友人は、4番目のいとこと同じくらい遺伝的につながっています。
人はDNAが似ている配偶者を選ぶという結果があります。
この結果が、配偶者ではなく友人同士の間でも一般化されました。
そして、その中から、友人同士のペアと他人同士のペアを比較した結果があります。
その結果、友人との遺伝子的な関係は、4番目のいとこと同じくらいであることがわかりました。
1%という数字は、一般の人にはあまりピンとこないかもしれませんが、遺伝学者にとっては重要な数字なのです。
しかも、いかにも注目に値する。ほとんどの人は、自分の4番目のいとこが誰なのかさえ知りません。
しかし、無数の可能性の中から、自分の親族に似ている人を友人として選ぶことができているのです。
奇妙なことに、最も似ていると思われる遺伝子は、嗅覚を司る遺伝子です。
しかし、得られた最も印象的な発見の一つは、友人間でより類似していた遺伝子は、最も速いスピードで進化しているということです。
人間を『メタゲノム』とみなす見方を裏付けるものでもあります。自分たちの中の微生物だけでなく、取り巻く人々についても同様です。
フィットネスは、自身の遺伝子体質だけでなく、友人の遺伝子体質にも依存しているようです。
社会環境そのものが、過去3万年の間に遺伝子の変化を増大させた進化の力である可能性があります。