白菜がとろとろ!豚バラ白菜ミルフィーユ鍋|味付け3パターンで失敗知らず

寒い季節になると無性に食べたくなる鍋料理。その中でも豚バラ白菜ミルフィーユ鍋は、見た目の美しさと味の良さで圧倒的な人気を誇ります。
白菜と豚バラ肉を交互に重ねて煮込むだけで、驚くほど白菜がとろとろに仕上がる。この料理の最大の魅力は、シンプルな材料で本格的な味わいが楽しめることです。
でも、いつも同じ味付けでは飽きてしまう。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、定番の和風だしから洋風、中華風まで、3パターンの味付けをご紹介します。それぞれの味付けに合わせた具材のアレンジ方法や、白菜をより柔らかく仕上げるコツも詳しく解説していきます。
料理初心者の方でも失敗せずに作れるよう、具体的な手順と注意点をお伝えします。
豚バラ白菜ミルフィーユ鍋の基本
豚バラ白菜ミルフィーユ鍋は、フランス菓子の「ミルフィーユ」のように層を重ねることから名付けられた料理です。白菜の甘みと豚バラ肉の旨味が絡み合い、とろとろの食感が楽しめます。
必要な基本材料
この鍋料理を作る際に欠かせない材料は、わずか2つです。
白菜は1玉あたり800gから1kgのものを選びましょう。葉の部分と芯の部分の食感の違いが、この料理の奥深さを生み出します。
豚バラ肉は薄切りを300gから400g用意します。脂身と赤身のバランスが良いものを選ぶと、スープに適度なコクが出ます。
これに加えて、味付け用の調味料と水または出汁が必要になります。シンプルな材料構成だからこそ、素材の質が仕上がりを大きく左右します。
白菜の選び方と下処理
美味しいミルフィーユ鍋を作るには、白菜選びが重要です。
新鮮な白菜の見分け方は、外葉がみずみずしく、巻きがしっかりしているものを選ぶことです。持ったときにずっしりと重みを感じるものほど、水分を多く含んでいます。
カットされた白菜を購入する場合は、断面が白くてみずみずしいものを選びましょう。黄ばんでいたり、乾燥しているものは避けてください。
下処理では、外側の汚れた葉を1、2枚取り除きます。内側の葉は洗わずそのまま使用しても問題ありません。
白菜の芯の部分は包丁で薄く削ぎ、火の通りを均一にします。この一手間が、全体をとろとろに仕上げる秘訣です。
豚バラ肉の選び方
豚バラ肉の選び方で、鍋の味わいが大きく変わります。
しゃぶしゃぶ用の薄切り肉を選ぶと、白菜との一体感が増します。厚さは2mmから3mm程度が理想的です。
赤身と脂身のバランスは5対5から6対4がおすすめです。脂身が多すぎるとスープが脂っぽくなり、少なすぎると旨味が足りなくなります。
国産豚を選ぶと臭みが少なく、柔らかい仕上がりになります。特に銘柄豚を使用すると、肉の甘みがスープに溶け出し、より深い味わいになります。
冷凍肉を使用する場合は、調理の30分前に冷蔵庫に移して半解凍状態にすると扱いやすくなります。
基本の重ね方とカットのコツ
ミルフィーユ鍋の美しい見た目を作るには、正しい重ね方が欠かせません。
まず白菜を縦半分にカットし、さらに半分に切って4等分にします。葉と葉の間に豚バラ肉を1枚ずつ挟み込んでいきます。
重ねる順番のポイントは、白菜の葉の向きを揃えることです。葉先と根元を交互にすると、厚みが均一になります。
全体を重ね終わったら、5cmから6cm幅に切り分けます。切り口が崩れないよう、よく切れる包丁を使用しましょう。
鍋に並べる際は、切り口を上にして隙間なく詰めます。ぎっしり詰めることで、煮崩れを防ぎ、形を保ったまま柔らかく仕上がります。
味付けパターン1|定番の和風だし
和風だしを使った味付けは、素材の味を最大限に引き出す王道の方法です。出汁の旨味が白菜の甘みと豚バラの脂を優しく包み込みます。
和風だしの黄金比率
美味しい和風ミルフィーユ鍋を作る調味料の配合をご紹介します。
水400mlに対して、以下の調味料を加えます。
基本の調味料
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ2
- 顆粒だしの素:小さじ2
この比率で作ると、ほどよい塩気と甘みのバランスが取れます。醤油は濃口醤油を使用すると、しっかりした味わいになります。
顆粒だしは、かつおと昆布の合わせだしがおすすめです。純粋なかつおだしだけだと風味が強すぎることがあります。
味見をして薄いと感じたら、醤油を少しずつ足してください。一度に大量に加えると、塩辛くなりすぎるので注意が必要です。
昆布だしから作る本格レシピ
時間に余裕がある方は、昆布だしから作ると格段に美味しくなります。
水500mlに昆布10gを入れ、30分以上浸けておきます。これを弱火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出します。
沸騰したら火を止め、かつお節10gを加えて2分待ちます。キッチンペーパーで濾せば、透明で香り高い一番だしの完成です。
一番だしを使った調味料配合
- 一番だし:400ml
- 醤油:大さじ2.5
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ1
- 塩:小さじ1/4
昆布だしの優しい旨味が、白菜の繊細な甘さを引き立てます。顆粒だしでは出せない、上品な味わいが楽しめます。
残った二番だしは、雑炊を作る際に活用できます。捨てずに取っておきましょう。
おすすめの薬味と追加具材
和風だしの味付けには、シンプルな薬味がよく合います。
定番の薬味
- 細ねぎの小口切り
- 柚子の皮
- おろし生姜
- 七味唐辛子
細ねぎは食べる直前に散らすと、香りが引き立ちます。柚子の皮を加えると、上品な香りがプラスされ、料亭のような味わいになります。
追加具材としては、きのこ類が相性抜群です。しめじ、えのき、椎茸などを加えると、だしの旨味が増します。
豆腐を入れる場合は、木綿豆腐がおすすめです。煮崩れしにくく、だしをよく吸い込みます。
春菊を最後に加えると、ほろ苦さがアクセントになり、味に深みが出ます。
ポン酢との相性
和風だしで煮込んだミルフィーユ鍋は、ポン酢で食べると格別です。
市販のポン酢に、大根おろしと紅葉おろし(もみじおろし)を加えると、さっぱりとした味わいになります。大根おろしの水分はしっかり切っておきましょう。
自家製ポン酢の作り方
- 醤油:100ml
- レモン汁:50ml
- 酢:30ml
- みりん:大さじ1
- かつお節:5g
全ての材料を混ぜ合わせ、一晩冷蔵庫で寝かせます。かつお節が沈んだら、上澄みを使用します。
柚子果汁を加えると、より上品な香りになります。すだちやかぼすでも代用できます。
ポン酢に刻んだ細ねぎと一味唐辛子を加えると、ピリ辛のアクセントが効いて、最後まで飽きずに食べられます。
味付けパターン2|洋風コンソメ
洋風コンソメ味は、子供から大人まで人気の味付けです。バターとコンソメの組み合わせが、白菜の甘みを一層引き立てます。
洋風コンソメの調味料配合
洋風ミルフィーユ鍋の基本となる調味料をご紹介します。
基本の調味料
- 水:400ml
- コンソメキューブ:2個
- バター:20g
- 白ワイン:大さじ2
- 塩:少々
- 黒胡椒:少々
コンソメキューブは顆粒タイプでも代用可能です。顆粒の場合は大さじ1と1/2を使用します。
バターは最初から加えるのではなく、煮込み始めて5分ほど経ってから加えましょう。早く入れすぎると、バターの風味が飛んでしまいます。
白ワインを加えることで、豚バラ肉の臭みが消え、上品な香りになります。料理酒でも代用できますが、白ワインの方がより洋風の味わいに仕上がります。
仕上げに黒胡椒を粗挽きで振ると、スパイシーなアクセントが加わります。
チーズを使ったアレンジ
洋風コンソメ味には、チーズのトッピングが絶妙にマッチします。
おすすめのチーズ
- ピザ用チーズ:100g
- パルメザンチーズ:適量
- カマンベールチーズ:1個
ピザ用チーズは煮込みの最後に全体に散らし、蓋をして2分ほど蒸らします。チーズが溶けてとろとろになり、白菜と絡み合います。
カマンベールチーズを丸ごと中央に置く方法も人気です。加熱すると中からとろとろのチーズが溶け出し、見た目も華やかになります。
パルメザンチーズは食べる直前に振りかけます。塩気とコクが加わり、レストランのような本格的な味わいになります。
チーズを加える場合は、コンソメの量を少し減らすと、塩分が強くなりすぎません。
トマトベースへの展開
コンソメ味をベースに、トマトを加えるとイタリアン風に変身します。
トマト味の調味料配合
- 水:200ml
- カットトマト缶:200g
- コンソメキューブ:1個
- にんにく(みじん切り):1片
- オリーブオイル:大さじ1
- バジル:適量
トマト缶は無塩のものを選ぶと、味の調整がしやすくなります。ホールトマト缶を使う場合は、手で潰してから加えます。
にんにくは最初に鍋底でオリーブオイルと一緒に炒めると、香りが立ちます。その上に白菜と豚バラを重ねていきましょう。
煮込み時間は通常より5分ほど長めにします。トマトの酸味が飛び、まろやかな味わいになります。
仕上げに生バジルを散らすと、爽やかな香りが加わります。乾燥バジルでも代用できますが、生の方が香りが豊かです。
洋風に合う付け合わせ
洋風コンソメ味には、パンやバゲットがよく合います。
おすすめの食べ方
- バゲットをスライスして軽くトースト
- ガーリックトーストにして添える
- クラッカーにチーズと一緒に乗せる
バゲットはスープを浸して食べると、コンソメの旨味を余すことなく楽しめます。前日のパンを使用する場合は、トーストして表面をカリッとさせましょう。
サラダを添える場合は、シンプルなグリーンサラダがおすすめです。レタス、ルッコラ、ベビーリーフなどを盛り合わせ、オリーブオイルとレモンでドレッシングを作ります。
マッシュポテトを添えると、ボリュームのある一品になります。じゃがいもを茹でて潰し、バターと牛乳を加えて滑らかにします。
洋風ミルフィーユ鍋の残りスープに、ご飯とチーズを加えてリゾット風にするのも絶品です。
味付けパターン3|ピリ辛中華風
中華風の味付けは、豆板醤や花椒の辛味が食欲をそそります。寒い日に体を温めたいときに最適な味わいです。
基本の中華スープ
中華風ミルフィーユ鍋の基本となる調味料配合をお伝えします。
基本の調味料
- 水:400ml
- 鶏がらスープの素:大さじ2
- 醤油:大さじ1
- オイスターソース:大さじ1
- ごま油:大さじ1
- にんにく(すりおろし):1片
- 生姜(すりおろし):1片
鶏がらスープの素は、顆粒タイプが溶けやすく便利です。中華調味料の専門店で購入できる本格的な鶏がらスープを使うと、さらに深い味わいになります。
オイスターソースは隠し味として重要な役割を果たします。コクと旨味が加わり、本格的な中華料理の味に近づきます。
ごま油は煮込みの最後に加えると、香りが引き立ちます。最初から加えると、加熱で香りが飛んでしまうので注意しましょう。
にんにくと生姜のすりおろしは、チューブタイプでも代用できますが、生をすりおろした方が香りが格段に良くなります。
豆板醤を使った本格辛味
辛いものが好きな方には、豆板醤を加えた本格的な四川風がおすすめです。
辛味の調味料配合
- 基本の中華スープ
- 豆板醤:大さじ1から2
- 豆鼓(トウチ):小さじ1
- 紹興酒:大さじ1
豆板醤は鍋に入れる前に、少量のごま油で炒めると辛味と香りが増します。中火で30秒ほど炒めてから、水を加えましょう。
豆鼓は中国の発酵調味料で、独特の風味があります。粗く刻んでから加えると、味が均一に広がります。
辛さの調整は、豆板醤の量で行います。辛いのが苦手な方は小さじ1から始め、好みで増やしていきましょう。
紹興酒を加えると、コクと深みが増します。料理酒でも代用できますが、紹興酒特有の芳醇な香りが中華料理らしさを引き立てます。
花椒(ホアジャオ)で痺れる美味しさ
花椒を使うと、舌が痺れるような独特の刺激が楽しめます。
花椒は粒のまま加えると、食べたときに強烈な刺激があるため、粉末状にして使用します。ミルやすり鉢で細かく挽いてから加えましょう。
花椒の使い方
- 煮込み始めに小さじ1/2を加える
- 食べる直前に追加で振りかける
- ごま油で炒めて香りを引き出す
花椒油(ホアジャオユ)を自作する方法もあります。ごま油100mlに花椒10gを入れ、弱火で5分加熱します。冷めたら濾して保存します。
この花椒油を仕上げに回しかけると、痺れる辛さと香ばしい香りが一体となり、本場の四川料理のような味わいになります。
辛さと痺れの両方を楽しみたい方は、豆板醤と花椒を組み合わせます。これが麻辣(マーラー)と呼ばれる味付けです。
中華風に合う薬味と具材
中華風の味付けには、香味野菜や中華食材がよく合います。
おすすめの薬味
- パクチー
- ラー油
- 白髪ねぎ
- 花椒粉
パクチーは好き嫌いが分かれますが、中華風には欠かせない薬味です。食べる直前にたっぷり散らすと、エスニックな香りが広がります。
白髪ねぎは長ねぎを細く千切りにしたものです。水にさらしてシャキシャキ感を出してから、トッピングとして使います。
追加具材のおすすめ
- ニラ
- もやし
- 春雨
- 木耳(きくらげ)
ニラは煮込みすぎると食感が損なわれるため、最後の2分間で加えます。シャキシャキ感が残り、中華料理らしい味わいになります。
春雨を加える場合は、戻さずそのまま入れます。スープを吸って柔らかくなり、食べ応えがアップします。
木耳は乾燥したものを水で戻してから使用します。コリコリした食感がアクセントになり、中華料理の本格感が増します。
とろとろ白菜を実現する調理テクニック
白菜をとろとろに仕上げるには、いくつかの重要なコツがあります。火加減や時間配分を正しく守ることで、失敗なく美味しく作れます。
火加減と時間配分の秘訣
ミルフィーユ鍋の成功は、火加減のコントロールにかかっています。
調理手順と火加減
- 最初の5分:強火で沸騰させる
- 次の10分:中火で煮込む
- 最後の5分:弱火でじっくり仕上げる
鍋に材料を詰めたら、まず強火にかけます。蓋をして沸騰するまで待ちましょう。この段階で白菜から水分が出始めます。
沸騰したら中火に落とします。ここで火が強すぎると、スープが煮詰まりすぎて塩辛くなります。適度な火加減を保ちましょう。
10分ほど煮込むと、白菜が透明になり始めます。この状態になったら、弱火にしてさらに5分煮込みます。
蓋を開けて白菜を箸で押してみて、すっと通るようなら完成です。まだ固い場合は、さらに3分から5分加熱を続けます。
蓋の使い方
蓋の開け閉めのタイミングも、仕上がりに影響します。
煮込み始めの15分間は、蓋を開けないようにしましょう。蒸気で白菜が柔らかくなるため、途中で開けると熱が逃げてしまいます。
蓋の使い分け
- 最初の15分:完全に閉める
- 残り5分:少しずらして開ける
- 仕上げ:完全に開けて水分を飛ばす
15分経過したら、蓋を少しずらして開けます。こうすることで、余分な水分が蒸発し、スープの味が濃縮されます。
チーズをトッピングする場合は、チーズを乗せてから蓋を閉め、2分蒸らします。チーズが溶けてとろとろになります。
煮込みすぎると白菜が柔らかくなりすぎて、形が崩れます。程よいとろとろ感を保つには、20分から25分の加熱時間を守りましょう。
鍋の選び方と材料の詰め方
使用する鍋によって、仕上がりが変わります。
おすすめの鍋
- 直径24cmから26cmの土鍋
- 浅めのフライパン型鍋
- ホーロー製の両手鍋
土鍋は保温性が高く、ゆっくり火が通るため、白菜が均一に柔らかくなります。見た目も美しく、そのまま食卓に出せます。
浅めのフライパン型鍋は、全体が見渡せるため、火の通り具合を確認しやすいメリットがあります。IH対応のものを選ぶと便利です。
材料の詰め方のコツ
- 隙間なくぎっしり詰める
- 中央を少し高くする
- 鍋の縁から1cm空ける
材料を詰める際は、できるだけ隙間がないようにします。隙間があると、白菜が倒れて煮崩れの原因になります。
中央部分を少し高く盛り上げることで、加熱時に全体が均等に沈み、美しい仕上がりになります。
鍋の縁ギリギリまで詰めると、沸騰したときに吹きこぼれる危険があります。少し余裕を持たせましょう。
水分量の調整方法
スープの量は、白菜の水分を考慮して調整します。
白菜は加熱すると大量の水分が出ます。そのため、最初に加える水の量は、材料が半分浸かる程度で十分です。
水分量の目安
- 白菜1/2玉の場合:水300mlから350ml
- 白菜1玉の場合:水400mlから500ml
鍋底から2cmから3cm程度の水分があれば、白菜から出る水分と合わせて十分なスープになります。
水を入れすぎると、スープが薄くなりすぎて味がぼやけます。少なめから始めて、足りなければ追加する方法が安全です。
煮込んでいる途中で水分が少なくなってきたら、熱湯を少しずつ足します。冷たい水を加えると、温度が下がって調理時間が長くなります。
最終的に食べるときのスープ量は、具材がひたひたに浸かる程度が理想的です。
失敗しないための注意点
ミルフィーユ鍋作りでよくある失敗と、その対策方法をお伝えします。
白菜が固いままになる原因
白菜が十分に柔らかくならない失敗には、いくつかの原因があります。
主な原因
- 火加減が弱すぎる
- 加熱時間が短い
- 白菜の芯が厚すぎる
- 鍋に詰めすぎている
火加減が弱すぎると、白菜が十分に加熱されません。特に最初の沸騰までは強火を保つことが重要です。
加熱時間は最低でも20分は必要です。白菜の大きさや鍋の種類によっては、25分から30分かかることもあります。
白菜の芯の部分は繊維が固いため、厚いままだと火が通りにくくなります。包丁で薄く削ぐか、十字に切り込みを入れましょう。
鍋に材料を詰めすぎると、熱の回りが悪くなります。適度な量を守ることが大切です。
味が薄くなってしまう場合
スープの味が薄くなる失敗も多く見られます。
原因と対策
- 白菜から出た水分で薄まった:調味料を追加する
- 最初の水が多すぎた:煮詰めて濃縮する
- 調味料の量が少なかった:味見をしながら調整する
白菜から予想以上に水分が出ることがあります。この場合は、調味料を少しずつ足して味を整えましょう。
スープが多すぎる場合は、蓋を開けて5分ほど強火で煮詰めます。水分が蒸発して、味が濃くなります。
調味料を追加する際は、一度に大量に入れず、少しずつ味見をしながら加えます。醤油なら小さじ1ずつ、塩なら少々ずつが目安です。
最初に作る際は、レシピより少し濃いめに調味料を入れておくと、白菜の水分で薄まってちょうど良い味になります。
豚肉が硬くなる問題
豚バラ肉が硬くパサついてしまう失敗があります。
豚肉は加熱しすぎると、タンパク質が収縮して硬くなります。適度な加熱時間を守ることが重要です。
硬くならないコツ
- しゃぶしゃぶ用の薄い肉を使う
- 煮込み時間は20分から25分以内に収める
- 火が通ったら早めに食べる
薄切り肉を使用すると、短時間で火が通り、柔らかさを保てます。厚切り肉は避けましょう。
長時間煮込みすぎないことも大切です。白菜が柔らかくなったら、すぐに火を止めます。
保温しながら食べる場合は、弱火か保温モードを使用します。グラグラ煮立たせ続けると、どんどん硬くなります。
再加熱する際も注意が必要です。温める程度の火加減で、短時間で済ませましょう。
スープが脂っぽくなる時の対処法
豚バラ肉から出る脂で、スープが重くなることがあります。
脂を減らす方法
- 赤身の多い豚バラ肉を選ぶ
- 煮込み途中で浮いた脂をすくう
- レモン汁を加えてさっぱりさせる
豚バラ肉の脂身が多すぎる場合は、一部を赤身の豚肉に変えると良いでしょう。豚ロース薄切りを混ぜる方法もあります。
煮込んでいる間に、表面に浮いてくる脂をおたまですくい取ります。全部取る必要はありませんが、半分程度減らすと食べやすくなります。
レモン汁を大さじ1程度加えると、酸味が脂のしつこさを和らげます。柚子果汁やすだち果汁でも代用できます。
大根おろしを添えて一緒に食べる方法も効果的です。大根の酵素が脂の消化を助けてくれます。
栄養価と健康効果
豚バラ白菜ミルフィーユ鍋は、美味しいだけでなく栄養面でも優れた料理です。
白菜の栄養成分
白菜は低カロリーながら、多くの栄養素を含む野菜です。
主な栄養成分(100gあたり)
- カロリー:14kcal
- ビタミンC:19mg
- カリウム:220mg
- 食物繊維:1.3g
- カルシウム:43mg
ビタミンCは免疫力を高め、風邪の予防に役立ちます。加熱しても一定量は残るため、鍋料理でも効果的に摂取できます。
カリウムは体内の余分な塩分を排出し、むくみの解消に効果があります。白菜1/4玉で、1日の推奨量の約20パーセントを摂取できます。
食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善に役立ちます。水溶性と不溶性の両方をバランスよく含んでいます。
カルシウムは骨や歯の健康に欠かせません。白菜のカルシウムは体内への吸収率も良好です。
豚バラ肉の栄養
豚バラ肉は脂質が多いイメージですが、重要な栄養素も豊富に含まれています。
豚バラ肉の主な栄養素(100gあたり)
- カロリー:386kcal
- タンパク質:14.2g
- ビタミンB1:0.54mg
- ビタミンB2:0.15mg
- 鉄分:0.6mg
ビタミンB1は糖質の代謝を助け、疲労回復に効果があります。豚肉は牛肉や鶏肉と比べて、ビタミンB1の含有量が約10倍も多いのが特徴です。
タンパク質は筋肉や皮膚、髪の毛など体を作る基本的な栄養素です。豚バラ肉100gで、1日に必要なタンパク質の約25パーセントを摂取できます。
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康を保ち、成長を促進します。不足すると口内炎や肌荒れの原因になります。
鉄分は赤血球の形成に必要で、貧血の予防に役立ちます。特に女性に不足しがちな栄養素です。
カロリーを抑える工夫
ヘルシーに食べたい方向けに、カロリーを抑える方法をご紹介します。
カロリーオフのコツ
- 豚バラ肉の量を減らし、白菜を増やす
- 脂身の少ない豚ロース肉を使用する
- 煮込み中に浮いた脂を取り除く
- 味付けを薄めにして塩分も控える
豚バラ肉を半分にして、白菜を1.5倍にすると、カロリーは約40パーセント減らせます。満腹感は変わらず、ヘルシーに楽しめます。
豚ロース薄切り肉を使用すると、カロリーは約半分になります。脂の旨味は減りますが、あっさりとした味わいになります。
浮いた脂をこまめに取り除くことで、さらにカロリーカットできます。おたまで丁寧にすくい取りましょう。
味付けを薄めにすると、塩分の摂取量も減らせます。物足りない場合は、ポン酢や柚子胡椒で味にアクセントを加えます。
美容と健康への効果
ミルフィーユ鍋には、美容と健康に嬉しい効果がたくさんあります。
白菜に含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌のハリと弾力を保ちます。シミやそばかすの予防にも効果的です。
豚肉のビタミンB群は、肌の新陳代謝を促進し、健康的な肌を作ります。肌荒れやニキビの改善にも役立ちます。
期待できる効果
- 美肌効果
- 疲労回復
- 免疫力向上
- むくみ解消
- 腸内環境改善
白菜の食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。便秘の解消や肌荒れの改善につながります。
カリウムの利尿作用により、体内の余分な水分が排出されます。顔や足のむくみが気になる方におすすめです。
温かい鍋料理は体を芯から温め、血行を促進します。冷え性の改善や代謝アップにも効果があります。
アレンジレシピと活用法
基本のミルフィーユ鍋をベースに、さまざまなアレンジが楽しめます。
キムチを使った韓国風アレンジ
キムチを加えると、ピリ辛で食欲をそそる韓国風になります。
キムチ鍋の調味料
- 水:300ml
- キムチ:200g
- コチュジャン:大さじ1
- 鶏がらスープの素:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- にんにく(すりおろし):1片
- ごま油:大さじ1
キムチは白菜と豚バラの層の間に挟み込みます。発酵した酸味が豚肉の脂と絶妙にマッチします。
コチュジャンを加えると、甘辛い味わいになります。辛さはコチュジャンの量で調整しましょう。
仕上げにニラを加えると、韓国料理らしさが増します。卵を落として半熟にするのもおすすめです。
残ったスープでご飯を炊き、チーズを乗せてキムチチーズリゾットにすると絶品です。
カレー風味のアレンジ
カレー粉を使ったアレンジは、子供に大人気です。
カレー味の調味料
- 水:400ml
- カレー粉:大さじ2
- コンソメキューブ:1個
- 醤油:大さじ1
- はちみつ:大さじ1
- にんにく(すりおろし):1片
カレー粉は最初に少量のバターで炒めると、香りが引き立ちます。その後、水を加えてスープを作ります。
はちみつを加えることで、辛さの中に甘みが生まれ、まろやかな味わいになります。砂糖でも代用できます。
トッピングのおすすめ
- 福神漬け
- らっきょう
- クリームチーズ
福神漬けを添えると、カレーライスを食べているような感覚が楽しめます。甘酸っぱさがアクセントになります。
クリームチーズを最後に加えると、とろけて全体がまろやかになります。スパイシーさとクリーミーさの組み合わせが新鮮です。
豆乳を使ったクリーミー鍋
豆乳を使うと、ヘルシーでクリーミーな味わいになります。
豆乳鍋の調味料
- 水:200ml
- 豆乳(無調整):200ml
- 白味噌:大さじ2
- 鶏がらスープの素:小さじ2
- 白だし:大さじ1
豆乳は無調整タイプを使用します。調整豆乳だと甘すぎる仕上がりになります。
白味噌を加えることで、和風のクリーミーさが生まれます。赤味噌を使うと、コクのある味わいになります。
豆乳鍋の注意点
- 沸騰させすぎない
- 豆乳は最後に加える
- 弱火でゆっくり温める
豆乳は沸騰させると分離してしまいます。煮立たせず、70度から80度程度で温めましょう。
先に水と調味料で白菜と豚肉を煮込み、最後に豆乳を加える方法が失敗しにくいです。
仕上げにすりごまを加えると、さらにコクが増します。ラー油を垂らして、ピリ辛豆乳鍋にするのもおすすめです。
シーフードを追加したアレンジ
海鮮を加えると、豪華で旨味たっぷりの鍋になります。
おすすめのシーフード
- エビ
- ホタテ
- あさり
- イカ
エビは殻付きのまま使用すると、出汁が出て美味しくなります。背わたは取り除いておきましょう。
ホタテは大きいものなら半分に切り、小さいものはそのまま使います。煮込みすぎると硬くなるので、最後の5分で加えます。
あさりは砂抜きをしっかり行ってから使用します。貝の出汁がスープに溶け出し、深い旨味が加わります。
イカは輪切りにして使用します。加熱しすぎると硬くなるため、食べる直前に加えましょう。
海鮮を使う場合の調味料は、和風だしか洋風コンソメがおすすめです。魚介の風味を活かせます。
残ったスープの活用法
ミルフィーユ鍋のスープには、白菜と豚肉の旨味が凝縮されています。捨てずに最後まで楽しみましょう。
雑炊の作り方
鍋の定番の締めといえば雑炊です。
雑炊の材料(2人分)
- 残ったスープ:全量
- ご飯:茶碗2杯分
- 卵:2個
- 刻みねぎ:適量
- 海苔:適量
ご飯は一度水で洗い、ぬめりを取ります。この一手間で、さらっとした雑炊に仕上がります。
スープを再び火にかけ、沸騰したらご飯を加えます。中火で5分ほど煮込みましょう。
ご飯が柔らかくなったら、溶き卵を回し入れます。卵が半熟状態になったら火を止めます。
器に盛り付け、刻みねぎと海苔をトッピングします。好みで七味唐辛子やポン酢を加えても美味しいです。
リゾット風の作り方
洋風コンソメ味のスープは、リゾットにするのがおすすめです。
リゾットの材料(2人分)
- 残ったスープ:全量
- ご飯:茶碗2杯分
- パルメザンチーズ:大さじ3
- バター:10g
- 黒胡椒:適量
スープを沸騰させ、ご飯を加えます。洋風の場合は、ご飯を洗わずそのまま使用します。
中火で3分ほど煮込み、ご飯にスープを吸わせます。少しとろみがついてきたら、バターとパルメザンチーズを加えます。
よく混ぜてチーズを溶かし、とろりとした状態にします。仕上げに黒胡椒を粗挽きで振ります。
生クリームを大さじ2加えると、さらにクリーミーになります。パセリのみじん切りを散らすと、彩りも良くなります。
うどんの投入
うどんを加えると、ボリュームたっぷりの一品になります。
おすすめのうどん
- 冷凍うどん
- 生うどん
- 稲庭うどん
冷凍うどんは凍ったまま鍋に入れます。解凍の手間がなく、コシのある食感が楽しめます。
スープを再び沸騰させ、うどんを加えて3分から4分煮込みます。お好みで卵や天かすをトッピングします。
中華風のスープには、ラーメンを入れるのもおすすめです。インスタントラーメンの麺だけを使用し、2分ほど煮込みます。
残り野菜を追加して、具だくさんにすると栄養バランスも良くなります。
スープを使った翌日レシピ
余ったスープは冷蔵庫で2日から3日保存できます。
スープ活用レシピ
- 炊き込みご飯の出汁として使用
- 煮物の味付けに使用
- 茶碗蒸しの出汁にする
炊き込みご飯を作る際、スープを水の代わりに使います。具材は鶏肉やきのこ、油揚げなどを加えましょう。
煮物を作る際、スープを出汁として使用すると、旨味たっぷりの味わいになります。大根やこんにゃくの煮物におすすめです。
茶碗蒸しの出汁にする場合は、卵3個に対してスープ400mlの割合で混ぜ合わせます。蒸し器で15分蒸せば完成です。
冷凍保存も可能です。製氷皿に入れて凍らせ、キューブ状にすれば、少量ずつ使えて便利です。
よくある質問と回答
ミルフィーユ鍋を作る際によくある疑問にお答えします。
白菜の代用はできるか
白菜以外の野菜でも、ミルフィーユ鍋は作れます。
代用できる野菜
- キャベツ
- レタス
- 青梗菜(チンゲンサイ)
- 水菜
キャベツを使う場合は、芯を取り除いて葉を1枚ずつ剥がします。白菜より甘みが強く、食べ応えがあります。
レタスは火の通りが早いため、煮込み時間を10分程度に短縮します。シャキシャキ感を残すと美味しいです。
青梗菜は中華風の味付けと相性抜群です。茎の部分が厚いので、十字に切り込みを入れておきましょう。
水菜は最後の5分で加えると、シャキシャキ感が楽しめます。葉物野菜なので、加熱しすぎないよう注意が必要です。
豚肉以外の肉は使えるか
豚バラ肉以外でも、美味しく作れます。
代用できる肉
- 牛肉(薄切り)
- 鶏もも肉(薄切り)
- ラム肉(薄切り)
牛肉を使う場合は、すき焼き用の薄切りがおすすめです。豚肉より旨味が強く、贅沢な味わいになります。
鶏もも肉は皮を取り除いて薄くスライスします。あっさりしているので、女性や高齢者に人気です。
ラム肉は独特の風味があるため、好みが分かれます。中華風やスパイシーな味付けと相性が良いです。
合い挽き肉を団子状にして加える方法もあります。食べ応えがあり、子供に人気のアレンジです。
作り置きは可能か
ミルフィーユ鍋は作り置きができます。
調理後、粗熱を取ってから冷蔵庫で保存します。保存期間は2日から3日が目安です。
保存のポイント
- 清潔な容器に移す
- 完全に冷ましてから冷蔵する
- 食べる前に十分加熱する
スープごと密閉容器に入れて保存します。タッパーやジップロックが便利です。
温め直す際は、鍋に移して弱火から中火で加熱します。電子レンジを使う場合は、途中で混ぜながら加熱しましょう。
冷凍保存は可能ですが、白菜の食感が変わります。解凍後は水分が出やすいため、あまりおすすめしません。
下準備として、白菜と豚肉を重ねてカットした状態で冷蔵保存する方法もあります。翌日調理する際に便利です。
一人分の分量調整
一人暮らしでも、ミルフィーユ鍋は楽しめます。
一人分の材料
- 白菜:1/4玉(200g程度)
- 豚バラ肉:100gから150g
- 水:200ml
- 調味料:基本レシピの半分
小さめの鍋やフライパンを使用します。直径18cmから20cm程度のものが適しています。
一人鍋用の土鍋を使うと、そのまま食卓に出せて便利です。保温性も高く、最後まで温かく食べられます。
材料を半分に減らしても、調理時間は変わりません。20分ほど煮込めば、とろとろに仕上がります。
余った分は翌日のお弁当にも使えます。スープを少量残して、ご飯の上に乗せて丼風にするのもおすすめです。
まとめ|自分好みの味付けを見つけよう
豚バラ白菜ミルフィーユ鍋は、シンプルな材料で本格的な味わいが楽しめる、冬の定番料理です。
白菜がとろとろに仕上がる秘訣は、適切な火加減と煮込み時間を守ることです。最初の5分は強火で沸騰させ、その後中火で10分、最後に弱火で5分じっくり煮込みましょう。
今回ご紹介した3つの味付けパターンは、どれも簡単に作れて失敗が少ない方法です。
和風だしは素材の味を引き立てる定番の味わい、洋風コンソメはチーズとの相性が抜群、ピリ辛中華風は食欲をそそる刺激的な味わいです。
その日の気分や一緒に食べる人の好みに合わせて、味付けを変えてみてください。アレンジの可能性は無限大です。
残ったスープも雑炊やリゾット、うどんなど、さまざまな形で最後まで美味しく活用できます。
寒い季節に体を芯から温めてくれるミルフィーユ鍋を、ぜひご家庭で作ってみてください。
