多くの人が、親になるための適切な教育を受けていません。そのため、子育てに不安を感じたり、間違った方法で接してしまうことがあります。
この記事では、11のよくある子育ての間違いと、その真実について解説します。
11のよくある子育ての間違い
1.赤ちゃんが風邪をひかないように過剰に守る
小児科医によると、子供にとって風邪は自然なことです。むしろ、風邪をひくことで免疫力を高めていくのです。月に1回の風邪でも、年間6~12回のウイルス性の病気にかかるのは普通のことです。
注意すべきなのは、子供の回復の速さ(7~8日)と、合併症がないかどうかです。
2.チャイルドシートの座り方を正しくしていない
チャイルドシートは、子供の安全を守るために重要な役割を果たします。しかし、正しい使い方をしないと、効果が得られなかったり、逆に危険になることもあります。
チャイルドシートは、子供の体格に合ったものを選びましょう。
子供をしっかりと固定し、頭が前に倒れないようにしましょう。
長時間同じ姿勢でいることを避けるために、休憩をこまめに挟みましょう。
3.赤ちゃんの爪を深く切りすぎる
赤ちゃんの爪は、大人よりも薄くて柔らかいです。そのため、深く切りすぎると、指を傷つけてしまうことがあります。
爪を切る際は、先端を少し丸くする程度にしましょう。
根元から切りすぎないように注意しましょう。
赤ちゃんが自分で目を突いたり、顔を引っかいたりしないように、爪切り後は必ずやすりで整えましょう。
4.抱っこ紐で赤ちゃんの背骨を歪める
抱っこ紐は、赤ちゃんの首や背骨に負担がかかることがあります。正しい姿勢で抱っこしないと、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
抱っこ紐は、赤ちゃんの体に合ったものを選びましょう。
長時間同じ姿勢で抱っこすることを避け、こまめに休憩を挟みましょう。
5.赤ちゃんが長時間チャイルドシートに乗っている
乳児用チャイルドシートは、赤ちゃんの首や背骨に負担がかかることがあります。長時間同じ姿勢でいると、窒息などのリスクも高まります。
1時間以上チャイルドシートに乗せた後は、必ず休憩を挟みましょう。
赤ちゃんは、仰向けで寝かせてあげましょう。
うつぶせ寝は、窒息のリスクが高いため避けましょう。
6.おしゃぶりは悪影響しかない
おしゃぶりは、赤ちゃんの吸啜反射を満たし、泣き声を落ち着かせる効果があります。しかし、長時間使用し続けると、歯並びや発音に悪影響を与える可能性があります。
おしゃぶりは、あくまでも補助的な手段として使用しましょう。
長時間連続して使用することは避け、2歳頃までにやめさせましょう。
常に清潔な状態を保ちましょう。
7.赤ちゃんの頭にある「泉門」を触ってはいけない
泉門は、赤ちゃんの頭蓋骨の骨がまだ完全に癒合していない部分です。
しかし、適切な扱い方をすれば、問題ありません。
泉門は、柔らかい組織で覆われていますので、強く触ったり、押したりしないようにしましょう。
シャンプーをする際は、ぬるま湯で優しく洗い流しましょう。
ぶつけないように注意しましょう。
8.子供が食欲がないのに無理やり食べさせる
子供が食欲がない場合は、無理やり食べさせないようにしましょう。食欲がないのには、何か原因がある可能性があります。
子供の話をよく聞き、食欲がない理由を探りましょう。
体調が悪い場合は、無理せず病院を受診しましょう。
少しずつ、食べられるものから与えていきましょう。
9.子供を動物とあまり接触させない
動物との接触は、子供の免疫力を高める効果があります。ただし、動物との接触には、感染症のリスクもありますので、注意が必要です。
動物と触れ合う前に、必ず手を洗いましょう。
動物の排泄物は、適切に処理しましょう。
動物に噛まれたり、引っかかれたりしないように注意しましょう。
10.傷口にヨードや消毒薬を直接塗る
ヨードや消毒薬は、刺激が強く、傷口を悪化させる可能性があります。
傷口は、流水でよく洗い流しましょう。
清潔なガーゼや布で傷口を覆い、絆創膏で固定しましょう。
傷口が深い場合は、病院を受診しましょう。
11.赤ちゃんを持ち上げるときに、手や脇の下を持つ
赤ちゃんを持ち上げるときは、必ず首と腰を支えてあげましょう。手や脇の下を持つと、赤ちゃんの関節を痛めてしまう可能性があります。
抱っこ紐やベビーカーを使用する場合は、正しい使用方法を守りましょう。
床から赤ちゃんを持ち上げるときは、膝を曲げて中腰になり、ゆっくりと持ち上げましょう。
赤ちゃんは、できるだけ低い位置で抱っこするようにしましょう。
子育てには、正解も不正解もありません。しかし、今回紹介したような間違いを避けることで、赤ちゃんをより安全に、そして健やかに育てることができます。
もし、子育てについて不安なことがあれば、一人で抱え込まずに、周りの人に相談したり、専門家に助けを求めたりしましょう。