年金いくらもらえる?受給額早見表と増やす方法

年金制度について、将来の受給額がいくらになるのか不安を感じていませんか。

老後の生活を支える重要な収入源である年金は、加入期間や納付状況によって受給額が大きく変わります。本記事では、年金受給額の具体的な計算方法から、受給額を増やすための実践的な方法まで、専門的な知識に基づいて詳しく解説します。

現在の年金制度を正しく理解することで、老後の生活設計をより具体的に立てることができます。自分が将来いくらもらえるのかを把握し、必要に応じて対策を講じることが重要です。

目次

年金の基本的な仕組みと種類

日本の年金制度は、国民年金と厚生年金の2階建て構造になっています。

国民年金は、日本に住む20歳から60歳未満のすべての人が加入する基礎年金です。自営業者や学生、無職の方などが該当します。

厚生年金は、会社員や公務員が加入する年金で、国民年金に上乗せされる形で支給されます。給与額に応じて保険料が決まり、受給額も変動する仕組みです。

国民年金の特徴

国民年金の保険料は、2024年度で月額16,980円です。

加入期間が40年間(480か月)あれば、満額の年金を受け取ることができます。保険料の納付期間が短い場合は、その分だけ受給額が減額されます。

納付が困難な場合は、免除制度や納付猶予制度を利用できます。免除期間は受給資格期間に算入され、一部は将来の年金額にも反映されます。

厚生年金の特徴

厚生年金の保険料は、標準報酬月額と賞与額に18.3%の保険料率をかけて計算されます。

この保険料は、労使折半で負担します。つまり、実際に従業員が負担するのは9.15%です。

厚生年金の受給額は、加入期間中の平均給与と加入期間によって決まります。給与が高く、加入期間が長いほど、受給額は増加します。

国民年金の受給額早見表

国民年金の基本的な受給額を確認しましょう。

2024年度の満額支給額は、月額68,000円(年額816,000円)です。

納付済期間が40年に満たない場合、以下の計算式で受給額を算出できます。

計算式 68,000円×(納付済月数÷480か月)

納付期間別の受給額

以下は、納付期間別の国民年金受給額の目安です。

納付期間納付月数月額受給額年額受給額
40年480か月68,000円816,000円
35年420か月59,500円714,000円
30年360か月51,000円612,000円
25年300か月42,500円510,000円
20年240か月34,000円408,000円
15年180か月25,500円306,000円
10年120か月17,000円204,000円

10年間(120か月)の納付で受給資格を得られますが、満額には程遠い金額です。

できるだけ長期間納付を続けることが、老後の生活安定につながります。

免除期間がある場合の影響

保険料免除を受けた期間は、免除の種類によって年金額への反映率が異なります。

全額免除の場合、免除期間の2分の1が年金額に反映されます。4分の3免除なら8分の5、半額免除なら4分の3、4分の1免除なら8分の7が反映される仕組みです。

例えば、10年間全額免除を受けた場合、5年分の納付として計算されます。免除制度を利用しても、将来の年金額にある程度反映されることを覚えておきましょう。

厚生年金の受給額早見表

厚生年金の受給額は、平均標準報酬額と加入期間で決まります。

計算は複雑ですが、おおよその目安を把握することができます。

平均年収別・加入期間別の受給額

以下は、厚生年金加入者の受給額の目安です。国民年金部分を含んだ総額となります。

平均年収300万円の場合

加入期間月額受給額年額受給額
40年約115,000円約1,380,000円
35年約109,000円約1,308,000円
30年約102,000円約1,224,000円
25年約95,000円約1,140,000円
20年約88,000円約1,056,000円

平均年収400万円の場合

加入期間月額受給額年額受給額
40年約130,000円約1,560,000円
35年約122,000円約1,464,000円
30年約114,000円約1,368,000円
25年約106,000円約1,272,000円
20年約98,000円約1,176,000円

平均年収500万円の場合

加入期間月額受給額年額受給額
40年約145,000円約1,740,000円
35年約136,000円約1,632,000円
30年約127,000円約1,524,000円
25年約118,000円約1,416,000円
20年約109,000円約1,308,000円

平均年収600万円の場合

加入期間月額受給額年額受給額
40年約160,000円約1,920,000円
35年約150,000円約1,800,000円
30年約139,000円約1,668,000円
25年約129,000円約1,548,000円
20年約119,000円約1,428,000円

これらの数値はあくまで目安です。実際の受給額は、個人の加入履歴によって変わります。

厚生年金の計算方法

厚生年金の報酬比例部分は、以下の計算式で算出されます。

2003年4月以降の加入期間 平均標準報酬額×5.481/1000×加入月数

2003年3月以前の加入期間 平均標準報酬月額×7.125/1000×加入月数

この報酬比例部分に、国民年金の基礎年金額を加えた金額が、厚生年金の総受給額となります。

計算が複雑なため、正確な金額を知りたい場合は、年金事務所で試算してもらうことをおすすめします。

自分の年金受給額を調べる方法

正確な年金受給額を知るには、いくつかの方法があります。

最も確実なのは、年金事務所で直接確認することです。

ねんきん定期便の活用

毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」には、現在までの加入実績が記載されています。

50歳未満の方には、これまでの加入実績に基づく年金額が表示されます。50歳以上の方には、現在の加入を60歳まで続けた場合の見込額が記載されます。

ねんきん定期便は、自分の年金記録を確認する重要な資料です。記録に誤りがないか、必ずチェックしましょう。

記録漏れや誤りがあった場合は、すぐに年金事務所に連絡して訂正手続きを行ってください。

ねんきんネットの利用方法

インターネットで24時間いつでも年金記録を確認できる「ねんきんネット」が便利です。

ねんきんネットでは、以下の情報を確認できます。

  • これまでの年金加入記録
  • 将来の年金見込額の試算
  • 電子版ねんきん定期便の閲覧
  • 年金の支給に関する通知書の確認

利用には、マイナンバーカードまたはユーザIDが必要です。

年金事務所で発行されるアクセスキーを使って登録することもできます。様々なパターンで将来の年金額を試算できるため、ライフプランの検討に役立ちます。

年金事務所での相談

直接相談したい場合は、最寄りの年金事務所に予約して訪問しましょう。

専門の相談員が、個別の状況に応じて詳しく説明してくれます。

相談時には、年金手帳やマイナンバーカードを持参してください。具体的な試算や、加入記録の確認、今後の対策についてアドバイスを受けられます。

電話での相談も可能ですが、複雑な内容は対面での相談が確実です。

年金受給額を増やす7つの方法

将来の年金受給額を増やすための具体的な方法を紹介します。

早めに対策を始めるほど、効果が大きくなります。

国民年金の付加年金制度

国民年金の第1号被保険者は、付加年金に加入できます。

月額400円の付加保険料を納付すると、200円×付加保険料納付月数が年金額に上乗せされます。

例えば、20年間(240か月)付加保険料を納付した場合を考えましょう。

納付総額は、400円×240か月=96,000円です。受取総額は、200円×240か月=48,000円が毎年上乗せされます。

2年間で元が取れる、非常に有利な制度です。

自営業者やフリーランスの方は、必ず検討すべき選択肢といえます。ただし、国民年金基金と同時加入はできません。

国民年金基金への加入

国民年金基金は、自営業者やフリーランスの方向けの上乗せ年金制度です。

厚生年金との格差を埋めることを目的に創設されました。

加入口数や給付の型を自由に選択でき、月額最大68,000円まで掛金を設定できます。掛金は全額社会保険料控除の対象となり、節税効果も期待できます。

給付は確定型で、加入時に将来の受給額が確定します。インフレリスクはありますが、計画的な老後設計が可能です。

終身年金のほか、確定年金も選択できます。

任意加入制度の活用

60歳までに年金の加入期間が40年に満たない場合、任意加入制度を利用できます。

60歳以降も65歳まで国民年金に加入し、保険料を納付することで受給額を増やせます。

海外在住の日本人も、20歳以上65歳未満であれば任意加入が可能です。

特に、受給資格期間を満たしていない方にとっては重要な制度です。10年の受給資格期間を満たすためにも活用できます。

任意加入の手続きは、住所地の市区町村役場または年金事務所で行います。

繰下げ受給の検討

年金の受給開始年齢を66歳以降に遅らせることで、受給額を増やせます。

繰下げは、1か月遅らせるごとに0.7%増額されます。

最大75歳まで繰り下げることができ、その場合の増額率は84%です。月額68,000円の国民年金なら、月額125,120円になる計算です。

繰下げのメリットは、増額が生涯続くことです。ただし、早期に死亡した場合は総受給額が減るリスクがあります。

健康状態や家計状況、他の収入源を総合的に判断して決定しましょう。繰下げ待機中でも、いつでも通常受給に切り替えることができます。

繰上げ受給は慎重に

逆に、60歳から64歳の間に年金を受け取り始める繰上げ受給も可能です。

しかし、繰上げは1か月早めるごとに0.4%減額されます。

最大60か月繰り上げた場合、24%減額された年金を生涯受け取ることになります。減額は一生続くため、長期的には不利になる可能性が高いです。

繰上げ受給を選択すると、障害年金や寡婦年金が受け取れなくなる場合があります。

やむを得ない事情がない限り、繰上げ受給は避けるべきです。どうしても必要な場合は、年金事務所で十分に説明を受けてから決定しましょう。

年金記録の確認と訂正

年金記録に漏れや誤りがあると、本来もらえる金額を受け取れません。

定期的に記録を確認し、問題があれば早急に訂正することが重要です。

特に以下のケースでは注意が必要です。

  • 転職が多かった方
  • 姓が変わった方
  • 複数の年金手帳を持っている方
  • 短期間の勤務があった方

記録の訂正には時間がかかることがあります。できるだけ早めに対応しましょう。

証拠となる書類(給与明細、源泉徴収票、雇用保険の記録など)を保管しておくことをおすすめします。

iDeCoとの併用

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、公的年金に上乗せできる私的年金制度です。

月額5,000円から始められ、職業によって上限額が異なります。

iDeCoの最大のメリットは、掛金が全額所会保険料控除の対象となることです。運用益も非課税で、受取時にも税制優遇があります。

自営業者は月額68,000円、会社員は企業年金の有無により12,000円から23,000円まで拠出できます。

ただし、60歳まで原則引き出せないため、無理のない金額で始めることが大切です。

年金だけで生活できるのか

実際に年金だけで老後の生活を賄えるのか、現実的な視点で考えましょう。

総務省の家計調査によると、2023年の高齢夫婦無職世帯の平均支出は月約27万円です。

老後に必要な生活費

標準的な老後生活には、月額22万円から27万円程度が必要とされています。

ゆとりある生活を送るには、月額35万円から40万円が目安です。

主な支出項目は以下の通りです。

  • 食費約7万円
  • 住居費約2万円(持ち家の場合)
  • 光熱・水道費約2万円
  • 家具・家事用品約1万円
  • 被服費約0.5万円
  • 保健医療費約1.5万円
  • 交通・通信費約3万円
  • 教養娯楽費約2万円
  • その他約8万円

賃貸住宅の場合は、住居費がさらに増加します。

介護が必要になった場合の費用も考慮する必要があります。平均的な厚生年金受給額は、夫婦で月額22万円程度です。

基本的な生活は可能ですが、余裕があるとは言えません。

年金以外の収入源の重要性

年金だけに頼らない老後設計が重要です。

以下のような収入源を組み合わせることをおすすめします。

預貯金や資産運用 若いうちから計画的に貯蓄し、適切な資産運用を行うことが大切です。退職金がある場合は、慎重に運用計画を立てましょう。

企業年金や退職金 会社員の方は、企業年金制度の内容を確認しておきましょう。確定給付企業年金や確定拠出年金がある場合、公的年金に上乗せされます。

不動産収入 賃貸物件からの家賃収入は、安定した収入源となります。ただし、空室リスクや修繕費用も考慮が必要です。

パートタイム労働 健康であれば、65歳以降も働き続けることで収入を得られます。フルタイムでなくても、週数日の勤務で家計を補助できます。

年金制度の今後の動向

日本の年金制度は、少子高齢化の影響で改革が続いています。

将来の制度変更を見据えた準備が必要です。

マクロ経済スライド

マクロ経済スライドは、年金財政の安定化を図る仕組みです。

少子高齢化の進行に合わせて、年金額の伸びを抑制します。

物価や賃金が上昇しても、年金額の増加率はそれより低く抑えられます。実質的な年金の価値は、徐々に目減りしていく可能性があります。

このため、年金だけに依存しない老後設計がますます重要になっています。

受給開始年齢の議論

現在、受給開始年齢は65歳ですが、将来的な引き上げが議論されています。

諸外国では、67歳や68歳への引き上げを実施している国もあります。

日本でも、平均寿命の延伸に伴い、受給開始年齢の見直しが検討される可能性があります。

ただし、すぐに変更されるわけではありません。仮に変更される場合も、十分な周知期間と経過措置が設けられるでしょう。

長く働き続けられる健康維持と、スキルの継続的な向上が重要です。

保険料率の動向

厚生年金の保険料率は、2017年以降18.3%で固定されています。

国民年金の保険料も、法律で上限が定められています。

今後大幅に保険料が上昇する可能性は低いですが、制度の持続可能性を高めるための議論は続いています。

受給額の調整や、支給開始年齢の変更など、様々な選択肢が検討されています。

年金受給前に準備すべきこと

年金受給開始が近づいたら、必要な手続きと準備を進めましょう。

スムーズな受給開始のために、早めの対応が大切です。

年金請求書の提出

受給開始年齢の3か月前に、年金請求書が日本年金機構から送られてきます。

必要事項を記入し、添付書類とともに提出する必要があります。

主な添付書類は以下の通りです。

  • 本人確認書類(マイナンバーカードなど)
  • 戸籍謄本または戸籍抄本
  • 世帯全員の住民票
  • 年金受取口座の通帳またはキャッシュカードのコピー
  • 所得証明書(加給年金が該当する場合)

書類に不備があると、受給開始が遅れる可能性があります。不明点は、年金事務所に早めに相談しましょう。

請求書の提出から実際の受給開始まで、1か月から2か月程度かかります。

加給年金と振替加算

配偶者や子どもがいる場合、加給年金が支給されることがあります。

加給年金は、厚生年金の加入期間が20年以上ある方が受給できる家族手当のような制度です。

配偶者がいる場合、年額約39万円が加算されます。18歳未満の子どもがいる場合も加算があります。

配偶者が65歳になると、加給年金は停止されます。代わりに、配偶者の年金に振替加算が行われる場合があります。

振替加算の額は、配偶者の生年月日によって異なります。加給年金や振替加算を受けるには、年金請求時に必要書類を提出する必要があります。

在職老齢年金の仕組み

60歳以降も働き続ける場合、在職老齢年金の仕組みを理解しておきましょう。

給与と年金の合計額が一定基準を超えると、年金の一部または全部が支給停止されます。

2022年4月から基準が緩和され、月額47万円を超えた場合に年金が調整されるようになりました。65歳未満と65歳以上で計算方法が異なります。

働きながら年金を受け取る場合は、事前に支給停止額を試算することをおすすめします。年金事務所で相談すれば、具体的な金額を教えてもらえます。

遺族年金と障害年金

年金には、老齢年金以外にも重要な給付があります。

万が一の場合に備えて、制度の概要を知っておきましょう。

遺族年金の種類と受給要件

遺族年金は、年金加入者が亡くなったときに遺族に支給される年金です。

遺族基礎年金と遺族厚生年金の2種類があります。

遺族基礎年金は、18歳未満の子どもがいる配偶者または子どもに支給されます。年額約82万円に、子どもの人数に応じた加算があります。

遺族厚生年金は、厚生年金加入者の遺族に支給されます。亡くなった方の老齢厚生年金の4分の3相当額が基本です。

受給できる遺族の範囲は、配偶者、子、父母、孫、祖父母の順です。配偶者の場合、年齢や子どもの有無によって受給要件が異なります。

障害年金の概要

病気やケガで障害を負った場合、障害年金を受給できる可能性があります。

障害基礎年金と障害厚生年金があり、障害の程度によって1級から3級(厚生年金の場合)に区分されます。

障害年金を受給するには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 初診日に年金に加入していること
  • 保険料納付要件を満たしていること
  • 障害認定日に一定の障害状態にあること

障害基礎年金1級は年額約102万円、2級は約82万円です。障害厚生年金は、報酬比例で計算されます。

障害年金の請求は複雑なため、社会保険労務士に相談することも検討しましょう。

よくある年金の疑問

年金に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

学生時代の未納期間の影響

学生時代に国民年金を納付していなかった場合、将来の年金額が減額されます。

ただし、学生納付特例制度を利用していれば、受給資格期間には算入されます。

未納期間がある場合、10年以内であれば追納が可能です。追納することで、将来の年金額を増やすことができます。

追納の際は、2年以上前の保険料には加算額が上乗せされます。できるだけ早く追納することが有利です。

追納の手続きは、年金事務所で行います。

離婚時の年金分割

離婚した場合、婚姻期間中の厚生年金記録を分割できる制度があります。

合意分割と3号分割の2種類があります。

合意分割は、夫婦の合意または裁判所の決定により、厚生年金記録を分割します。分割割合は、最大50%までです。

3号分割は、2008年4月以降の第3号被保険者期間について、自動的に2分の1に分割されます。配偶者の合意は不要です。

年金分割の請求期限は、原則として離婚後2年以内です。期限を過ぎると請求できなくなるため、注意が必要です。

年金の税金

年金収入にも所得税や住民税がかかります。

ただし、公的年金等控除があるため、一定額までは非課税です。

65歳未満の場合、年金収入が108万円以下なら所得税はかかりません。65歳以上の場合、年金収入が158万円以下なら非課税です。

年金から天引きされる税金は、前年の所得に基づいて計算されます。

確定申告により、医療費控除や生命保険料控除を受けることで、税金の還付を受けられる場合があります。年金収入が400万円以下で、他の所得が20万円以下なら確定申告は不要です。

老後の資金計画の立て方

年金受給額を把握したら、具体的な老後の資金計画を立てましょう。

早めの準備が、安心した老後生活につながります。

必要資金の試算方法

まず、老後に必要な総額を計算します。

以下の要素を考慮しましょう。

  • 月々の生活費×老後の年数
  • 住宅のリフォームや修繕費
  • 医療・介護費用
  • 趣味や旅行などの費用
  • 予備費

例えば、月25万円で30年間生活する場合、9,000万円が必要です。

そこから、年金の総受給見込額を差し引きます。夫婦で月22万円の年金を30年間受け取ると、7,920万円になります。

差額の1,080万円が、年金以外で準備すべき金額の目安です。これに住宅費や医療費などを加えた金額が、実際に必要な貯蓄額となります。

資産運用の基本

老後資金を効率的に準備するには、資産運用が重要です。

ただし、リスクを理解した上で、慎重に進めることが大切です。

若い世代は、株式など成長性の高い資産への投資比率を高めることができます。定年が近づくにつれて、徐々に安全性の高い資産にシフトしましょう。

つみたてNISAやiDeCoなど、税制優遇のある制度を優先的に活用します。これらは長期的な資産形成に適しています。

分散投資を心がけ、一つの資産に集中しないようにしましょう。国内外の株式、債券、不動産などに分散することでリスクを軽減できます。

投資信託を選ぶ際は、手数料の低いインデックスファンドから始めることをおすすめします。

生活のダウンサイジング

老後の支出を抑えるために、生活のダウンサイジングを検討しましょう。

住居費を見直すことで、大きな節約効果が期待できます。

子どもが独立した後、広すぎる住宅に住み続ける必要はありません。コンパクトな住宅やマンションへの住み替えを検討しましょう。

地方への移住も選択肢の一つです。都市部より生活費が抑えられ、自然豊かな環境で暮らせます。

車を手放し、公共交通機関や宅配サービスを活用することも有効です。維持費や保険料が節約できます。

固定費の見直しも重要です。通信費、保険料、サブスクリプションサービスなど、不要なものは解約しましょう。

年金制度を最大限活用するために

年金制度を理解し、適切に活用することで、老後の生活を安定させることができます。

最後に、重要なポイントをまとめます。

早期からの情報収集

年金制度は複雑で、定期的に改正されます。

常に最新の情報を入手し、自分の状況に合わせて対策を講じることが重要です。

年金セミナーやファイナンシャルプランナーへの相談も活用しましょう。専門家のアドバイスは、具体的な行動計画を立てる上で役立ちます。

ねんきん定期便やねんきんネットを定期的にチェックし、記録に誤りがないか確認します。疑問点があれば、すぐに年金事務所に問い合わせましょう。

多様な選択肢の検討

年金の受け取り方には、様々な選択肢があります。

繰下げ受給、任意加入、付加年金など、自分に合った方法を選びましょう。

一つの方法に固執せず、複数の選択肢を組み合わせることも効果的です。例えば、基礎年金は繰り下げて、厚生年金は通常受給するといった方法もあります。

配偶者や家族の状況も考慮に入れましょう。加給年金や遺族年金など、家族全体で最適な受給方法を検討することが大切です。

健康管理と生涯現役

長く働き続けることは、収入面だけでなく、健康維持にも効果があります。

定年後も何らかの形で社会とつながることで、生きがいを持ち続けることができます。

健康であれば、繰下げ受給も選択しやすくなります。日頃から健康管理に気を配り、適度な運動と栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

スキルアップや資格取得にも積極的に取り組みます。定年後も働き続けられる能力を維持することが、経済的な安定につながります。

地域のボランティア活動や趣味のサークルに参加することも、充実した老後生活を送る上で重要です。

確実な老後設計のために

年金いくらもらえるかを正確に把握することは、老後の生活設計の第一歩です。

本記事で紹介した受給額早見表や計算方法を参考に、自分の将来の年金額を確認してください。

年金だけでは十分な老後資金を確保できない可能性があります。付加年金やiDeCoの活用、繰下げ受給の検討など、受給額を増やす方法を実践しましょう。

若いうちから計画的に準備を進めることで、安心して老後を迎えることができます。

定期的に年金記録を確認し、必要に応じて対策を見直すことが大切です。不明点があれば、年金事務所や専門家に相談しながら、最適な老後設計を進めていきましょう。

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