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子育てに役立つ最新心理学調査10選!親子の幸せ、しつけ、教育、脳の発達、兄弟関係など

子育ては喜びと同時に、多くの悩みや疑問がつきものです。
「親は本当に幸せなのか」「子供に厳しく接するのは良いのか」「テレビやゲームはどれくらい許容できるのか」など、親であれば誰もが抱える課題です。
最新の心理学調査は、これらの疑問に対するヒントを与えてくれます。
この記事では、親なら知っておくべき10の最新心理学調査をご紹介します。
1.親は親でない人より幸せ
従来の考えとは異なり、近年では「子供を持つことの喜びは苦しみに勝る」という指摘があります。
調査によると、親はそうでない人よりも毎日気分が良く、子供の世話をすることで他の活動よりも多くの喜びを得ていることが分かっています。
特に父親は、子どもから高いレベルのポジティブな感情と幸福感を得ているという調査結果もあります。
2.子供を第一に考えることは価値がある
「子ども中心」の態度は、親にとっても子供にとっても有益であることが示唆されています。
子供を第一に考える親は、子育てからより多くの幸福や意味を感じ、人生に大きな満足感を得ていることが分かっています。
これは、「人に気を配れば配るほど、幸せや意味を感じられる」という心理学的知見と一致しています。
3.過度な干渉は子供の成長を妨げる
「ヘリコプターペアレント」と呼ばれる、過度に子供を保護し干渉する親は、子供の発達を妨げる可能性があります。
調査によると、ヘリコプターペアレントの子供は、自律性や自己肯定感が低く、うつ病などの精神疾患のリスクが高いことが分かっています。
4.厳しいしつけは逆効果
親の約90%が、子供に怒鳴ったり悪口を言ったりするなど、言葉による厳しいしつけを行ったことがあると認めています。
しかし、この方法は思春期の子どもたちを抑制するどころか、問題行動を悪化させてしまう可能性があります。
調査によると、13歳のときの厳しい言葉によるしつけは、その後1年間の行動悪化を予測することが分かっています。
5.規則正しい就寝時間は脳の発達に不可欠
規則正しい就寝時間は、子供の脳の発達に非常に重要です。
3歳時の不規則な就寝時間は、男女ともに読解力、計算力、空間認識力のスコア低下と関連していることが分かっています。
6.一緒に家事をすることで夫婦円満
家事は夫婦間の諍いの原因になりやすいですが、「一緒に家事をする」ことで夫婦円満に繋がることが分かっています。
家事分担にこだわりすぎず、コミュニケーションをとりながら協力することで、お互いに満足感を得られる関係を築くことができます。
7.乳児のテレビ視聴は制限する
2歳以降は1日2時間以内、それ以前は一切しないことを推奨されています。
調査によると、2.5歳の時点でテレビや動画を1時間余分に見ていると、幼稚園での成績が悪くなることが予測されています。
8.運動は子供の学業成績を上げる
運動は脳力を高め、学業成績の向上にも効果があります。
11歳の子供を対象とした調査では、中程度から激しい運動が、英語、数学、科学の学業成績の向上と関連していることが分かっています。
9.完璧な母親を目指す必要はない
育児に完璧を求めるあまり、ストレスや罪悪感を感じている母親は少なくありません。
しかし、調査によると、「強烈な母親」であることは、うつ病などの精神疾患のリスクを高めることが分かっています。
10.兄弟姉妹が異なる理由は環境にある
兄弟姉妹の性格は、遺伝子よりも育った環境の影響を受けやすいことが分かっています。
親との関係、兄弟との関係、学校での友達や経験など、それぞれの子供たちが異なる環境で育つため、性格にも差が出ることが考えられます。
これらの調査結果は、子育てに正解はないことを示唆しています。
大切なのは、子供を一人一人の個体として尊重し、その子に合った接し方をすることです。
最新心理学調査を参考に、子供とのコミュニケーションを楽しみながら、親子ともに幸せな子育てを目指しましょう。