世の中には、ちょっとしたことでくじけない強いメンタルを持つ人と、ちょっとしたことで不安になったり落ち込んでしまう人がいます。
多くの人は中間だと思いますが、もし選べるなら強いメンタルの方が良いですよね。
では、メンタルが強い人とそうでない人の違いは何でしょうか?
実は、メンタルが強い人の多くは、普通の人とは違う独特な考え方を持っています。
その考え方を持つことで、折れない心・強いメンタルを作っているのです。
メンタルが強い人の頭の使い方
今回は、メンタルが強い人の頭の使い方を3つご紹介します。
1. 自分で自分を評価する
誰もが他人の評価を気にするものですが、評価には2種類あります。
・自分の評価
・他人の評価
結論から言うと、自分の評価を基準に生きている人はメンタルがどんどん強くなります。
逆に、他人の評価を基準に生きている人はメンタルがどんどん弱くなります。
なぜでしょうか?
人は他人の評価を気にした途端に臆病になるからです。
何も悪いことをしていないのに、周りの目が気になって行動できなくなることがあります。
例えば、
・1人で焼肉屋に入れない
・カラオケで周りの人にどう思われるか考えてしまう
・プレゼンで相手がどう思っているか考えてしまう
・可愛い服を着たいけど、近所の人にどう思われるか考えて結局地味な服を買ってしまう
このように、他人の評価を基準に行動していると、どんどん臆病になり、自分らしく生きられなくなってしまいます。
では、反対に自分の評価を基準に生きている人はどうなるでしょうか?
イチロー選手は現役時代、ヒットを打っても悔しい顔をしているときもあれば、三振しても嬉しい顔をしているときもありました。
イチロー選手にとって評価の基準は、結果や周りの評価ではなく、自分が納得できるかどうかが基準だったのです。
イチロー選手のように、自分の評価を基準に生きていると、段々段々人の評価が気にならなくなります。
何を言われてもそんなに気にならないのです。
松井秀喜選手も、
人から褒められようが、怒られようがけなされようがそんなのは関係ない、自分の評価は自分でする
と語っています。
このように、自分の評価を基準に生きている人は、他人の評価に振り回されない強いメンタルを手に入れることができます。
### 2. 強気の言葉を使う
結論から言うと、強気の言葉を使うと脳が変化して、段々メンタルが強くなります。
逆に、弱気の言葉を使うと脳が変化して、段々メンタルが弱くなります。
例えば、
* 「今日も仕事か、嫌だな、面倒くさい」
* 「最悪、疲れた」
このように、弱気の言葉ばかり吐いていると、ストレスホルモンのコルチゾールが出まくります。
すると、脳の海馬という部分が小さくなり、感情コントロールがうまくできなくなり、心が弱くなってしまいます。
ちょっとしたことで不安になったり、イライラしたり、すぐに諦めてしまったり、最悪の場合はうつになることもあります。
それとは反対に、
「一昼夜るか、とっとと終わらせてやる」
「こんなのへっちゃら、大丈夫、きっとできる」
「いい勉強になった」
このように、ストレスを感じたときに強気の言葉を使うと、若返りホルモンであるDHEAがたくさん分泌されます。
すると、脳の前頭葉で配線替えが行われて、一回りストレスに強い脳に変化するのです。
これをストレス免疫と言います。
ストレスを感じたときに強気の言葉を使えば使うほど、ストレスに強い脳ができてくるわけです。
アスリートが弱気の言葉を封印して強気の言葉ばかり使うのは、この理由からです。
最初は強がりでも構いません。
「面倒くさい」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、「一仕事やるか」
「まいったな」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、「逆に燃えてくるぜ」
「緊張してきた」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、「ワクワクしてきた」
このように、強気の言葉を使い続けることで、脳が変化し、やがて本物になります。
3ヶ月も続けていれば、前の自分と今の自分、全然違うと実感できるはずです。
3. 誰の人生にもつらいことがあると思っている
結論から言うと、誰の人生にもつらいことがあると思っている人は、ストレスに強くなります。
自分だけが苦しんでいると思う人は、ストレスが2倍にも3倍にも増幅します。
人間は、他人の苦しみは小さく感じるけど、自分の苦しみは大きく感じます。
どうしても自分だけが苦しんでいると思い勝ち、そしてこの自分だけが苦しんでいるっていう思いによって苦しみが2倍にも3倍にも増幅してしまうんです。
でも本当は誰でも同じくらいつらい思いをしているもの。
スーパーのレジ打ちをしている人、ベンチで笑っていたおじいちゃんも、自分と同じくらいつらい経験をしてきている。
そして今現在も何かしらの悩みを抱えながら生きているものです。
片側交互通行で棒を振っていたガードマンのおじさんも、もしかしたら会社が倒産して仕方なくガードマンをしているのかもしれません。
腰が痛くて立ってるのがやっとなのかもしれません。
家に帰れば子供たちの学費のために親戚中を駆けずり回ってお金を工面しているのかもしれません。
寝たきりのおふくろにせめて桜を見せてやりたいと、一輪の桜を枕元へ持っていった。
そんな切ない思いをしているのかもしれません。
このように、誰の人生にもつらいことがあるんだと心の底から理解したとき、自分の悩みや苦しみが小さくなります。
ちょっとしたことではへこたれない強い心が手に入るんです。
明日1日だけでもいいので、ぜひ試しにやってみてください。
あの人も自分と同じようにつらい経験をしてきてるんだ、頑固な部長も何かしらの悩みを抱えながら生きているんだ、こうやって人のことを思うと、今の自分が抱えている悩みや苦しみが小さくなるのを実感できる図です。
そしてストレスに立ち向かう勇気も湧いてくると思います。
今回ご紹介した、メンタルが強い人の頭の使い方は、この三つ。
自分で自分を評価する
強気の言葉を使う
誰の人生にもつらいことがあると思っている
どれも劇的な効果があるものばかりですが、メンタルトレーニングという言葉があるように、強いメンタルはある日突然手に入るものではありません。
筋トレと同じで、1週間やそこらでは何の変化も感じないかもしれませんが、長く続けていけば、必ず変化がやってきます。
3ヶ月前の自分と今の自分全然違う、そう実感できれば、そこから先の努力はとても楽しいものになると思います。
また、メンタルが強くなれば、仕事も趣味も人間関係も全てが充実してきますから、人生全体が楽しくてワクワクするものに変わっていくと思います。
ぜひ、今日から実践して、強いメンタルを手に入れましょう。