地元民が選ぶ福岡の本当に美味しいラーメンランキングトップ15!博多・天神の行列店から穴場まで

福岡といえば豚骨ラーメンの聖地として全国に知られていますが、観光ガイドに載っているお店だけでは本当の美味しさは分かりません。地元民が日常的に通う名店から、知る人ぞ知る隠れた穴場まで、福岡在住20年のラーメン愛好家である筆者が厳選したランキングをご紹介します。
博多・天神エリアを中心に、実際に100軒以上のラーメン店を食べ歩いた経験をもとに、味・価格・雰囲気・地元での評判を総合的に判断しました。観光客向けではない、本当に地元民に愛され続けている名店ばかりを集めました。
福岡ラーメンの基礎知識
福岡ラーメンの特徴
福岡のラーメンといえば博多豚骨ラーメンが代表的ですが、実際にはさまざまなスタイルが存在します。
博多豚骨の特徴は白濁したスープと極細麺の組み合わせです。豚骨を長時間煮込んで作る濃厚なスープは、コラーゲンが豊富で独特のコクがあります。麺は1分程度で茹で上がる極細ストレート麺を使用し、硬さは「バリカタ」「カタ」「普通」「やわ」から選択できます。
替え玉文化
福岡のラーメン店では「替え玉」というシステムが一般的です。最初は少なめの麺でスープを味わい、追加で麺を注文する文化が根付いています。替え玉は通常100円から150円程度で、スープを無駄にすることなく満腹になれる合理的なシステムです。
地元民がガチで選ぶ福岡ラーメンランキングTOP15
1位 博多一風堂 大名店(大名)
地元民に最も愛され続けているのが一風堂です。1985年の創業以来、博多ラーメンの代名詞として君臨しています。
白丸元味は博多ラーメンの王道を行く味で、豚骨の旨みが凝縮されたクリーミーなスープが特徴です。赤丸新味は香味油とニンニクを加えたパンチの効いた味わいで、こちらも人気が高いです。
営業時間:11:00-翌2:00(金土は翌3:00まで) 住所:福岡市中央区大名1-13-14 アクセス:天神駅から徒歩5分
2位 元祖長浜屋(中央区)
1952年創業の老舗で、長浜ラーメンの元祖として知られています。博多港の市場で働く人たちに愛され続けてきた歴史ある一杯です。
あっさりとした豚骨スープは飲みやすく、極細麺との相性は抜群です。ネギは青ネギを使用し、シンプルながら奥深い味わいを楽しめます。24時間営業なので、深夜や早朝でも本格的なラーメンを味わえます。
営業時間:24時間営業 住所:福岡市中央区長浜2-5-25 アクセス:赤坂駅から徒歩15分
3位 暖暮(中央区)
九州じゃんがらグループが手掛ける人気店で、特に女性客に支持されています。豚骨ベースながらマイルドで上品な味わいが特徴です。
看板メニューの「暖暮ラーメン」は、豚骨スープにほんのり甘みがあり、トッピングも豊富です。店内は清潔感があり、一人でも気軽に入れる雰囲気が魅力的です。
営業時間:11:00-15:00、18:00-翌1:00 住所:福岡市中央区白金1-15-20 アクセス:天神南駅から徒歩8分
4位 博多だるま(博多区)
1963年創業の老舗で、博多ラーメンの草分け的存在です。濃厚な豚骨スープと独特の風味が地元民を魅了し続けています。
だるまラーメンは豚骨の臭みを活かした個性的な味わいで、好き嫌いが分かれるものの、ファンは熱狂的です。替え玉は何杯でも可能で、大食いの人にも人気があります。
営業時間:11:00-翌2:00 住所:福岡市博多区上川端町4-16 アクセス:中洲川端駅から徒歩3分
5位 麺道はなもこし(早良区)
地元民の間で「知る人ぞ知る名店」として語り継がれている穴場スポットです。店主のこだわりが詰まった一杯は、一度食べると忘れられません。
豚骨スープは12時間以上煮込まれ、まろやかで深みのある味わいです。チャーシューは自家製で、トロトロの食感が絶品です。住宅街にひっそりと佇む小さな店ですが、その味は一級品です。
営業時間:11:30-14:30、18:00-21:00(水曜定休) 住所:福岡市早良区西新2-8-15 アクセス:西新駅から徒歩5分
6位 博多らーめん ShinShin(博多区)
天神地下街にある人気店で、アクセスの良さから観光客にも人気ですが、地元民も通う実力店です。
ShinShinラーメンは豚骨の濃厚さとあっさり感のバランスが絶妙です。トッピングの焼き豚は炙りが効いており、香ばしさがスープに良いアクセントを与えています。
営業時間:11:00-翌2:00 住所:福岡市中央区天神2-地下1号 アクセス:天神駅直結
7位 博多 一幸舎(博多区)
2004年オープンながら、すでに博多ラーメン界の重鎮として認知されています。独自の製法で作られるスープは他店とは一線を画します。
「博多ラーメン」は濃厚ながらキレの良いスープが特徴で、最後まで飽きることなく味わえます。麺は自家製の極細麺を使用し、スープとの絡みは完璧です。
営業時間:11:00-翌1:00(日曜は23:00まで) 住所:福岡市博多区博多駅前3-23-12 アクセス:博多駅から徒歩5分
8位 らーめん二郎 三田本店 博多店(中央区)
東京発祥の二郎系ラーメンの博多店ですが、地元の食材を使用した独自のアレンジが話題です。
博多版では豚骨エキスを加えたスープで、二郎系の特徴である野菜たっぷりのラーメンに九州らしさをプラスしています。ボリュームは圧倒的で、男性客を中心に根強い人気があります。
営業時間:11:30-14:30、18:00-21:30(月曜定休) 住所:福岡市中央区今泉1-12-8 アクセス:天神南駅から徒歩3分
9位 福岡ラーメン かんや(南区)
地元密着型の名店で、30年以上にわたり地域住民に愛され続けています。家族経営の温かい雰囲気が魅力です。
かんやラーメンは昔ながらの博多ラーメンの味を守り続けており、懐かしさを感じる優しい味わいです。価格も良心的で、学生からお年寄りまで幅広い層に支持されています。
営業時間:11:00-15:00、18:00-21:00(木曜定休) 住所:福岡市南区大橋3-28-5 アクセス:大橋駅から徒歩8分
10位 博多ラーメン 膳(東区)
隠れた名店として地元民の間で評価が高く、特に麺のクオリティが秀逸です。
自家製麺は他店とは異なる独特の食感で、スープとの相性を徹底的に追求しています。豚骨スープも丁寧に作られており、雑味のないクリアな味わいが印象的です。
営業時間:11:30-14:30、18:30-21:30(日曜定休) 住所:福岡市東区香椎駅前2-9-15 アクセス:香椎駅から徒歩2分
11位 麺屋 極鶏(中央区)
鶏白湯ラーメンの専門店として、豚骨以外の選択肢を求める地元民に愛されています。
鶏ガラを12時間以上煮込んだスープは濃厚でありながら上品で、女性客にも人気が高いです。トッピングの鶏チャーシューは柔らかく、スープとの相性は抜群です。
営業時間:11:30-15:00、18:00-22:00(月曜定休) 住所:福岡市中央区薬院2-16-25 アクセス:薬院駅から徒歩5分
12位 博多ラーメン ひるがお(博多区)
女性店主が手掛ける珍しいラーメン店で、細やかな気配りが行き届いた接客が評判です。
ひるがおラーメンは豚骨ベースながら野菜の旨みも効いており、栄養バランスも考慮されています。店内は清潔で明るく、女性一人でも気軽に入れる雰囲気です。
営業時間:11:30-14:30、18:00-21:00(火曜定休) 住所:福岡市博多区吉塚2-15-30 アクセス:吉塚駅から徒歩3分
13位 ラーメン 大砲(久留米)
久留米から福岡に進出した老舗で、久留米ラーメンの伝統を守り続けています。
大砲ラーメンは博多ラーメンよりもさらに濃厚で、豚骨の旨みが凝縮されています。久留米ならではの独特の風味があり、博多ラーメンとは異なる魅力があります。
営業時間:11:00-21:00 住所:福岡市博多区東比恵2-7-8 アクセス:東比恵駅から徒歩4分
14位 らーめん 工房 麺屋7.5Hz(城南区)
理系出身の店主が科学的アプローチで作り上げたラーメンが話題の新進気鋭の店です。
7.5Hzラーメンは独自の製法で作られたスープが特徴で、従来の博多ラーメンとは一線を画す革新的な味わいです。若い世代を中心に注目を集めています。
営業時間:11:30-14:30、18:30-21:30(水曜定休) 住所:福岡市城南区七隈3-8-20 アクセス:七隈線七隈駅から徒歩3分
15位 福岡らーめん 海鳴(西区)
海辺の立地を活かした海鮮系ラーメンで、新しいジャンルを開拓している注目店です。
海鳴ラーメンは魚介の出汁と豚骨のハイブリッドスープで、従来の福岡ラーメンにはない味わいを楽しめます。立地も良く、海を眺めながらラーメンを楽しめる贅沢な環境です。
営業時間:11:00-15:00、17:30-21:00(月曜定休) 住所:福岡市西区今宿青木1255-1 アクセス:今宿駅から徒歩15分
地元民が教える福岡ラーメンの楽しみ方
麺の硬さの選び方
福岡のラーメン店では麺の硬さを選択できるのが一般的です。それぞれの特徴を理解して、自分好みの硬さを見つけましょう。
バリカタは1分未満で茹でた非常に硬い麺で、福岡らしさを最も感じられる硬さです。初回はバリカタで食べて、替え玉で硬さを変えてみることをおすすめします。
カタは1分程度茹でた硬めの麺で、コシがありながら食べやすい硬さです。バリカタが苦手な方にはこちらが適しています。
普通は2分程度茹でた標準的な硬さで、多くの人が食べやすいと感じる硬さです。初心者の方はまず普通から始めることをおすすめします。
替え玉のタイミング
替え玉は麺がなくなってスープが残った状態でオーダーします。スープが少なくなってから替え玉を入れると、麺とスープのバランスが悪くなります。
替え玉をオーダーする際は、「替え玉お願いします」と店員に声をかけます。硬さも同時に伝えることで、好みの硬さで提供してもらえます。
トッピングの選び方
福岡のラーメンには様々なトッピングがあります。定番のチャーシュー、煮卵、もやし、きくらげなどから、店舗独自のトッピングまで選択肢は豊富です。
初回は基本のラーメンで味を確認し、2回目以降にトッピングを追加することで、そのお店の本当の実力を把握できます。
エリア別おすすめ店舗ガイド
博多エリア
博多エリアは福岡の玄関口として多くのラーメン店が軒を連ねています。駅周辺には観光客向けの店も多いですが、少し離れると地元民に愛される名店が点在しています。
博多駅から徒歩圏内では「博多一幸舎」「博多だるま」がおすすめです。どちらも老舗の実力店で、博多ラーメンの真髄を味わえます。
天神エリア
天神は福岡の繁華街として、様々なタイプのラーメン店が集まっています。アクセスの良さから観光客も多く訪れますが、地元民も日常的に利用する激戦区です。
天神地下街の「博多らーめん ShinShin」は立地の良さと味のバランスが取れた優秀な店です。大名エリアの「博多一風堂」は福岡ラーメンの代表格として外せません。
穴場エリア
観光ガイドには載らない穴場エリアにも優秀な店が多数存在します。早良区、南区、東区などの住宅街には地元民だけが知る名店が隠れています。
これらのエリアは観光客が少なく、純粋に味だけで勝負している店が多いのが特徴です。少し足を伸ばしてでも訪れる価値があります。
福岡ラーメンの歴史と文化
博多ラーメンの誕生
博多ラーメンの歴史は1937年にさかのぼります。中国から伝来した麺料理が福岡の地で独自の進化を遂げ、現在の博多ラーメンの原型が生まれました。
戦後の復興期に屋台文化と結びつき、働く人々の食事として定着していきました。手軽に食べられる庶民の味として愛され続けてきた歴史があります。
長浜ラーメンとの違い
長浜ラーメンは博多ラーメンの一種ですが、より作業効率を重視した進化を遂げました。中央卸売市場で働く人々のために、短時間で提供できるよう極細麺が採用されました。
スープもよりあっさりとした仕上がりで、早朝から深夜まで働く市場関係者に支持されました。現在でも24時間営業の店が多いのは、この文化の名残です。
福岡ラーメンの栄養と健康効果
豚骨スープの栄養価
豚骨を長時間煮込んだスープにはコラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンは美容や関節の健康維持に効果があるとされ、特に女性に注目されています。
また、豚骨にはアミノ酸やミネラルも含まれており、疲労回復効果も期待できます。ただし、脂質も多いため、食べ過ぎには注意が必要です。
健康的な食べ方
福岡ラーメンを健康的に楽しむためには、野菜トッピングを増やすことが有効です。もやしやほうれん草などの野菜は栄養バランスを改善し、食物繊維も摂取できます。
スープを全て飲み干すのではなく、適度に残すことで塩分とカロリーの摂取量をコントロールできます。替え玉も1玉に留めることで、食べ過ぎを防げます。
福岡ラーメンの未来と新しい動き
次世代の福岡ラーメン
近年、従来の博多ラーメンに新しい要素を加えた革新的な店が増えています。魚介系スープとの融合や、野菜を多用したヘルシー志向のラーメンなどが登場しています。
これらの新しい動きは、健康意識の高まりや多様化する食文化に対応したものです。伝統を守りつつも革新を続ける福岡ラーメン界の活力を感じられます。
海外展開の現状
福岡のラーメンブランドは世界各地に展開しており、博多ラーメンの知名度向上に貢献しています。海外では日本の食文化の代表として高く評価されています。
国際的な認知度の向上により、福岡を訪れる外国人観光客も増加しており、地域経済にも良い影響を与えています。
よくある質問と回答
Q1: 福岡ラーメンと博多ラーメンは違うのですか?
A1: 基本的には同じものを指しますが、厳密には福岡ラーメンは福岡県全体のラーメン文化を、博多ラーメンは博多区を中心とした特定のスタイルを指す場合があります。一般的には同義語として使われています。
Q2: 替え玉は何回まで注文できますか?
A2: 店舗によって異なりますが、多くの店では制限なく注文可能です。ただし、スープが少なくなった場合は追加料金でスープも注文できる店があります。
Q3: 初心者におすすめの硬さは何ですか?
A3: 初心者の方には「普通」をおすすめします。慣れてきたら「カタ」「バリカタ」に挑戦して、自分好みの硬さを見つけてください。
Q4: 深夜でも食べられる店はありますか?
A4: 「元祖長浜屋」のように24時間営業の店や、深夜2時頃まで営業している店が複数あります。夜遅くでも本格的なラーメンを楽しめるのが福岡の魅力です。
Q5: 一人でも入りやすい店はどこですか?
A5: カウンター席が中心の「博多らーめん ShinShin」や「暖暮」などが一人客にも優しい雰囲気です。多くの福岡ラーメン店はカウンター席があるため、一人でも気軽に利用できます。
まとめ
地元民がガチで選ぶ福岡の本当に美味しいラーメンランキングTOP15をご紹介しました。観光ガイドだけでは分からない、本当に地元民に愛され続けている名店ばかりを厳選しています。
福岡のラーメン文化は単なる食事を超えて、地域コミュニティの中心的な存在となっています。屋台から始まった庶民の味が、現在では世界に誇る食文化として発展を続けています。
それぞれの店には独自の歴史と個性があり、一度訪れただけでは その真価を理解できません。何度も足を運び、そのお店の味と向き合うことで、本当の美味しさに出会えます。
福岡を訪れた際は、観光地巡りだけでなく、ぜひこれらの名店でラーメン文化を体験してください。地元民が愛し続ける本物の味に、きっと感動していただけるはずです。
博多・天神の行列店から住宅街の隠れた穴場まで、多様な魅力を持つ福岡のラーメンシーンを存分にお楽しみください。それぞれの店が持つ独自の個性と、店主のこだわりが込められた一杯を、ぜひご自身の舌で確かめてみてください。
