で和えた、さっぱりとした一品になります。

箸休めとして、おせち料理に欠かせない存在です。

紅白なますの材料と下準備

材料(作りやすい分量)

大根300g、にんじん50g、塩小さじ1、酢大さじ3、砂糖大さじ2、塩ひとつまみ、ゆずの皮適量(あれば)

大根とにんじんの比率は6対1が基本ですが、好みで調整できます。

千切りのコツ

大根とにんじんは皮をむき、4〜5cm長さの千切りにします。

千切りの太さは2mm程度が理想的です。

スライサーを使うと、均一な太さに切れて便利です。

包丁で切る場合は、まず薄い輪切りにしてから重ねて千切りにします。

塩もみの重要性

ボウルに千切りした野菜を入れ、塩小さじ1をふります。

手で軽く揉み込み、10〜15分置きます。

この工程により、野菜から水分が出て柔らかくなります。

塩もみが不十分だと、食感が固く、酢が染み込みにくくなります。

紅白なますの甘酢作りと和え方

甘酢の作り方

小鍋に酢、砂糖、塩ひとつまみを入れて弱火にかけます。

砂糖が完全に溶けたら火を止め、冷まします。

酢を煮立たせると風味が飛ぶため、砂糖が溶けたらすぐに火を止めます。

野菜の水切り

塩もみした野菜から出た水分を、しっかり絞ります。

両手で握って、水気をできるだけ取り除きます。

水気が残っていると、甘酢が薄まってしまいます。

和える

ボウルに水気を切った野菜を入れ、冷ました甘酢を加えます。

よく混ぜ合わせ、冷蔵庫で1時間以上漬け込みます。

漬け込むことで、味が馴染み、美味しくなります。

紅白なますの仕上げと保存

仕上げ

ゆずの皮を千切りにして加えると、香りが良くなります。

柚子がない場合は、レモンの皮でも代用できます。

盛り付ける際は、甘酢を軽く切って器に盛ります。

保存方法

保存容器に甘酢ごと入れて冷蔵保存します。

冷蔵庫で約1週間保存可能です。

時間が経つほど味が馴染みますが、3日目頃が最も美味しく食べられます。

アレンジ

干し柿を千切りにして加えると、甘みと食感にアクセントが加わります。

大根の代わりにかぶを使っても、優しい味わいになります。

失敗しないポイント

千切りは均一な太さに切ることで、食感が良くなります。

塩もみの水分をしっかり切ることが、味を決める重要なポイントです。

甘酢は冷ましてから和えることで、野菜がシャキッとします。

ぶりの照り焼きの作り方|ふっくら艶やかに仕上げる

ぶりは「出世魚」として、立身出世を願う縁起物です。

照り焼きにすることで、艶やかな見た目と香ばしい味わいが楽しめます。

焼き方のコツを押さえれば、ふっくらジューシーに仕上がります。

ぶりの照り焼きの材料と下準備

材料(4人分)

ぶりの切り身4切れ、塩少々、酒大さじ2、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ2、砂糖大さじ1、サラダ油大さじ1

ぶりは厚みのある切り身を選ぶと、ふっくら仕上がります。

下処理

ぶりの切り身に塩を軽くふり、10分置きます。

この工程により、臭みが抜けて身が引き締まります。

キッチンペーパーで水気を拭き取ります。

タレの準備

ボウルに酒、しょうゆ、みりん、砂糖を混ぜ合わせておきます。

事前に混ぜておくことで、調理がスムーズに進みます。

ぶりの照り焼きの焼き方

焼く準備

フライパンにサラダ油を熱し、中火にします。

油が十分に熱くなったら、ぶりの皮目を下にして入れます。

皮目を焼く

皮目をしっかり焼くことで、皮がパリッと仕上がります。

触らずに4〜5分焼き、焼き色がついたら裏返します。

焼いている間は動かさないことが、きれいな焼き色をつけるコツです。

身側を焼く

裏返したら、さらに3〜4分焼きます。

この時点で8割程度火が通った状態にします。

タレを加える

フライパンの余分な油をキッチンペーパーで拭き取ります。

準備しておいたタレを加え、中火で煮詰めます。

スプーンでタレをすくい、ぶりにかけながら煮詰めます。

タレにとろみがつき、ぶりに照りが出たら完成です。

ぶりの照り焼きの盛り付けと保存

盛り付け方

器に盛り、フライパンに残ったタレをかけます。

大根おろしや万能ねぎを添えると、彩りが良くなります。

保存方法

粗熱が取れたら、保存容器に入れて冷蔵保存します。

冷蔵庫で約3日間保存可能です。

温め直し方

食べる際は、電子レンジで温めるかフライパンで軽く温めます。

温めすぎると身が固くなるため、様子を見ながら温めます。

失敗しないポイント

火加減は終始中火を保ち、強火にしないことが大切です。

タレを加える前に余分な油を拭き取ることで、仕上がりが美しくなります。

タレは煮詰めすぎると焦げるため、照りが出たらすぐに火を止めます。

おせち料理の詰め方|美しく見せる盛り付けのコツ

おせち料理は、味だけでなく見た目の美しさも重要です。

重箱への詰め方にはルールがあり、それを知ることで格段に美しく仕上がります。

基本の詰め方から、彩りの工夫まで詳しく解説します。

重箱の段ごとの詰め方のルール

一の重(一番上)

祝い肴と口取りを詰めます。

具体的には、黒豆、数の子、田作り、伊達巻、栗きんとん、紅白かまぼこなどです。

甘いものや酒の肴になるものを中心に配置します。

二の重

焼き物を詰めます。

ぶりの照り焼き、鮭の西京焼き、海老の姿焼きなどの魚介類が中心です。

たんぱく質が豊富な料理を並べます。

三の重

煮物を詰めます。

筑前煮や煮しめなど、根菜類の煮物を美しく盛り付けます。

煮汁が他の料理に移らないよう、仕切りを使います。

与の重(四段目)

四は「死」を連想させるため、「与の重」と呼びます。

酢の物や和え物を詰めます。

紅白なますや酢れんこんなど、さっぱりした料理を入れます。

美しく詰めるための基本テクニック

仕切りの使い方

重箱を9つのマス目に仕切るのが基本です。

市販の仕切りを使うか、笹の葉やバランで仕切ります。

煮物など汁気のあるものは、仕切りカップを使うと他の料理に影響しません。

詰め方の順序

大きいものから詰めていくのが基本です。

高さのある料理を奥に、低い料理を手前に配置すると立体感が出ます。

隣り合う料理の色が重ならないよう配慮します。

色のバランス

赤、白、緑、黄、黒の五色をバランスよく配置します。

同じ色が隣り合わないよう、配色を工夫します。

絹さやや南天の葉など、緑色の彩りを効果的に使います。

見栄えを良くする盛り付けのコツ

高さを出す

平面的に詰めるのではなく、高さを意識します。

伊達巻は立てて詰める、黒豆は山盛りにするなど、立体感を出します。

隙間を埋める

料理と料理の間の隙間を、ゆずの皮や笹の葉で埋めます。

隙間があると安っぽく見えるため、丁寧に埋めることが大切です。

奇数で盛る

日本料理の基本として、奇数で盛ると美しく見えます。

3個、5個、7個など、奇数を意識して配置します。

保存とお披露目

詰め終わったら、ラップをかけて冷蔵庫で保存します。

食べる2時間前に冷蔵庫から出し、常温に戻すと美味しくいただけます。

重箱の蓋を開けた瞬間の華やかさが、おせち料理の醍醐味です。

おせち料理作りのスケジュール管理と時短テクニック

おせち料理を無理なく作るには、計画的なスケジュール管理が欠かせません。

効率的に作業を進めるための時短テクニックも活用しましょう。

ここでは、実践的なスケジュールと便利な工夫をご紹介します。

日持ちする料理から作る順序

おせち料理は日持ちする順に作ることで、作業を分散できます。

12月26〜27日(4〜5日前)

黒豆を作り始めます。

豆を水に浸す時間が必要なため、最も早く準備を始めます。

数の子の塩抜きも同時に始めると効率的です。

12月28日(3日前)

黒豆の煮込みを完了させます。

田作り、栗きんとんなど、日持ちする甘い料理を作ります。

これらは冷蔵保存で1週間程度持ちます。

12月29〜30日(2日前)

煮しめ(筑前煮)を作ります。

煮物は一度冷ますことで味が染み込むため、前日作りが理想的です。

ぶりの照り焼きも、この日に作って保存できます。

12月31日(前日)

伊達巻、紅白なますなど、当日作りが望ましいものを仕上げます。

数の子の味付けも、この日に行います。

重箱への詰め込みは、元旦の朝でも構いません。

時短テクニックと便利な道具

フードプロセッサーの活用

栗きんとんや伊達巻の生地作りが、大幅に時短できます。

野菜の千切りもスライサーを使えば、時間を短縮できます。

圧力鍋の使用

黒豆や煮物の調理時間が半分以下になります。

通常6時間かかる黒豆が、1時間程度で仕上がります。

市販品の活用

すべて手作りにこだわる必要はありません。

栗の甘露煮、かまぼこ、伊達巻など、一部を購入品で補うのも賢い選択です。

手作りと市販品を組み合わせることで、無理なく完成させられます。

冷凍保存の活用

田作りや伊達巻は冷凍保存が可能です。

早めに作って冷凍しておけば、年末の忙しさを軽減できます。

解凍は冷蔵庫でゆっくり行うと、品質を保てます。

家族で分担する作業の割り振り

おせち作りは、家族で協力すると楽しく効率的に進みます。

子どもができる作業

野菜を洗う、材料を計量する、簡単な皮むきなどが適しています。

黒豆や栗きんとんの盛り付けも、子どもに任せられます。

パートナーとの分担

火を使う料理と使わない料理で分担すると、同時進行できます。

一人が煮物を作る間に、もう一人が酢の物を準備するなどです。

事前準備の分担

材料の買い出し、道具の準備、レシピの確認などを分担します。

役割分担を明確にすることで、スムーズに進行します。

おせち料理の保存方法と食べきるコツ

手作りおせちを最後まで美味しく食べるには、適切な保存が重要です。

また、飽きずに食べきる工夫も必要になります。

保存のポイントと活用法をご紹介します。

おせち料理の適切な保存方法

冷蔵保存の基本

おせち料理は基本的に冷蔵保存します。

保存温度は5度以下が理想的で、冷蔵庫の中段や下段が適しています。

重箱のまま保存する場合は、ラップでしっかり覆います。

個別保存のメリット

料理ごとに密閉容器に分けて保存すると、日持ちが良くなります。

においが強いものは、他の料理に影響しないよう別にします。

数の子や煮物は、煮汁ごと保存すると味が保たれます。

冷凍できる料理

田作り、伊達巻、ぶりの照り焼きは冷凍保存が可能です。

小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。

冷凍保存なら約1ヶ月保存できます。

冷凍に向かない料理

数の子、こんにゃく、里芋などは冷凍すると食感が変わります。

紅白なますも水分が出るため、冷凍は避けます。

これらは冷蔵保存で早めに食べ切ります。

おせち料理の日持ち期間の目安

1週間程度保存可能

黒豆、栗きんとん、田作りは比較的日持ちします。

ただし、毎日状態を確認し、変色や異臭がないかチェックします。

3〜5日以内に食べきる

煮しめ、ぶりの照り焼き、伊達巻は早めに食べ切ります。

温め直す際は、十分に加熱することで保存期間を延ばせます。

2〜3日以内に食べきる

数の子、紅白なますは、鮮度が重要です。

酢の物は酸で保存性が高まりますが、早めに食べるのが安全です。

おせちのアレンジレシピで飽きずに食べきる

煮しめのアレンジ

カレーに入れると、野菜の旨味がカレーに溶け込みます。

細かく刻んで炊き込みご飯にするのもおすすめです。

黒豆のアレンジ

ヨーグルトに混ぜると、和風デザートになります。

パンケーキの生地に混ぜ込むと、ほんのり甘い和風パンケーキができます。

栗きんとんのアレンジ

トーストに塗ると、和風のスイーツトーストになります。

春巻きの皮で包んで揚げると、デザート春巻きができます。

数の子のアレンジ

細かく刻んでパスタに和えると、和風ツナパスタ風になります。

クリームチーズと混ぜてクラッカーに乗せると、おしゃれなおつまみになります。

田作りのアレンジ

砕いてサラダのトッピングにすると、香ばしいアクセントになります。

炒飯に混ぜると、カリカリ食感の炒飯ができます。

おせち料理にまつわるQ&A|よくある疑問を解決

おせち料理作りには、多くの疑問や不安がつきものです。

ここでは、初心者が抱きがちな質問に答えていきます。

実践的なアドバイスで、不安を解消しましょう。

材料や道具に関する質問

Q:おせち料理の材料はどこで買えばいいですか

スーパーマーケットで大部分の材料が揃います。

ただし、年末は品薄になるため、12月中旬までに買い揃えることをおすすめします。

乾物や調味料は早めに、生鮮食品は12月25日以降に購入します。

栗の甘露煮やかまぼこなどの加工品は、通販でも入手できます。

Q:重箱は必ず必要ですか

重箱がなくても、おせち料理は作れます。

大皿やお盆に盛り付けても、十分に華やかになります。

使い捨ての重箱風容器も、ホームセンターや100円ショップで購入できます。

本格的な重箱は、漆塗りや木製のものが伝統的ですが、プラスチック製でも問題ありません。

Q:調理道具で特別に必要なものはありますか

基本的な調理道具があれば作れます。

ただし、伊達巻を作る場合は、巻きすが必要です。

巻きすは100円ショップでも購入でき、海苔巻き用のもので代用可能です。

フードプロセッサーやスライサーがあると、作業効率が格段に上がります。

調理方法に関する質問

Q:黒豆が固くなってしまいます

煮る時間が短い可能性があります。

黒豆は最低でも4時間、できれば6時間以上煮込む必要があります。

また、豆が煮汁から出ているとシワになるため、常に煮汁に浸かった状態を保ちます。

差し水をする際は、必ず熱湯を使うことも重要です。

Q:伊達巻がうまく巻けません

焼き上がりを冷ましすぎると、巻きにくくなります。

熱いうちに巻くことが、きれいに仕上げる最大のコツです。

また、巻き始めの一巻き目をしっかり巻くことで、全体がきれいに巻けます。

巻きすで巻いた後は、輪ゴムで留めて形を固定します。

Q:煮物の味が薄くなってしまいます

煮汁の量が多すぎる可能性があります。

煮汁は具材が8分目まで浸かる程度が適量です。

また、一度冷ますことで味が染み込むため、作った当日より翌日の方が美味しくなります。

火を止めてから冷ます時間を必ず設けましょう。

保存と盛り付けに関する質問

Q:おせち料理はいつから食べ始めればいいですか

元日の朝から食べ始めるのが一般的です。

ただし、地域や家庭によっては大晦日の夜から食べる習慣もあります。

三が日の間に食べきるのが理想的ですが、保存状態が良ければ1週間程度は食べられます。

Q:重箱に詰める際の注意点は何ですか

汁気のある料理は、仕切りカップを使って他の料理に影響しないようにします。

色のバランスを考え、赤、白、緑、黄、黒の五色が偏らないよう配置します。

高さのある料理を奥に、低い料理を手前に配置すると立体感が出ます。

詰め終わったら、ラップをかけて乾燥を防ぎます。

Q:おせちを持ち運ぶ際の注意点は何ですか

重箱を輪ゴムや風呂敷でしっかり固定します。

煮汁が漏れないよう、汁気の多い料理は別容器に入れるのが安全です。

保冷剤を入れたクーラーボックスで運ぶと、鮮度を保てます。

移動時間が長い場合は、到着後に詰め直すのもおすすめです。

地域別おせち料理の違いと特色

おせち料理は、地域によって内容や味付けに違いがあります。

それぞれの地域の特色を知ることで、おせち作りの幅が広がります。

主要な地域の特徴をご紹介します。

関東と関西のおせちの違い

祝い肴の違い

関東では黒豆、数の子、田作りが祝い肴三種とされます。

関西では黒豆、数の子、たたきごぼうが基本です。

この違いは、江戸時代からの食文化の違いに由来します。

味付けの違い

関東は濃口しょうゆを使い、濃いめの味付けが特徴です。

関西は薄口しょうゆを使い、素材の味を活かした上品な味付けです。

煮物の色も、関東は濃い茶色、関西は淡い色に仕上がります。

雑煮の違い

関東の雑煮は、角餅を焼いて醤油ベースのすまし汁に入れます。

関西の雑煮は、丸餅を煮て白味噌仕立てにします。

雑煮はおせちと一緒に食べる重要な料理です。

北海道・東北地方の特色

北海道のおせち

鮭の切り込み(発酵食品)や、ニシンの昆布巻きが定番です。

海の幸が豊富なため、魚介類が多く使われます。

口取りには、紅白の飾り切りにしたかまぼこが目立ちます。

東北地方のおせち

いくらの醤油漬けが入ることが多いです。

くるみの甘露煮や、菊のお浸しなど、山の幸も豊富です。

保存食の文化が根強く、漬物系の料理が多いのも特徴です。

九州・沖縄地方の特色

九州のおせち

がめ煮(筑前煮)が定番で、鶏肉がたっぷり入ります。

明太子や辛子レンコンなど、郷土料理も入ります。

甘めの味付けが特徴で、砂糖を多めに使います。

沖縄のおせち

豚肉を使った料理が中心で、ラフテー(豚の角煮)が定番です。

田芋や島豆腐を使った料理も入ります。

中身汁(豚の内臓汁)を元日に食べる習慣もあります。

沖縄独自の料理が多く、本土とは大きく異なる内容です。

これからおせち作りを始める方へ

おせち料理作りは、一見複雑に見えますが、基本を押さえれば誰でも作れます。

最も大切なのは、完璧を目指さず、楽しみながら作ることです。

最初は少ない品数から始め、年々品数を増やしていく方法がおすすめです。

初年度は5品程度から

黒豆、数の子、田作り、伊達巻、煮しめの5品だけでも、立派なおせちになります。

この基本5品をマスターすれば、翌年以降の品数増加がスムーズです。

家族の好みを最優先に

伝統にとらわれすぎず、家族が好きな料理を中心に作りましょう。

子どもが好きな甘い料理を多めにする、大人向けの酒の肴を増やすなど、自由にアレンジできます。

失敗を恐れない

料理は失敗から学ぶものです。

味が薄ければ翌年は調味料を増やす、固ければ煮込み時間を延ばすなど、毎年改善していけば良いのです。

記録を残す

作ったレシピ、分量、気づいた点をノートに記録しておきましょう。

写真を撮っておくと、盛り付けの参考にもなります。

翌年の作業が格段にスムーズになります。

家族と一緒に

一人で抱え込まず、家族で協力して作りましょう。

子どもと一緒に作ることで、日本の伝統文化を伝える良い機会になります。

作る過程も含めて、おせち料理を楽しんでください。

年末の忙しい時期ですが、手作りおせちで迎える新年は格別です。

この記事を参考に、ぜひ今年はおせち料理作りにチャレンジしてみてください。

家族みんなで囲むおせち料理は、きっと素敵な思い出になるはずです。

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